2005年09月25日

科学的競馬投資コメント20050925

今週9月第4週は、今まで主に、馬のことばかりお話させて頂きましたので、騎手と調教師及びAdinpick3というソフトについて話をさせて頂きます。
今週は、武豊騎手が乗った馬は殆どが1着となり、騎手の手腕がいかに重要かということをあらためて痛感した週でした。
科学的競馬投資ソフトAdinpick3は騎手適性という基準値を保有しておりまして、騎手の能力を数値化しております。
私の騎手の能力評価は連対率などとは関係なく、独自の視点で能力評価をしております。
一般的に上手と言われる騎手は、やはり強い馬に騎乗するチャンスが多く、当然の結果として連対率が良くなっているようで、連対率では本来の騎手能力を表すことができないと言うのが私の考え方です。
私の実際の騎手能力の評価は、Adinpick3が算定した能力に基づく予想順位に対して、その予想順位に対して上位順位だったのか下位順位だったのかを算定し能力評価をしています。
過去約8年間のデータから算定した騎手基準値による上位ベスト15騎手を見てみますと、以下になっています。
1.K.デザーモ
2.O.ペリエ
3.武豊
4.安藤勝巳
5.M.デムーロ
6.岩田康誠
7.吉田稔
8.鮫島克也
9.小牧太
10.石崎隆之
11.内田博幸
12.川原正一
13.横山典弘
14.C.ルメール
15.五十嵐冬樹
と、意外なことに、外国人騎手・地方競馬(出身)騎手が多く、中央競馬の騎手は何をしているのかと思っている次第です。
厚遇されている中央競馬の騎手は、ハングリー精神が少ないのでしょうか?
当然の結果というか、外国騎手を除く日本の騎手では、武豊騎手がNO1ということでした。
ところで現在のAdinpick3では、展開を読むといった基準値は保有していません。昔は、展開を読む基準値を持っていたのですが、結果が芳しくなく止めた次第です。
展開を読むのは非常に難しいと言うのが私の結論で、展開は騎手が判断して、先に行くのか後ろから行くのかを騎手が判断するわけですから、騎手能力の高い騎手は適切な展開判断しているはずだということで、騎手基準があれば展開基準は不要という判断をした次第です。
ここで、騎手適性に関して過去8年間のデータで分析した結果をみてみますと、
騎手適性◎の騎手が騎乗している馬は、全馬の9%で、○が25%、▲は24%で、騎手適性が◎○▲の馬は全体の60%も占めています。
騎手適性◎の騎手が騎乗している馬の分析結果は、単勝オッズの平均配当980円に対して565円と約60%でかなり低配当ですが、上位1・2・3着に来る入着率は37%とかなり高い数値になっていました。
ちなみに、騎手適性○の騎手が騎乗している馬の分析結果は、単勝オッズは平均配当980円に対して800円と約80%の低配当ですが、上位1・2・3着に来る入着率は28%とかなり下がってしまいます。
又、短距離より長距離でこそ騎手の上手下手の差が出るとよく言われていますが、騎手適性◎の騎手が騎乗している馬に関して短距離・中距離・長距離別に上位1・2・3着に来る入着率を分析してみましたが、差は全く見られませんでした。騎手能力は距離によって差が出ないというシミュレーション結果になっていた次第です。
今回の騎手に関する各種シミュレーション結果からは、騎手適性◎の騎手が騎乗している馬にはやはり注目する必要があると判断している次第です。
9月28日公開予定の次期バージョン2050では、独自データのユーザー設定に新たに騎手適性を追加しており、騎手適性に関しても最終総合点数への影響度をユーザー側で設定可能にしております。

ところで、実は現在のAdinpick3は調教師に関する基準値を保有しておりません。
昔は、休養明適性に調教師毎に基準値を設定していましたが、現在は休養明適性は父母系の血統に基づく基準値に変更しております。
近年、調教技術の進歩が見られるようですので、あらためて調教師についても能力評価を試みた次第です。
調教師の評価も、騎手の能力評価と同様に、Adinpick3が算定した能力に基づく予想順位に対して、その予想順位に対して上位順位だったのか下位順位だったのかを算定し能力評価をしてみました。
過去約8年間のデータから算定した調教師の能力分析の結果を過去100勝以上の調教師の上位ベスト10を見てみますと、以下になっています。
1.伊藤雄二
2.藤沢和雄
3.加藤征弘
4.音無秀隆
5.坂本勝美
6.松山康久
7.坂田正行
8.堀宣行
9.森秀行
10.作田誠二
となっていますが、分析結果は騎手ほどには調教師毎に差が無い結果になっていました。
騎手能力は、騎手によってかなり能力差がありましたが、調教師による能力差はそれほど大きくなかったという結果でした。それでも、良いと言われる調教のところには、能力のある馬が集まってきているように思われます。

ここで、調教師に関して過去8年間のデータで分析した結果をみてみますと、
調教能力が高い調教師は、全馬の9%で、単勝オッズの平均配当980円に対して715円と約73%で低配当ですし、上位1・2・3着に来る入着率も30%と、騎手適性◎が騎乗した馬に比べて、調教能力が高い調教師の馬は、あまり有意性が無いのが分析結果でした。
今回の調教師に関する各種シミュレーション結果からは、当面、調教師適性に関する基準値は作成する必要はないと判断している次第です。

ところで、今月3週にわたり述べましたきましたように、私が重視している3つの独自データは「血統適性」と「芝ダート変換適性」と「休養明適性」の3つですが、私が、これら3つの独自データを重視している理由は、
1)その馬の過去の成績とはあまり関係ない適性値だが、上位入着する可能性が高い。
2)未だ、他の競馬ソフトや競馬理論等で確立されておらず、一般的で無い為あまり人気にならず、結構高額配当になることが多い。
ということです。
「その馬の過去の成績から分かる適性ではない」・「従来から漠然としていた領域で一般的に解明されていない」という暗黒の領域を、科学的に解明したAdinpick3の独自データになっているわけです。
これら独自データの基準データは、基準値として、毎月最新データに基づき更新しております。
実は、私は、ADINPICK3というソフト自体にはあまり価値があるとは思っておりません。処理速度や画面表示内容や使い易さという観点から見れば、もっと優れたソフトはたくさんあると思っています。
Adinpick3の価値は、その独自データである「基準値」にこそ価値があると思っている次第です。

よく、「A馬は強い」とか、「B馬は1600M戦が得意」とか、「C馬はダートがめっぽう得意」とか、「D馬は東京コースが得意」とか、「E馬は休養明けは全く走らない」といった抽象的な話が、競馬でよく出てきます。
実際の競馬では、
・A馬は、X馬に比べて10%ほど強い。
・B馬は、1200Mに比べて1600Mでは10%ほど能力が上がる。
・C馬は、芝に比べてダートでは10%ほど能力を上げて走れる。
・D馬は、中山に比べて東京では10%高い能力で走れる。
・E馬は、休養明だと10%能力が落ちる。
といった、具体的な比較数値が無い限り実際の比較はできないはずです。
Adinpick3の基準値は、これら具体的比較数値を算定する基準データそのもので、例えば、A馬は芝からダートに変更出走したら芝に比べて10%高い能力になるといった具体的数値が算定できるようになっています。
10月度基準値は、血統適性に新たに「不良馬場適性」を新規追加して、9月28日から提供予定です。


今週のレースでは、武豊騎手が騎乗したデイープインパクトが出走した神戸新聞杯に注目が集まりました。
血統適性と対戦適性が高い馬が1・2・3着に来たレースでした。いわゆる順当という結果だったわけですが、それにしても3連複の2150円に対し3連単で3970円で、3連複に対し2倍以下という珍しい3連単配当になりました。
私は、このレースは見ていただけですが、もし馬券購入前に3連複と3連単の配当の比較をしていたら、私なら3連複を購入していたと思いますが、、、、、、、


来週の科学的競馬投資コメントからは、科学的競馬投資の「科学的」ということについて、分析やシミュレーション結果を交えてお話をさせて頂く予定で、過去8年間のデータに基づく回収率のシミュレーションでは、タイム理論のいわゆるスピード指数では回収率がどうなり、さらに芝ダート変換能力や休養明適性や余力馬等の独自データを加味していくに従つて回収率がどのように変化していくかといったことも検証してみる予定です。

科学的競馬投資ソフトAdinpick3は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアップを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。
  

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2005年09月19日

科学的競馬投資コメント20050919

今週9月第3週も引き続き、Adinpick3の独自データについての話をさせて頂きます。
ところで、私くし競馬歴35年位になりますが、昔に比べて、最近の競馬は的中が難しくなってきているような気がして、過去10年位の平均配当金額を調べてみました。
単勝と馬連の平均配当金額は、
1997年で、単勝で約920円、馬連で約4760円が、
2000年では、単勝で約950円、馬連で約4980円になり、
今年2005年は、単勝で約1020円、馬連で約5570円となってきており、
ここ9年間で、約10%ほど配当が高くなってきているようです。
原因は、出走馬の増加、競馬場の改築、調教技術の変化等色々考えられますが、馬券的中がだんだん難しくなって来ていることは間違いないような気がしている次第です。
ちなみに、2005年度は、馬単は約11800円、3連複は約20200円、3連単は約164000円が今年の平均配当金額になっています。
実に3連単は、100円玉が1万円札16枚にもなってしまうことが平均というのが、近代競馬になってきています。
これからの近代競馬では、従来の発想では馬券は取れなくなってきている思っている今日この頃です。

さて本題に入りますと、私が3番目に重視している独自データは何かというと、「休養明適性」です。
秋競馬が始まり、休養明けの馬が多く出走する時期になってきています。
休養明馬を適切に取捨選択できれば鬼に金棒なのですが、非常に難解というのが実態です。
ADINPICK3の休養明適性で注意すべきことがあります。それは、プラスマイナスの数値の大きさです。
私のシミュレーション結果からは、特に休養明適性プラス10以上の場合は、予想順位より結果順位を大幅に上げる確率が非常に高いといったことで、数値の大きい小さいも重要です。休養明適性のプラスマイナスの数値ですが、この数値の意味するところは、能力値に対するプラスマイナスの数値を意味しており、例えば、前走の能力値が85で休養明適正マイナス8の馬が、休養明けで出走した着た場合、85−8で、今回は能力値77で走りそうだと判断すると言うことです。従って、休養明け適性がマイナスだからといって全く走らないというのではなく、能力が抜けている休養明適性マイナスの馬が、休養明けで出走しても勝つことはよくあります。
又、休養明けで出走する馬は、それほど多くなくデータ数が少ない為、データ数が少ない場合は信頼性がどうしても低くなってしまうという、基準値データ数からくる信頼性の問題があります。特に、半年以上とか1年以上の休養明け馬は、非常に少ない為、信頼性の問題が発生してしまいます。
そういう意味で、休養明区分として2桁の区分にしており、2桁目はデータ数に基づき信頼度を示す区分になっています。
私は、この条件区分による信頼度と、休養明適性のプラスの数値の大小を必ず確認してから、休養明け馬の最終判断しております。
実は昔は、この休養明適性を父母系の血統ではなく、調教師毎に分析して休養明適性の基準値として使用していた時期がありましたが良い結果が出せず、現在の父母系の血統に基づく休養明適性を使用することにしたのですが、やはりこの父母系の血統に基づく休養明適性にも限界があり、調教情報等も加味して最終的な判断をする必要があるのが実情と判断している次第です。

今週土日月のレースで、「休養明け馬」に関して休養明適性の具体例を説明させて頂きますと、以下になります。

土曜札中山10Rは、休養明適性マイナスでしたが買い目印▲のウインデュエル(単勝オッズ:1.7倍)が1着でした。2着は昇級馬で血統適性▲で買い目印○のトーセンブライト(単勝オッズ:6.5倍)で、3着が買い目印◎のシロキタゴッドラン(単勝オッズ:18.2倍)で、3連複で2270円、3連単は5260円でした。ウインデュエルは休養明適性マイナスでしたが能力が抜けていた馬でした。戦歴画面でウインデュエルの過去の能力値を確認すれば分かりますが、トーセンブライトやシロキタゴッドランに比べて能力値が10位は高い馬でした。
ところで、印馬のバアゼルキング(単勝オッズ:203.2倍)は、休養明適性プラスで4着でしたが、3着にきていればかなりの高額配当になっていたのですが、、、、、、、、

日曜日のレースで休養明け馬が非常に多く出走していたのが阪神11レースのローズステークスで、15頭中9頭が休養明け馬でした。
1着は休養明適性プラスで対戦適性◎の買い目印馬のエアメサイア(単勝オッズ:2.4倍)で、2着は休養明適性プラスで対戦適性◎の買い目印◎のラインクラフト(単勝オッズ:2.2倍)で、3着が休養明適性マイナスで買い目印馬のライラプス(単勝オッズ:24.6倍)でした。3着のライラプスの休養明け適性のマイナス値は、「−1」という数値でマイナスでも非常に小さいマイナスだったのですが、、、、、、
残念ながら、配当面は非常に低い配当となったレースでした。
中山11Rのセントライト記念1着のキングストレールは休養明適性プラスで血統適性▲でしたが、300日ぶりのレースということで、2歳時の能力値しかなく能力値低く、馬券対象にはできませんでした。2着が買い目印◎のフサイチアウステルだっただけに、(古馬ではない)成長途上の3歳馬キングストレールの300日間における成長分を考慮して能力を判断すべきだったと反省している次第です。

月曜札幌10Rは、休養明適性プラスで買い目印馬のラガーリーダー(単勝オッズ:5.0倍)が1着でした。2着は血統適性○で札幌競馬場適性が高く買い目印○のダンスウイザード(単勝オッズ:4.9倍)で、3着が血統適性▲で買い目印▲のセクシーシューズ(単勝オッズ:5.2倍)で、3連単は万馬券でした。


科学的競馬投資ソフトAdinpick3は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアップを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。

  
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2005年09月11日

科学的競馬投資コメント20050911

今週9月第2週も引き続き、Adinpick3の独自データについての話をさせて頂く予定です。先週は、私が一番重視している独自データの血統適性についてお話させて頂きましたが、現在、次月10月度基準値及び次期バージョンでは、不良馬場適性の血統基準値への追加、不良馬場適性の表示や不良馬場想定での予想機能の追加や、さらには、血統適性の◎○▲の設定アルゴリズムの大幅改定を予定しており、現在テスト運用中です。

ところで、新バージョンでの「各独自データを最終総合点数にどの程度反映させるかの影響度をユーザー側で設定できるようにする」という新機能に関して、各独自データ毎に異なる設定にして、あらためて過去8年分のデータに基きシミュレーションを行いました。
あくまでシミュレーション結果ですが、「対戦適性馬」・「過去3走3位以内馬以内馬」・「過去5走平均順位馬」に関してですが、影響度を大にすると的中率は上がりますが、回収率が下がってしまい、影響度を小あるいは無しにすると回収率が良くなるシミュレーション結果でした。このことは、当然考えられることですが、「対戦適性馬」・「過去3走3位以内馬以内馬」・「過去5走平均順位馬」はほとんどの場合人気になることが多い為、影響度を大にすると的中率はあがるのですが、配当が低い為回収率がさがってしまうもとの思われます。ユーザーの競馬投資スタイルの問題ですが、「的中率を高くして低い配当馬券を狙うのか?」・「的中率は低いが時々大きな配当になる馬券を狙う?」というどちらを競馬投資スタイルにすべきかは、ユーザー側で判断して頂ければと思っております。
今後、Adinpick3のユーザー様自身が、ユーザー独自の最適な影響度の設定を見つけ出し、Adinpick3をより有効に活用されることを期待している次第です。

さて、私が2番目に重視している独自データは何かというと、「芝ダート変換後能力」です。
芝ダート変換後能力で注意すべきことがあります。それは、条件によって芝ダートの変換後能力がかなり異なってくるということです。
例えば、未勝利戦では、平均的な能力値はダートより芝の能力値が高いのですが、高条件になるにしたがって芝よりダートでの能力が高くなってきます。オープン戦では芝よりダートの能力値が高くなっています。
一方、芝ダート変換基準値に関して、別の重要な問題があります、それは基準値のデータ数からくる信頼性の問題です。
芝ダート変更出走する馬は、それほど多くなくデータ数が少ない為、データ数が少ない場合は信頼性がどうしても低くなってしまいます。
そういう意味で、芝ダート変換適性は条件区分と数値という2とのデータがあります。条件区分は、条件とデータ数に基づき信頼度を示す区分で、私はこの条件区分によって信頼度を必ず確認して、芝ダート変換後能力の信頼度を確認して最終判断しております。

今週土日のレースでは、「芝ダート変換後能力の高い馬」が特に活躍したレースを振り返って見てみると、以下になります。

土曜阪神1Rは、芝ダート変換後能力が際立って高く血統適性▲で買い目印▲のアイアンキング(単勝オッズ:28.4倍)は3着でしたが、1着に買い目印△のタガノエクリプス(単勝オッズ:10.0倍)、2着には買い目印◎のインテリアワード(単勝オッズ:5.3倍)が入り、3連複で7790円でした。アイアンキングの芝ダート基準はデータ数的にも信頼できる基準になっていました。

土曜中山7Rは、芝ダート変換後能力が高かった買い目印○ラブサンシャイン(単勝オッズ:4.0倍)が1着でした、2着に印馬のサイクルシチー(単勝オッズ:15.0倍)、3着には買い目印◎のボーンフリー(単勝オッズ:6.1倍)が入り、馬連で2800円、3連複で6060円でした。ラブサンシャインの芝ダート基準はデータ数的にも信頼できる基準になっていました。

日曜中山1Rは、芝ダート変換後能力が際立って高く買い目印▲のシルクラズベリー(単勝オッズ:9.4倍)が1着でした。シルクラズベリーの芝ダート基準はデータ数的にも信頼できる基準になっていました。

芝ダート変更して出走してくる馬は、あまり上位条件のレースでは少なく、やはり未勝利戦等の下位条件戦での出走馬が多いようです。
ここで、芝ダート基準の信頼性を表す条件区分に関連したレースについて説明してみることにします。
土曜阪神12Rは、余力馬で買い目印馬のタガノマイラバー(単勝オッズ:122.1倍)が1着でした。2着は血統適性▲で阪神競馬場適性が高く買い目印◎のセトノシェーバー(単勝オッズ:5.9倍)で、3着は芝ダート変更出走で買い目印馬のシルクパスワード(単勝オッズ:3.2倍)が入り、馬連で万馬券、3連複は4万馬券、3連単は60万馬券でした。
実は、シルクパスワードは1番人気の馬でしたが、芝ダート基準の条件は「NJ」で最も信頼性が低い基準値で、父系母系の血統データがなく年齢から算定した信頼性の低い基準値というものでした。3連単的中は無理としても、1番人気と言う点と芝ダート基準値の信頼性を考えれば、シルクパスワードを馬券対象とすべきと判断すれば、3連複馬券は取れる馬券でしたが、、、、


科学的競馬投資ソフトAdinpick3は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアップを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。
  
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2005年09月04日

科学的競馬投資コメント20050904

現時点で、最新バージョン2042を公開させて頂いております。
新バージョンでの「各独自データを最終総合点数にどの程度反映させるかの影響度をユーザー側で設定できるようにする」という新機能に関して、あらためて、過去8年分のデータに基きシミュレーションを行いました。
あくまで過去のデータに基くシミュレーション結果ですが、単勝・馬連の的中率と、単勝・馬連・馬単・3連複の回収率をシミュレーションした結果、的中率・回収率の高い順の順は、以下になっていました。
----------------的中率    回収率
----------------単勝・馬連  単勝・馬連・馬単・3連複
影響度無        8  8   8  8  8  8
影響度小:50%    6  7   7  4  6  7
影響度小:70%    3  6   1  1  1  2
影響度小:80%    2  5   3  2  2  3
影響度標準       1  4   2  3  3  1
影響度大:120%   4  3   4  6  4  4
影響度大:130%   5  2   5  5  5  5
影響度大:150%   7  1   6  7  7  6

全ての独自データを同じ影響度に設定してシミュレーションした結果ですが、まずは、的中率と回収率の良い順位は全く一致していないことが分かります。
これは、的中率がいくら高くても回収率が高くならないということです。的中率が高くても、配当が低ければ回収率が高くならないということです。
重要なのは、回収率ですが、概略で判断すると、「影響度小:70%」と「影響度小:80%」と「影響度標準」あたりが回収率が高くなっていました。シミュレーション結果から判断すると「影響度小:70%」が一番良いような気がしますが、、、、、、、、又、全ての独自データを同じ影響度に設定してシミュレーションした結果ですので、個々の独自データ毎設定することで違った結果になるとは思いますが、、、、、
今後、Adinpick3のユーザー様自身が、ユーザー独自の最適な影響度の設定を見つけ出し、Adinpick3をより有効に活用されることを期待している次第です。

今月9月も引き続き、Adinpick3の独自データについての話をさせて頂く予定です。
私が一番重視している独自データは何かというと、実は「血統適性」です。
血統適性が◎○▲の馬に注目していますが、私が最終判断する場合には、血統適性の数値を必ずみて判断します。血統適性の印のみで判断はしていません。
Adinpick3は血統適性の独自データの数値として、「芝ダート適性」と「距離適性」と「競馬場適性」という3つの数値を独自データとして保有しております。
数値的には、4以上であれば良いという判断ですが、10以上の場合は非常に優秀と判断しています。特に、「芝ダート適性」と「距離適性」と「競馬場適性」の3つの数値が10以上でしたら、Adinpick3の買い目印が無印の馬でも必ず馬券対象にしています。
3つの数値のうち2つの数値が4以下で1つの数値だけが10以上の馬よりも、3つの数値が4以上でその内の1つが10以上の馬の方が信頼性が高いと私は判断しています。
私は、同じ血統適性が◎の馬でも、3つの数値で最終判断することにしています。

話は変わりますが、今年になって、大雨などで馬場が極端に悪くなったレースが何回か発生しており、馬場が極端に悪化した場合の上手下手といった適性の必要性を感じている次第です。
私が競馬を始めた30年ほど前には、雨が普通に降っても馬場がかなり悪くなったもので、「水かきの付いた馬」とあだ名されたラファールという馬がいて、良馬場では全く上位にきませんでしたが、馬場が悪化するとほとんど1着きたりしました。
今は、競馬場の水はけが昔とは段違いに良くなっていて、少々の雨では馬場はそれほど悪化しなくなってきています。それでも、極端な大雨が降ったりすると馬場が極端に悪化することも発生しており、血統適性に「不良馬場適性」といった馬場が極端に悪くなった場合の適性を血統基準値に追加するべく研究を開始しております。
現在、「不良馬場適性」に関して各種シミュレーションを行っておりますが、「不良馬場適性」がマイナスの馬はおおむね順位を下げ、「不良馬場適性」がプラスの馬はおおむね順位を上げていることを確認しております。
参考情報ですが、まだテスト中の「不良馬場適性」基準値によると、日曜新潟9Rの芝1800Mは重馬場のレースでしたが、不良馬場適性が大幅プラスの馬はロードスフィーダとシベリアンエンジェルの2頭で、日曜新潟11Rの芝1600Mは重馬場のレースでしたが、不良馬場適性が大幅プラスの馬はニシノフジムスメとヤマタケゴールデンとニシノウエーブとマイネルグリッツアの4頭でした。基本的には、「不良馬場適性」は不良馬場といった極悪馬場の場合に有効になるような基準値になるように設定する予定ですので、今回の重馬場程度ではあまり参考にならないかもしれませんが、、、、

次月10月度基準値で「不良馬場適性」を加えた血統基準値にすべく検討しております。この10月度基準値に「不良馬場適性」を追加することによって、出馬表画面に「不良馬場適性」を表示できるように次期バージョンアップで改良することも検討しております。
競馬場毎に不良馬場適性を考慮して各競馬場毎に不良馬場と仮定して予想ができる様にすることも検討しております。この不良馬場を想定した予想も時期バージョンアップで可能にすべく開発中です。


今週土日のレースで、「血統適性◎○▲の馬」が特に活躍したレースを振り返ってみますと、以下レースがあげられます。

土曜新潟10Rは、血統適性○で買い目印◎のスイフトカレント(単勝オッズ:2.6倍)が1着でした。2・3着は買い目印が付いたメジロベネット(単勝オッズ:13.4倍)と昇級馬のセイングレイド(単勝オッズ:15.2倍)で、馬連で1680円3連複は9270円で、3連単は3万馬券でした。

土曜札札幌12Rは、血統適性▲で買い目印◎のプリモスター(単勝オッズ:4.3)が1着でした。2・3着は買い目印が付いたニシノニチリン(単勝オッズ:28.6倍)とナチュラルメイク(単勝オッズ:6.4倍)で、馬連と3連複は万馬券で、3連単は10万馬券でした。

日曜小倉10Rは、血統適性◎で「芝ダート適性」と「距離適性」と「競馬場適性」共に10以上で買い目印◎のアルーリングボイス(単勝オッズ:4.3倍)が1着でした。2・3着は買い目印が付いたセントルイスガール(単勝オッズ:8.4倍)とトーホウアモーレ(単勝オッズ:3.8倍)で、馬連で2210円、3連複は2100円で、3連単は万馬券でした。血統適性◎で且つ「芝ダート適性」と「距離適性」と「競馬場適性」共に10以上という血統適性の馬は、通常1日の全レースで1頭位しかいませんので、アルーリングボイスは軸馬としては最適でした。ところで、Adinpick3では、血統適性が◎で最終総合順位が3位以内の場合は、買い目印は◎に繰り上げされます、もう1頭の買い目印◎はセントルイスガールでした。

日曜札幌11Rは、血統適性の印は付いていませんが「距離適性」と「競馬場適性」共に5以上で買い目印△のマイネルボーノット(単勝オッズ:3.6倍)が1着でした。2着は血統適性◎で札幌競馬場適性が10以上で買い目印◎のケイエススプリング(単勝オッズ:13.6倍)で、3着も血統適性▲で札幌競馬場適性が高かった買い目印馬のセクシーシューズ(単勝オッズ:9.2倍)で、馬連で2270円、3連複は4620円で、3連単は万馬券でした。


科学的競馬投資ソフトAdinpick3は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアップを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。
  
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