とうとう今年2005年の競馬も最終週となってしまいました。
今年は、Adinpick3のバージョンアップを的中率と回収率の両立を目標に、毎週安定した回収率を確保することを主眼にバージョンアップを行ってきました。
今年下期は、特に成長途上の3歳馬に多大なる関心を払いバージョンアップ・基準値改定に集中した次第ですが、来年も、成長途上の3・4歳馬に注意する所存です。
今日は、科学的競馬投資ソフト:Adinpick3使用に際しての留意点を述べてみたいと思います。
Adinpick3は、基本的には過去のデータ、具体的には、「その馬自身のデータ」・「父系や母系のデータ」・「過去に対戦してきた相手馬のデータ」に基づき、上位入着の可能性の高い馬を探し出すソフトです。
ただし、馬は時によって、過去のデータ通りに走らないことがありますので注意が必要です。
私の経験では、過去のデータから算出した能力は、今回のレースでの各馬の実際能力の約50%位しか算定できないと判断しております。
過去のデータから算定できない今回のレースにおける各馬の能力とは、1つは過去のレースでは発揮できなかった潜在能力、2つ目は過去のレースでは経験してない未経験な能力、そして3つ目が馬の好不調に基づく発揮能力です。
これら潜在能力や未経験能力や好不調発揮能力は、騎手の手腕で発揮されたり、展開によって発揮されたり、馬体回復や調教によって発揮されるようになると思っています。
又、データに関してもいろいろ不安定な面があります。
「その馬自身のデータ」については、データが無い馬やデータが少ない馬も出走していますし、好不調によりデータが変動していますし、出遅れ・妨害等のアクシデントがあったデータも含まれています。
「父系や母系のデータ」については、人間でもそうですが同じ母と父でもその子供達の能力が異なるのはよくあることで、父母が同じだからその子供が同じ能力とは限りません。
「過去に対戦してきた相手馬のデータ」については、過去に対戦して来た馬同士が勝ったり負けたりしているように前回勝ったから今回も勝てるとは限らないということです。
以上のように、過去のデータをベースにしていても、変動要素は非常に多いと言うのが実情です。
要は、絶対ではなく確率の問題として私は捉えております。
Adinpick3は、過去のデータに基づき、「上位入着する確率」が高い馬を探しているということを理解して頂ければ幸いです。
いつも過去のデータ通りには馬は走らないのですが、上位入着する可能性が高いということなのです。「絶対」ではなく「可能性が高い」ということです。
今週のレースの有馬記念ですが、競馬に絶対は無いということを確認した次第です。
展開は読めないというのが私の持論ですが、ハーツクライのルメール騎手(当然騎手適性◎ですが)の位置取りは恐らく誰も考えてない展開だったと思います。
ここ数ケ月、成長途上の3歳馬の活躍が目立つており、3歳馬のデープインパクトが4冠を得て有終の美を飾るのがJRAの筋書きだったと思いますが、外国人騎手ルメールがJRAの目論見を潰してしまったのもなんとなく納得している次第です。
さて来年は3歳馬も明け4歳馬になりますが、成長途上の4歳馬も活躍するのでしょうか?
過去8年間のデータに基づき、3歳以上混合戦が始まる6月4歳混合戦が始まる1月そして4歳混合戦が終了する5月までに関して、3・4歳以上混合レースにおいて成長途上の3・4歳馬の上位1・2・3着に入ったレースの割合を調べて見たところ、以下になっていました。
3歳6月:32.7%
3歳7月:52.6%
3歳8月:61.4%
3歳9月:65.4%
3歳10月:74.7%
3歳11月:80.4%
3歳12月:79.1%
4歳1月:80.3%
4歳2月:82.3%
4歳3月:83.1%
4歳4月:83.4%
4歳5月:83.6%
という状況で、月を追うごとに成長途上の3・4歳馬が上位1・2・3着に入着するレースの割合は増加していた次第です。
これは私の想像ですが、6月から9月頃までは3歳馬が上位1・2・3着に来る割合が低いには、4歳以上の降級馬が活躍している為と思っております。
来年2006年度上期も4歳以上混合戦における4歳馬は要注意と思っております。
本ブログでは来年度も、4歳以上混合戦における明け4歳馬関して、各種分析・シミュレーション結果の情報提供をしていく予定です。
ところで、以前にもお話いたしましたが、過去8年間のデータに基づき、上位1・2・3着に入着した馬の内に占める独自データ馬の割合を分析した結果は、騎手適性を除いた、「血統適性馬」・「休養明適性プラス馬」・「対戦適性馬」・「前走及びベスト能力が高い余力馬」・「芝ダート変換後能力が高い馬」・「昇級馬」・「過去3走3位以内馬」・「過去5走上位ランク馬」といった独自データの印が付いた馬は、上位入着した馬の内、72.7%を占めていましたが、これにAdinpick3の独自データの「前走能力1・2・3位馬」・「平均能力1・2・3位馬」・「ベスト能力1・2・3位馬」「過去ベスト能力1・2・3位馬」を加えると何%になるか分析してみました。
実に、85.1%を占めていた次第です。
Adinpick3の特徴的なデータである、騎手適性を除いた、「血統適性馬」・「休養明適性プラス馬」・「対戦適性馬」・「前走及びベスト能力が高い余力馬」・「芝ダート変換後能力が高い馬」・「昇級馬」・「過去3走3位以内馬」・「過去5走上位ランク馬」、「前走能力1・2・3位馬」・「平均能力1・2・3位馬」・「ベスト能力1・2・3位馬」「過去ベスト能力1・2・3位馬」に注目することで、上位1・2・3着に入着する馬の85%の馬が見つけることができることを意味しております。
来年も、これらAdinpick3の独自データをより有効なデータになるように、分析・シミュレーションを重ねて、基準値改定及びソフトのバージョンアップを精力的に進めていく予定です。
ところで、先週の雪の為芝からダートコースに変更になった中京8Rの件ですが、芝の場合とダートの場合のAdinpick3の最終総合順位(予想順位)をあらためて確認してみました。
芝コース最終総合順位1位スイートハビタット
芝コース最終総合順位2位マチカネマスラオ
芝コース最終総合順位3位ソロターン(結果2着)
芝コース最終総合順位4位コスモラブアゲイン(結果3着)
芝コース最終総合順位5位ストーンブリッジ
芝コース最終総合順位6位エアコムロー
ダートコース最終総合順位1位コスモラブアゲイン(結果3着)
ダートコース最終総合順位2位ソロターン(結果2着)
ダートコース最終総合順位3位エアコムロー
ダートコース総合順位4位エムテイコウテン
ダートコース最終総合順位5位トーセンラブ(結果1着)
ダートコース最終総合順位6位カネトシゼウス
といったように、芝とダートでは買い目印は全く違っていた次第です。
次期バージョン2054では、Adinpick3独自の芝ダート変換基準値を有効利用できるように、速報の変更情報に基づき変更データを修正して、再度出馬表の処理を行えば変更後の出馬表が簡単に作成できるようにして、これからの冬シーズンで、今後芝からダートへの変更が発生した場合でも、ユーザー様が簡単に変更後の出馬表作成を行えるようにする予定です。
又、最強WEBの会員様向けの出馬表や注目馬に関しても、変更があった場合は、変更後の情報を出来るだけ早く公開させていただく予定です。
科学的競馬投資ソフトAdinpick3は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアップを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。