先週のブログで、馬券の買い方の研究の第一歩として、現在テスト運用中のAdinhunter2に「レース印毎的中率分析」機能を追加して色々と分析を開始している話をさせて頂きました。
過去1年間のデータを「レース印毎的中率分析」機能で分析した結果では、テスト運用中のAdinhunter2の各印毎の3位以内に来るレースの割合は以下になっていました。
印◎の馬は全出走馬の7%で、3位以内に来る割合は65%
印○の馬は全出走馬の7%で、3位以内に来る割合は49%
印▲の馬は全出走馬の7%で、3位以内に来る割合は35%
印△の馬は全出走馬の14%で、3位以内に来る割合は45%
印?の馬は全出走馬の17%で、3位以内に来る割合は40%
無印の馬は全出走馬の49%で、3位以内に来る割合は40%
全出走馬の約半分が無印の馬ですが、無印の馬が3位以内にくるレースがかなり多いということで、やはり過去のデータのみから予想している競馬ソフトの限界を再認識している次第です。
無印の馬が3位以内に来る割合が40%ということは、3連複の2頭軸の馬券を購入する場合は、総流し馬券が正解かもしれないと思い始めている次第です。
更に詳細分析をしてみました。
印◎の馬で3位以内上位入着率が高いのは、複勝軸馬候補と季節注目馬でした。
そして、興味深いのは、無印の馬で3位以内上位入着率が高いのは、特に馬場脚質適性注目馬が高く、血統適性良馬と販路調教注目馬も高いという詳細分析結果で、能力値では前走能力が高い馬には要注意という感じでした。
また、印?の馬では血統適性良馬が要注意馬という結果でした。
そんなことで、当面私は、3連複の2頭軸の馬券を購入する場合は、私の性格から総流しではなく、無印でも血統適性が良い馬と馬場適性が良い馬は必ず馬券対象にしてみるつもりです。
ここからが重要になりますが、Adinpick4やAdinhunterの買い目印が無印の馬の中で件数的に一番多い馬はどんな馬かを過去1年間のデータで詳細分析しております。
一番多いのは芝ダ変更出走馬でずば抜けて高い件数でした。
実は芝ダ変更出走馬は全出走馬に占める割合はかなり高く全出走馬の19%近い数字になっており、芝ダー変更出走馬の取捨選択が非常に重要になっていました。
実は、上位3位以内に来た芝ダー変更出走馬の中で無印だった割合は42%と異常に高い割合で、芝ダート変更出走馬で何らかの印がついていた割合は58%に過ぎなかったという分析結果でした。
無印馬の中で上位3位以内に来る可能性がずば抜けて高い馬は「芝ダート変更出走馬」で、私の今年度の最重要研究課題と位置づけております。
同じ様な馬に休養明馬がいますが、この休養明け馬の全出走馬に占める割合も高く全出走馬の13%近い数字になっておりますが、但し、芝ダ変更出走馬とは大きく異なり、上位3位以内に来た休養明け馬の中で無印だった割合は14%とそれほど高くなく、86%の休養明け馬は何らかの印がついていたということでした。
意外でしたが無印馬で3位以内に来る割合が高かったのが坂路調教注目マーク馬で、上位3位以内に来た坂路調教注目マーク馬の中で無印だった割合は12%でした。
それと、先行能力が高い馬と追い込み能力が高い馬と血統適性が良い馬も無印馬で3位以内に来る割合が高かった馬で、その中でも先行能力が高い馬が特に多かったという分析結果でした。
無印馬で3位以内に来る件数がダントツに多かったのが芝ダ変更出走馬で、2番目が先行能力が高い馬で、3番目が休養明け馬でしたが、芝ダート変更出走馬の件数は先行能力が高い馬の実に3倍強という抜けた件数になっていました。
実は私が科学的に競馬を研究しはじめた最初のテーマが芝ダート変更出走馬と休養明馬でして、当時殆ど解明されていなかった芝ダート変更出走馬と休養明馬を研究したのがそもそもの科学的競馬研究のはじめでして、現在では休養明け馬については上位入着の可能性の高い馬をある程度ピックアップできるようになってきつつありますが、芝ダート変更出走馬に関しては一部の芝ダート変更注目マーク馬以外は、なかなか適切な判定方法が見つかっていないのが現状です。
現在の芝ダート変更注目マーク馬は、3位以内上位入着率は約50%位ですが、残念ながら芝ダート変更注目マーク馬は非常に少なく全芝ダート変更出走馬の1%強しかいないので、芝ダート変更注目マーク馬を増やす方向で検討を開始しております。
現在の判定の基準値は、芝ダート変更出走馬と休養明馬共に、「適性増減値」と「父系母系の血統適性」と「調教師適性」の3面から判断する基準値ですが、芝ダート変更出走馬に関しては今回の分析結果を踏まえて、新たな判定用の基準値を追加・改良する必要があると感じており、既に新しい基準値をテスト開始しております。
現在、芝ダ変更出走馬と休養明馬に関して各種分析を行っていますが、非常に興味深い分析結果になっており、芝ダ変更出走馬と休養明馬では3位以内の上位に来た馬の要因が全く違っていますし、上位に来た馬の買い目印も全く違っていました。
典型的なのは買い目印で、休養明馬で3位以内の上位に来た馬で一番多いのが買い目印◎で2番目に多かったのが買い目印○でしたが、芝ダ変更出走馬では3位以内の上位に来た馬で一番多いのが買い目印が無印馬で2番目に多かったのが買い目印?という分析結果でした。
まだ分析をはじめたばかりですが、芝ダ変更出走馬の上位入着に大きく影響する予想要因は、
・芝ダ変換後の前走能力
・血統適性
・先行能力
・追込能力
の4つが特に大きく影響している感じでした。
芝ダ変更出走馬と休養明馬の今後の対応としては、要因が複雑に絡み合っているようで、複数要因を絡めた「芝ダ休養基準値」をテスト的に新規追加して現在テスト運用をしております。
今週の例では、テスト運用中の「芝ダ休養基準値」で芝ダ変更出走注目マーク馬に抽出された馬は500万条件以上のレースでは、
土曜日中山8Rのソシアルグレイシー
土曜日中山10Rのザデイ
土曜日京都7Rのトシセント
日曜日中京9Rのセンザイイチグウ
日曜日京都7Rのサラバンド
日曜日京都10Rのグレイトフルタイム
の6頭で、今週の6頭の芝ダ変更出走注目マーク馬で3位以内に来なかった馬はグレイトフルタイムただ1頭と、テスト開始早々の今週は意外にもそこそこの成績でした。
現在テスト運用中の「芝ダ休養基準値」は当面1−2ケ月ほど信頼度確認目的にテスト運用を継続する予定でおります。
今年の私の馬券購入方針は「買い目点数を増やす方向の馬券購入」を指向するのですが、買い目点数を増やすに当たっては、昨年後半から実践している「獲物を倣うハンター方式」の更なるブラシアップを図る予定っでおります。
今までも、私の馬券購入は、土曜日は殆ど馬券購入せずに、馬場状態や活躍期待馬が把握できている日曜日の今半レースに限定しておりますが、今年は更に馬券購入レースを絞り込むつもりでおります。
今年のハンター方式の基本方針としては、
「軸馬が決められるレースに絞って、軸馬を中心に幅広く流す馬券」
といった感じで、日曜日の後半のレースで、複勝軸馬候補がいるレースに絞って馬券購入をするように心がけております。
ところで、以前もブログに書きましたが、実売価格5万円前後のウルトラモバイルPC(ネットブック)といった非力CPUのATOMを搭載したパソコンの販売が好調のようで、私のユーザー様にも使用されておられるユーザー様が日々増えてきているようです。
蓄積型のソフトの科学的競馬投資ソフト:ADINPICK4では50万件以上の膨大な過去のデータ処理をしますので、非力なCPU搭載のウルトラモバイルPC(ネットブック)では使用できませんが、非蓄積型ソフトのAdinhunterは何とか動作可能ですが、問題は画面サイズで殆どのウルトラモバイルPCの画面サイズは1024*600ですので、Adinhunterの次期バージョンでは1024*600に対応できるようにする予定でおります。ウルトラモバイルPCは殆どのユーザー様は2台目パソコンとして使用されておられるようですので、Adinpick4で作成した出馬データをAdinhunterに取り込める機能も追加予定でおります。
そして今年は、出走馬の半分を占める買い目印が無印馬に関しても研究を開始して、無印馬の中から買い目対象にする馬はどのような馬にすべきかについての分析を積極的に行う予定でおります。