2007年10月28日

科学的競馬投資20071028

最近私し、データに基づく競馬予想についていろいろと考えております。
4年ほど前にタイム理論の限界を感じて、対戦関係や血統関連等の独自データを駆使したAdinpick3を公開させて頂き、今年はAdinpick4を公開させていただきましたが、この4年間で過去のデータに基づく予想環境が大きく変わってきているように感じております。
具体的には、過去3走ほど2桁着順の馬が上位入着したり、休養明馬が好走や芝ダート変更出走馬の好走が多くなってきており、いわゆる過去の成績データからはピックアップしずらいような馬が上位入着するケースが毎年毎年増えてきているように感じております。
私なりに、色々と分析・研究した結果、
1、近走成績不振の馬を立ち直らす調教技術や、休養明けでも好調時の体調で出走できる調教技術や、血統的に短距離馬でも長距離でも能力を発揮できるような調教技術等、ここ4年ほどで調教技術が大幅に進歩してきている。
2、ここ4年ほどで新しい種馬馬が増えてきていると同時に、従来の種馬馬の子供たちの種馬馬も増えてきており、従来の血統理論では通用しにくくなってきている。
3、5年ほど前にはそこそこ通用していたタイム理論(スピード指数等)が、最近は馬の能力を適切に反映できなくなってきており、タイム理論自体が過去の産物になりつつある。
と、上記3つの競馬予想環境の変化に対応する必要性を非常に感じている次第です。

今後、これら競馬予想環境の変化についていけない競馬予想ソフトはユーザーから見捨てられるのは間違いないと思っておりますし、データ競馬自体がユーザーにそっぽを向けられることになると思っており、日々、競馬予想環境の変化への分析や基準値改訂・ソフトのバージョンアップに励んでいる次第です。

そんなことで、今年の4月には、休養明馬の調教技術の進歩について分析・研究した結果、調教師による調教能力にはそれほど大きな差はないが、休養明馬に関して各種分析をしたところ、休養明け馬に関しては調教師によって大きな差があることがわかり、新しく「調教師休養明適性」を新基準値として設定して、従来の休養明適性と新しく導入した調教師休養明適性の両面から休養明馬の能力発揮度を算定するようにしており、非常に好結果が出ており、私の的中する高額配当馬券の多くに休養明馬が含まれるようになってきております。

また、血統に関しても先月から世代別の分析・研究を開始しており、血統適性の世代見直しを行っている最中で、データ数が多い場合は、2世代血統適性より1世代血統適性がより適切な血統適性になることが確認されております。
例えば、父の父がサンデーサイレンスでも、父がサンデーサイレンスの子供として、フジキセキ・ダンスインザダーク・スペシヤルウイーク・ロイヤルタッチ・バブルガムフェロー・アグネスタキオン・ステイゴールド等多く種牡馬がいますが、芝よりダートに強い場合もあれば、短距離に強い場合あるいは長距離に強いといったように、2世代血統のサンデーサイレンス全体では平均されてしまいますが、フジキセキ・ダンスインザダーク・スペシヤルウイーク・ロイヤルタッチ・バブルガムフェロー・アグネスタキオン・ステイゴールド等の1世代血統では、かなり適性が異なっておりより血統適性が適切になるということです。但しAdinpick4で算定する血統適性は父系のみではなく母系の血統も加味して算定しておりますので、母系が同じでも、例えば父系の1世代血統がロイヤルタチの場合とスペシアルウイークでは血統適性は異なってくるこるということになります。
そういうことで、血統に関連する基準値として、
・父系母系の血統に基づく、休養明けの能力発揮度を判断する休養明基準値
・父系母系の血統に基づく、芝ダート変更の場合の能力の発揮度を判断する芝ダート変換基準値
・父系母系の血統に基づく、過去から現在までの成長・衰退を判断する過去成長基準
といった父系母系血統に基づく3つの基準値も血統世代別に見直しを行っており、血統に関係するすべての基準値の血統世代を次月11月度基準値では全面改訂する予定です。

そして最後にタイム理論に関してですが、ここ数年の間で私の競馬予想要因のタイム理論の影響を毎年小さくするように予想アルゴリズムを改定してきましたが、先月には、今まで以上に思いきった改訂をおこない、出走馬間でのタイム理論ベースでの能力差を小さくして、従来タイム理論ベース能力値が低すぎて各種独自データでいくら補正しても予想順位が大きく上がらないような潜在能力が高い34歳成長馬や昇級馬等の予想順位を上げるように大幅に予想アルゴリズムを見直したりしております。

ところで、Adinpick4の買い目印(◎○▲△)あるいは予想順位についてですが、買い目印や予想順位は、私が考える予想アルゴリズムをプログラムするのですが、私の脳みそで考える予想順位とプログラムした予想順位は全く同じにはできないようで、脳みその中身をプログラムするのは至難の業で、やはりプログラムは脳みそにはかなわないようです。
そういう意味で私が買い目を決めるにあたっては、買い目印よりも独自データ、特に重要8要因注目マーク馬の方を重視して最終買い目を私は決めるようにしており、時によっては、Adinpick4の買い目印無印馬を買い目にするこよもよくあります。

又、私の場合の、購入馬券の種類ですが、私の場合は、馬連を主馬券としています。
特に注目している馬の場合で配当が高い場合は単勝を追加しますし、馬連で配当が低い場合は3連複に変更する場合もあります。馬単や3連単はめったに買いません。(3連単でも購入点数は6点から多くても10点くらいの買い目です。)
私が馬連を主馬券としている理由は、以下の分析結果から導いております。
過去5年間のデータに基づき、上位3着以内に入着した馬の内に占める予想要因馬の割合を分析した結果は、騎手適性を除いた、「血統適性馬」・「休養明適性プラス馬」・「対戦適性馬」・「前走及びベスト能力が高い余力馬」・「芝ダート変換後能力が高い馬」・「昇級馬」・「過去3走3位以内馬」・「過去5走上位ランク馬」・「上位入着ランク馬」・「過去成長適性馬」といった独自データの印が付いた馬は、上位入着した馬の内、約73%を占めていましたが、タイム理論に基づく3種の能力の「前走能力1・2・3位馬」・「平均能力1・2・3位馬」・「ベスト能力1・2・3位馬」「過去ベスト能力1・2・3位馬」を加えると何%になるか分析してみましたところ、実に、約85%を占めていた次第です。
このことは、「血統適性馬」・「休養明適性プラス馬」・「対戦適性馬」・「前走及びベスト能力が高い余力馬」・「芝ダート変換後能力が高い馬」・「昇級馬」・「過去3走3位以内馬」・「過去5走上位ランク馬」・「上位入着ランク馬」・「過去成長適性馬」、「前走能力1・2・3位馬」・「平均能力1・2・3位馬」・「ベスト能力1・2・3位馬」「過去ベスト能力1・2・3位馬」に注目することで、上位1・2・3着に入着する馬の85%の馬が見つけることができることを意味しております。
但しこの85%という数字は非常に問題となる数字で、上位1・2・3着に入着する馬の残り15%の馬が予想要因馬でないということが、実は競馬の難しさを物語っております。
上位3着以内の馬の85%が予想要因印が付いた馬であっても、3着馬は予想要因印馬でも1着馬が予想要因印馬でない場合もありますし、1・2・3着馬が全て予想要因印馬でない場合もありえます。
実際の競馬で重要なのは、単勝の場合でしたら1着馬が予想要因印馬の割合、馬連でしたら1・2着共に予想要因印馬の割合、3連複でしたら1・2・3着共に予想要因印馬馬である割合が一番気になるところです。
過去のデータで分析・シミュレーションして見た結果は。
1着が予想要因印馬の割合は、約72%
1・2着共に予想要因印馬の割合は約45%
1・2・3着共に予想要因印馬の割合は21%
という分析結果でした。
実は、上位1・2・3着に入着した馬に予想要因印が付かない馬が15%いるということは、過去のデータからは馬券対象として考えられないような馬が1.2.3着にきていることを意味しており、馬連や3連複では非常に大きな影響を与えることになっています。
上位1・2・3着に入着した馬で予想要因印が付かない馬の割合が15%という数字を少ないと思うのは大きな間違いで、実はこの15%の馬が大きく影響するのが競馬なのです。
特に3連複や3連単の様に3頭を的中する場合は、非常に大きな影響を与えています。3連複馬券を買った場合に、買った2頭は来たが残り1頭は考えてもいなかった馬が来たという経験は誰もがしばしば経験しているはずです。
上位1・2・3着に入着した馬の内15%が予想要因印馬でないということは、JRAの平均配当金額が単勝で約10倍、馬連で約50倍、3連複で約200倍、3連単で約1600倍ということを裏付けていると思っております。
3連単の平均配当は約1600倍ということで16万馬券が平均です。
JRAは3連単馬券は9R以降しか販売しませんが、私はその理由を以下に思っております。
「3連単馬券を1Rから販売すれば、メインレースの時点ではほとんどの人が資金を使い果たしてしまっている」

調教技術の大幅進歩に関連して、JRA−VANのDatalabの坂路調教データに関しても各種角度からの分析を開始しております
美浦と栗東での坂路での調教タイムに限定しておりすべての出走馬の調教データではないのですが、現在のJRA−VANのDatalabの調教に関するデータはこの坂路調教データしかありませんので、問題も多々ありますが、分析して、利用できそうなデータかどうかを確認しているところです。

今週も、Adinpick4独自の注目マーク馬の活躍が目立ちましたが、人気のあまりない注目マーク馬が活躍していました。単勝オッズで10倍以上のあまり人気がなかった注目マーク馬をあげますと以下になっていました。
土曜日東京9Rの休養明注目マーク馬のショウワモダン(単勝オッズ:10.7倍)は1着
土曜日東京11Rの血統適性注目マーク馬のエイシンロンバート(単勝オッズ:41.7倍)は1着
日曜日福島9Rの注目マーク余力馬のノボタイタン(単勝オッズ:80.0倍)は1着
日曜日東京10Rの血統適性目マーク馬のスウオードキャット(単勝オッズ:23.0倍)は3着
日曜日京都3Rの血統適性注目マーク馬のプレサンテイール(単勝オッズ:11.2倍)は1着
日曜日京都9Rの休養明注目マーク馬のワンダーステイーブ(単勝オッズ:15.9倍)は1着


科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。

  

Posted by morishita1 at 16:16TrackBack(0)

2007年10月21日

科学的競馬投資コメント20071021

先週は、基準値の中の血統基準値に関して、データ数が多い場合は、2世代血統適性から1世代血統適性に変更した血統適性のテスト運用の話をさせて頂きましたが、現在テスト運用中の血統適性基準値での血統適性が良い馬の発生率と上位入着率を調べてみましたところ、以下になっていました。
過去5年間の未勝利以上のレースでは、
血統適性◎の馬の発生率は2%で3位以内上位入着率は65%
血統適性○の馬の発生率は3%で3位以内上位入着率は52%
血統適性▲の馬の発生率は8%で3位以内上位入着率は43%
ということでした。
続いて、どんな場合に血統適性が特に有効なのかを確認するための、芝とダート別及び距離別に分析もしてみましたところ、以下になっていました。
芝とダートでは、芝コースのほうが上位入着率が高い。
短・中・長距離という距離別では、長距離レースの場合に上位入着率が高い。
又、父の父の2世代血統から父の1世代血統に変更した件ですが、例えば父の父がサンデーサイレンスでも、父がサンデーサイレンスの子供として、フジキセキ・ダンスインザダーク・スペシヤルウイーク・ロイヤルタッチ・バブルガムフェロー・アグネスタキオン・ステイゴールド等多く種牡馬がいますが、芝よりダートに強い場合もあれば、短距離に強い場合あるいは長距離に強いといったように、2世代血統のサンデーサイレンス全体では平均されてしまいますが、フジキセキ・ダンスインザダーク・スペシヤルウイーク・ロイヤルタッチ・バブルガムフェロー・アグネスタキオン・ステイゴールド等の1世代血統では、かなり適性が異なっておりより血統適性が適切になるということです。
但しAdinpick4で算定する血統適性は父系のみではなく母系の血統も加味して算定しておりますので、母系が同じでも、例えば父系の1世代血統がロイヤルタチの場合とスペシアルウイークでは血統適性は異なってくるこるということになります。

先週は、血統適性の良い馬が活躍していたことから、現在、血統に関連する基準値をすべて見直しを開始しております。
血統に関連する基準値として、
・父系母系の血統に基づく、休養明けの能力発揮度を判断する休養明基準値
・父系母系の血統に基づく、芝ダート変更の場合の能力の発揮度を判断する芝ダート変換基準値
・父系母系の血統に基づく、過去から現在までの成長・衰退を判断する過去成長基準
といった父系母系血統に基づく3つの基準値も血統世代別に見直しを行っており、血統に関係するすべての基準値の血統世代を最適化する予定でおります。

先週ですが、重要8要因注目マーク馬の中でも、上記で説明したテスト運営中の血統適性注目マーク馬以外にも、芝ダート変更出走注目マーク馬と過去の実力馬も活躍していましたので、重要8要因注目マーク馬入着率分析機能の中の「最新動向確認機能」で最近動向を確認してみましたところ、3位以内入着率は以下になっていました。
・血統適性注目マーク馬の3位以内入着率は、過去1年で70%が、過去1ケ月で77%、最近2週間では78%
・芝ダート変更出走注目マーク馬の3位以内入着率は、過去1年で54%が、過去1ケ月で62%、最近2週間では67%
・過去の実力馬の3位以内入着率は、過去1年で44%が、過去1ケ月で49%、最近2週間では73%
でした、逆にローカル競馬開催時に非常に活躍していた成長3歳注目マーク馬は、
・成長3歳注目マーク馬の3位以内入着率は、過去1年で58%が、過去1ケ月で56%、最近2週間では58%
と年間平均に近い入着率になっていました。
先週の活躍した「芝ダート変更出走注目マーク馬」と「過去の実力馬」は以下になっていましたた。
土曜日東京5Rの芝ダート変更出走注目マーク馬のナムラオルフェ(単勝オッズ:21.3倍)は2着
土曜日京都7Rの芝ダート変更出走注目マーク馬のアドマイヤレグルス(単勝オッズ:15.9倍)は1着
日曜日東京2Rの芝ダート変更出走注目マーク馬のマルタカシャトル(単勝オッズ:22.5倍)は1着
日曜日東京6Rの芝ダート変更出走注目マーク馬のヤエノアカハチ(単勝オッズ:12.9倍)は2着
日曜日東京8Rの過去の実力馬のマイネコンテッサ(単勝オッズ:7.7倍)は3着
日曜日東京11Rの過去の実力馬のデアリングハート(単勝オッズ:7.8倍)は1着
日曜日東京11Rの過去の実力馬のアサヒライジング(単勝オッズ:2.7倍)は2着
日曜日東京11Rの過去の実力馬のアドマイヤキッス(単勝オッズ:4.2倍)は3着
日曜日京都9Rの過去の実力馬のトップオブツヨシ(単勝オッズ:7.6倍)は2着

今週の日曜日ですが、約30年ぶりに東京競馬場に行きました。
JRAシステムサービス(旧社名JRA−VAN)のソフト開発者が集まった懇談会が、東京競馬場内のフジビュースタンドのダービールームという貴賓室で開催されて、私も参加させて頂いた次第です。
無線LANの設備もあり、競馬観戦と馬券購入しながらの懇親会でした。
私が30年も前に毎週のように行っていた東京競馬場ですが、30年前に比べて入場者はかなり少ないように感じました。30年前は、ゴール前は人垣ができていましたが、今回は混雑はしていない状況でした。競馬場に行かなくても、携帯やパソコンで間単に馬券が買える時代になったことをあらためて実感した次第です。


科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。
  
Posted by morishita1 at 19:23TrackBack(0)

2007年10月14日

科学的競馬投資コメント20071014

「競走馬は過去のデータ通りには走らない」ということを前提に「競走馬は過去のデータ通りに走ることもある」というのが私の競馬ソフト開発のバックボーンになっております。
この考え方に基づくと、購入馬券種類は馬連が最適と私は思っており、Adinpick4の初期設定は馬連に一番適した設定にしております。
誰でもよく経験するのは、
「単勝を買うと2着が多く、3連複を買うと2頭は来たが1頭は思ってもない馬が来た」
ということがよくあります。
一方、私の馬券購入の考え方は、「高額馬券を的中しないと回収率100%以上にならない」というのが基本で、Adinpick4の初期設定は的中率ではなく回収率を重視した設定にしております。
高い的中率で低い配当の馬券を的中するのは高額馬券を的中する以上に難しいと思っております。低い配当の馬券を当てるのも難しいからで、低い配当で決着がつくレースは少ないということで、低い配当の馬券を的中するのも難しく的中しても配当が低く回収率は100%を超えないというのが私の考え方です。
私の場合ですが、馬券不的中の場合のケースの多くは、
・過去3走ともに2桁着順といったような思ってもいなかった馬
・馬券対象にすべきかどうか判断に迷うような中途半端な馬
・休養明や芝ダート変更出走といった過去のデータだけからでは判断が難しい馬
・出走回数が少なくデータからの判断が難しい馬
が上位入着した場合が多い感じで、要は過去のデータから判断するのが難しい馬が上位に入着しているということです。
一方、競馬は条件によってクラス分けがされていますので、出走馬の間での能力差はあまりないということで、過去3走ともに2桁着順の馬が上位入着することもあるわけです。

以上のような考えに基づき、10月度基準値を大幅改定させて頂いております。
予想要因の考え方は変わっていませんが、能力差を小さくした基準値に大幅改定しております。
「過去3走ともに2桁着順の馬」と「過去3走ともに3着以内の馬」を比較する場合、旧基準値では大きな能力差があるとしていましたが、新しい基準値ではあまり能力差は無いとしているということです。
もちろん、過去のデータに基づくタイム理論ベース能力と独自データのすべての予想要因共に低い評価の馬は予想順位は低いままですので、過去のデータだけでは判断できない馬が上位にくることも当然おこります。

ところで、9月16日のブログにて、以下のお話をさせて頂きました。
「まずは、過去5年に比べて過去1年での入着率が下がってきていたのが、
血統適性注目マーク馬
次に、過去5年に比べて過去1年での入着率が上がってきていたのが、
休養明注目マーク馬と34歳成長注目マーク馬
で、私自身はなんとなく納得できるような気がしています。
まずは血統適性の上位入着率が下がってきている件ですが、実はAdinpick3を3年前にリーリースした当時は、今でも覚えていますが血統適性が良い馬が非常に高い確率で上位入着していた記憶がありますが、最近は血統が良い馬の活躍が少なくなってきているように私自身が感じていました。
血統適性注目マーク馬の上位入着率が下がっている理由としては、特に最近1−3年で新しい種牡馬が急激に増えてきており、血統データの信頼性が低くなってきていることがひとつの原因と思っています。」
ということで、血統適性についてあらためていろいろな角度から研究を開始しており、特に最近は種牡馬としてのサンデーサイレンの子供たちの活躍が非常に目だっていることに注目して2・3世代での血統適性に加えて、データ数が多い場合は1世代血統適性を取り入れて分析・シミュレーションを繰り返していますが、データ数が多い場合は1世代血統適性が非常に好結果なシミュレーション結果になっており、1世代血統適性をテスト運用開始している次第です。
1世代血統と2世代血統を具体例で説明しますと、2世代血統は父の父、1世代血統は父ということになり、父がフジキセキでしたら、1世代血統はフジキセキを父とする馬たちで、2世代血統はサンデーサイレンスを父の父とする馬たちを意味しており、現行の基準値の血統適性基準は、父系血統適性は2世代血統をベースにした父の父であるサンデーサイレン全体の血統適性ですが、現在テスト中の血統適性基準は、父系血統適性は1世代血統をベースにした父であるフジキセキ全体の血統適性ということでテスト運用をしております。
特に現在の上位入着馬の多くは、父の父をサンデーサイレンスとする馬が非常に多いため、データが多すぎて血統適性に差がなくなっているような状態になっているため、より血統適性の優劣差を出すために1世代血統適性をテストしている次第です。
今週のテスト結果では、1世代血統適性では血統適性の優劣差が大きくなり血統適性の判断がより的確になっている感じです。
今週のレースで、単勝オッズ10倍以上の人気が低い馬でテスト中の血統適性が良い馬は、以下になっていました。
土曜日東京4Rのヒカリラブハート(単勝オッズ:46.1倍)は3着
土曜日東京10Rのメジロアリス(単勝オッズ:46.8倍)は2着
土曜日東京12Rのヴィヴァチッシモ(単勝オッズ:10.2倍)は2着
土曜日京都8Rのフレジェール(単勝オッズ:43.1倍)は1着
土曜日京都12Rのフルブラッサム(単勝オッズ:57.1倍)は1着
日曜日東京6Rのヤエノアカハチ(単勝オッズ:12.9倍)は2着
日曜日京都6Rのセイウンハレルヤ(単勝オッズ:13.3倍)は3着
日曜日京都9Rのベルジュール(単勝オッズ:16.8倍)は3着
日曜日京都11Rのレインダンス(単勝オッズ:43.2倍)は2着
日曜日京都12Rのエイシンイーデン(単勝オッズ:52.8倍)は2着
ということで、血統適性が良いにも関わらず人気が殆どないような馬もかなり活躍していた次第です。
また、日曜日の東京・京都競馬場のメインレースの秋華賞と府中牝馬ステークス共に3位までの上位入着馬は6頭共に血統適性が良い馬でした。
参考までに、今週の競馬最強の法則WEB森下万券ファクトリーの出馬表の血統適性は、現在テスト中の血統適性を使用させて頂いております。
次月11月度基準値は、テスト運用結果に基づき血統適性基準値を全面改訂させて頂く予定です。
又、血統適性基準値以外の父系母系の血統に関連した基準である、休養明基準値・芝ダート変更基準値・過去成長基準値についてもあらためて適切な血統世代を検討するつもりです。

科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。

  
Posted by morishita1 at 16:34TrackBack(0)

2007年10月08日

科学的競馬投資コメント20071008

先週は、独自データの「上位入着ランク馬」に注目しているとの話をさせていただきましたので、最新バージョンでの上位入着ランク馬の各ランク別の過去5年間での発生率と上位入着率・平均単勝オッズがどの位かを分析したところ、3位以内の上位入着率は以下になっていました。
未勝利以上のレースでは、
A(◎)馬の発生率は5%で、上位入着率59%で、平均単勝配当は593円
B(○)馬の発生率は7%で、上位入着率49%で、平均単勝配当は667円
C(▲)馬の発生率は6%で、上位入着率43%で、平均単勝配当は843円
D(△)馬の発生率は5%で、上位入着率35%で、平均単勝配当は927円
500万円条件以上のレースでは、
A(◎)馬の発生率は5%で、上位入着率55%で、平均単勝配当は582円
B(○)馬の発生率は5%で、上位入着率47%で、平均単勝配当は788円
C(▲)馬の発生率は7%で、上位入着率43%で、平均単勝配当は744円
D(△)馬の発生率は7%で、上位入着率34%で、平均単勝配当は915円
でした。
この「上位入着ランク馬」の、特にA(◎)馬とB(○)馬の上位入着率は、重要8要因注目マーク馬の「成長34歳注目マーク馬」と「過去の実力馬」と比べても互角かそれ以上の上位入着率になっております。
さらに、Adinpick4の複数要因入着率分析機能で、「上位入着ランク馬」のA(◎)馬とB(○)馬が、他のどの要因との組み合わせの場合に上位入着率が高くなるかを確認して見ると、
3位以内入着率および2位以内入着率および1位入着率共に、買い目印が◎で且つ「上位入着ランク」がA(◎)あるいはB(○)の時に入着率が高いことが判明しております。
そんなことで、1・2着候補の馬連の軸馬および1・2・3着候補の3連複の軸馬および1着候補の3連単の軸馬は、買い目印が◎で且つ「上位入着ランク」がA(◎)あるいはB(○)の時にすることを試みようと思ったりしていますが、当面2−3週間は確認期間にして様子を見たいと思っています。
参考までに、過去5年間のデータで500万円条件以上のレースでの買い目印が◎で且つ「上位入着ランク」がA(◎)あるいはB(○)の時の3位以内・2位以内・1位入着率は以下になっていました。
買い目印が◎で且つ「上位入着ランク」A(◎)馬の1位上位入着率33%
買い目印が◎で且つ「上位入着ランク」B(○)馬の1位上位入着率36%
買い目印が◎で且つ「上位入着ランク」A(◎)馬の2位以内上位入着率58%
買い目印が◎で且つ「上位入着ランク」B(○)馬の2位以内上位入着率57%
買い目印が◎で且つ「上位入着ランク」A(◎)馬の3位以内上位入着率71%
買い目印が◎で且つ「上位入着ランク」B(○)馬の3位以内上位入着率68%
それでも、1位に来る入着率は大体3回に1回の割合で、3位以内に来る入着率は大体3回に2回の割合ということですので、いかに近代競馬で1着馬や3位以内入着馬を的中するのが難しいかがあらためて認識できました。
最後に、「上位入着ランク」ですが、A(◎)とB(○)の間ではあまり入着率に差がないのですが、C(▲)とはかなり入着率に差がありましたので、「上位入着ランク」は特にA(◎)とB(○)ランクの馬に注意したいと思っています。
Adinpick4をご利用のユーザー様は、複数要因入着率分析でご自身で確認されることをお勧め致します。


また先週、「6位以内の馬のデータを重要視して、1着馬と23着馬と456着馬に重点的に重み付けをして、7位以下の馬は7位でも16位の最下位でも同じ重み付けをして、上位馬と下位馬との能力差が少なくなるような総合基準値に改定」した結果、非常に好結果というお話をさせて頂きましたが、色々と重み付けを変えて回収率や的中率がどう変わるかを確認するに当たっては各種分析・シミュレーションを時間をかけて行っているわけですが、今週は、分析とシミュレーションの話をさせて頂きます。

毎週毎週競馬をしておりますと、殆どの人は、上位に入着した理由に思い当たるはずです。
そして、次の予想に、その思いついた理由を重要視して馬券を買うこともあると思います。
私も、その思い当たった上位入着理由は大切にしますが、即次の予想に反映することはできない性格のようです。
私も毎週毎週競馬をしていますと、予想要因候補がよく思いつきますが、思いついた予想要因について、必ず分析とシミュレーションをすることにしています。
まず分析ですが、思いついた予想要因について、
・どこくらいの頻度で発生する要因なのか?3レースに1位の多頻度なのか?100レースに1度しか発生しないのか?という「発生率」を確認します。
・上位3着以内に入着する割合はどのくらいなのか?3回に1回は3位以内に入着するのか?100回に1回位しか3位以内に入着しないのか?という「上位入着率」を確認します。
・上位入着した場合に配当妙味は高いのか?上位入着した場合は人気馬が多いのか?人気のない馬が多いのか?という「平均単勝オッズ」を確認します。
これら分析の結果、「発生率」がそこそこ高く、「平均単勝オッズ」もそこそこ高く、「上位入着率」が高い場合は、次のステップとしてシミュレーションを行うことにしています。

私の場合のシミュレーションというのは、従来の予想方法と、「思いついた予想要因」を新たに加えた新しい予想方法を比べて、的中率と回収率がどのように変わるかをシミュレーションしています。
このシミュレーションにおいては、「従来の予想方法」と「新しい要因を加えた予想方法」の比較をするのですが、新しい要因の「重み付け」を色々と変えながら「単勝」・「馬連」・「馬単」・「3連複」での的中率と回収率がどのように変わるかをシミュレーションします。
私はシミュレーションに当たり、この新しい予想要因の「重み付け」と「馬券種類」毎の的中率と回収率を非常に重要視しています。
新しく見つけた予想要因が的中率や回収率に大きく影響しているのであれば、新しい予想要因の重み付けを大きくした場合に的中率や回収率が向上することになります。そして、適切な重み付けもシミュレーションによって決めることができる訳です。
又、馬券種類毎に的中率と回収率をシミュレーションすることも重要視しております。シミュレーションをしてみるとわかるのですが、的中率や回収率が最大になる場合の、単勝の場合の新しい予想要因の重み付けと、馬連や3連複の場合の重み付けはかなり異なることが多いのが実際です。

実際のシミュレーションで的中率や回収率を確認するに当たっては、過去5年分のシミュレーションデータに基づき、過去1年あるいは過去2年間での的中率や回収率を確認するようにしています。
5年でなく1年あるいは2年間での的中率や回収率を確認する理由は、近代競馬は変化が激しいのでできるだけ最近の傾向を反映できるようにするためですが、それでも1年平均(あるいは2年平均)という「年間平均」というベースになります。

実は最近、この「年間平均」という考え方が競馬では問題になると私は感じております。
実際の競馬は、年間を通じて平均的な考えでは対応できないことが多いと思っております。
馬でも夏に強い馬がいれば冬に強い馬がいますし、春の牝馬はフケの問題もありますし、6月には条件変更で降級馬が有利になる時期がありますし、3歳馬や4歳馬は1年間で大きく成長するといったように、1年間の競馬ではかなりの変化があります。
最近私自身は、変化に対応する必要性を大きく感じており、変化に対応できる機能の充実の必要性を感じております。
・短期間の変化では、毎週や日々の「馬場の変化」の確認機能として、「今週馬場適性注目マーク馬抽出」機能
・最近1ケ月・2週間の「重要8要因の入着率の変化」の確認機能として、重要8要因注目マーク馬入着率分析のなかの「最新動向確認」機能と「月別分析」機能
という3つの確認機能をAdinpick4では保有しております。
そして、変化を確認できたら、「今週馬場状態設定」機能や「独自データの影響度設定」機能を使用して予想順位に反映できるようにしています。

「変化を確認して、予想順位に反映」という考え方は、言葉では簡単ですが、実際は非常に難しいと最近特に感じております。
4−5週前ですが、「3歳成長注目マーク馬」が大活躍した時期がありましたが、その後開催が変わってからは「3歳成長注目マーク馬」の活躍が非常に少なくなったり、又、福島競馬場の馬場が荒れた最終週近くの開催週のレースでは馬場脚質適性が高い馬が大活躍していましたが、その後福島競馬場以外ではそれほど顕著な活躍は見られなくなったりと、顕著な変化は長くは続かないということがわかってきた次第です。
恐らく、1ケ月とか2ケ月といった長い期間続くような変化はないように感じております。
変化は1週間あるいは2週間長くても3週間位いしか続かないと考えておりまして、「変化の開始と終了」をいかに早く見つけ出すかが重要と感じております。


科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。
  
Posted by morishita1 at 14:51TrackBack(0)