2006年02月26日

科学的競馬投資コメント20060226

2006年2月第4週は、現在テスト中で、新規追加を予定している独自データの格適性の分析・シミュレーション結果について情報提供させて頂きます。
格適性は、血統適性の中の格を表す適性で、適性値がが高いほど過去の母系血統に良血馬が多かったことを意味します。
格適性に関して過去約8年間のデータでシミュレーションした結果は、以下になっていました。不良
・格適性の数値が4以上の馬が1・2・3位に来る入着確率は36%
・格適性の数値が6以上の馬が1・2・3位に来る入着確率は45%
・格適性の数値が10以上の馬が1・2・3位に来る入着確率は59%
ということで格適性が良い馬の上位入着率がかなり高いことが確認できました。
現在、従来の芝ダート・距離・競馬場の3適性に加えてこの新しい格適性を加えた合計4適性に基づき、どのような基準で最終的に血統適性を◎や○・▲に設定するかを検討しており、3月度基準値に反映予定です。

ところで、3月初めに公開予定のAdinpick3のバージョン2070では、簡単なシミュレーションに利用できる機能を追加しております。
従来から「過去の出馬表作成機能」で過去の出馬表を1日単位で作成できましたが、次期バージョンでは1ケ月分まとめて過去の出馬表が作成できるようにしております。
1ケ月分の出馬表作成処理に掛かる時間は、パソコンのスペックにもよりますが、1時間から3時間位掛かります。CPUペンテイアム4の3.2Gのメモリ−512Mのパソコンで1ケ月分の過去の出馬表作成に約1時間掛かります。
1ケ月分の過去の出馬表が作成できましたら、「独自データの総合点数への影響度設定」機能で影響度を色々と変えてシミュレーションが出来るようになります。この場合は、「影響度設定確認の出馬表作成(短時間処理)」機能で短時間で出馬表が作成できます。
1ケ月単位ですが、各独自データの影響度のシミュレーションをユーザー様でも簡単に出来るようになると思います。
この1ケ月分の過去の出馬表データは「ファイル」の「出馬CSVファイル作成」機能でCSVファイルとして保存できますので、各月の過去の出馬表を作成してCSVファイルで各月分のデータを保存しておいて、例えばエクセル等にまとめて取り込んで、自分独自の各種シミュレーションもやろうと思えば可能になります。


今週土日のレースで、特徴的なレースを挙げてみますと、以下になります。

土曜の中山・阪神の両メインレースですが、まずは中山11Rは、血統適性の良い馬が多く出走していました。その中でも血統適性の新らしい適性である格適性値が高い順番は、イブロンの19、ジンクライシスの13、タイキヴァンベールの10、リステイアダーリンの9、次がスーパーチャンスの6でした。
1着は血統適性◎で前走足を余してゴールしていた昇級馬の買い目印◎のイブロン(単勝オッズ:3.7倍)で、2着は血統適性○で買い目印▲のタイキヴァンベール(単勝オッズ:6.7倍)で、3着が血統適性○で前走足を余してゴールしていた買い目印?のスーパーチャンス(単勝オッズ:5.2倍)で、3連単で万馬券でした。
阪神11Rですが、先週のG1フェブラリーの結果から重賞レースは、騎手適性を気にして馬券を買うようにしており、アーリントンカップの騎手適性◎の騎手が手綱をとった馬は、岩田康誠騎手のシテイボス、武豊騎手のロジック、ペリエ騎手のステキシンスケクン、安藤勝巳騎手のアドマイヤデイールの4頭でした。
1着は血統適性○で騎手適性◎で買い目印▲のステキシンスケクン(単勝オッズ:5.0倍)で、2着は騎手適性◎で買い目印?のロジック(単勝オッズ:9.4倍)で、3着が昇級馬で騎手適性○で買い目印?のアマノトレンデイ(単勝オッズ:17.5倍)で、3連単は4万馬券でした。
騎手適性◎のアドマイヤデイールは4着でしたが、6着に敗れた1番人気のキンシャサノキセキの騎手適性が無印だったのが印象的でした。
土曜日中山12Rですが、私は血統適性◎で格適性値が13と一番高かったアドマイヤベッカムと血統適性○で格適性値が6で4番目に高かったクリアエンデバーの2頭に注目していました。
1着は血統適性◎で買い目印◎(血統適性◎の為順位2位でも◎に繰上げ)のアドマイヤベッカム(単勝オッズ:5.6倍)で、2着が前走足を余してゴールしていた余力馬で買い目印?のコウジンアルス(単勝オッズ:263.1倍)で、3着が血統適性○で買い目印◎のクリアエンデバー(単勝オッズ:2.2倍)で、3連複でも3万馬券でした。
このレースは単勝オッズ260倍の超人気薄のコウジンアルスが2着に来て高配当になりましたが、コウジンアルスは過去にオープンでも走っており過去に何回か余力を残してゴールしておりこの余力を加味した能力値はかなり高い馬で、前走足を余してゴールしていたことから穴馬としては狙える馬で、3連単(48万馬券)は無理としても3連複では馬券対象に出来る馬でしたが、残念ながら私は馬券対象にできませんでした、、、、、、

日曜日は、久しぶりに馬場がかなり悪化して、メインレース時点では、中山競馬場が重馬場、阪神競馬場は不良馬場という馬場状態で、久しぶりにメインレースはAdinpick3の不良馬場設定機能を使用して出馬表を作成してみました。
中山11Rは、不良馬場適性プラスの馬は7頭いて、
1着のバランスオブゲームは不良馬場適性プラスで、良馬場設定で買い目印△が不良馬場設定で買い目印▲に、
2着のダイワメジャーは不良馬場適性プラスで、良馬場設定で買い目印◎は不良馬場設定でも買い目印◎で、
3着のエアメサイアは不良馬場適性プラスで、良馬場設定で買い目印▲が不良馬場設定で買い目印△になりました。
不要馬場適性が一番良かったハットトリックは出遅れて11着に敗れていました。
阪神11Rは、不良馬場適性プラスの馬は4頭しかおらず、
1着のブルーショトガンは不良馬場適性大幅プラスで、良馬場設定で買い目印無しは不良馬場設定でも買い目印無しで(最終総合順位は11位から9位になっていましたが)、
2着のコスモシンドラーは不良馬場適性マイナスで、良馬場設定で買い目印○が不良馬場設定で買い目印▲に下がり、、
3着のオレハマッテルゼは不良馬場適性プラスで、良馬場設定で買い目印▲が不良馬場設定では買い目印○になりました。
不要馬場適性が一番良かったローエングリンは5着で、2番目に高かったコスモサンビームは故障で、3番目に不要馬場適性が良かった馬が実はブルーショットガンでした。


ところで、先週のフェブラリーステークスの結果を振り返って、やはりG1は騎手の手腕の発揮度が他レースとは異なると実感しております。
騎手適性の分析を先週行ないましたが、最新分析結果ではある程度の騎乗回数を経験している騎手の騎手適性◎の騎手は17名でした。
騎手適性◎の騎手を上位順に並べると以下になります。
1位、K.デザーモ
2位、岩田康誠
3位、M.デムーロ
4位、O.ペリエ
5位、安藤勝巳
6位、武豊
7位、吉田稔
8位、大庭和哉
9位、石崎隆之
10位、鮫島克也
11位、北村宏司
12位、五十嵐冬樹
13位、田辺裕信
14位、C.ルメール
15位、河北通
16位、小牧太
17位、M.ロバーツ
ということでした。
本来のJRA騎手が何人いるのでしょうか?
圧倒的に、外国・地方競馬騎手が多いのは驚きというか、当然というか?
ところで、私の騎手適性算定で2位の岩田康誠騎手は平成18年のJRA騎手免許試験に合格しましたが、7位の吉田稔騎手は残念ながら不合格とのことでした。
吉田稔騎手は、私の騎手適性算定ではペリエ・武豊・安藤勝巳と同等評価の超一流騎手ですので、不合格の理由を知りたいものです。
JRAもJRAが育てているJRA騎手がいますので、外様騎手の合格は絞りに絞っているようですが、先週のG1フェブラリーステークスみたいに、やはり超一流の上手な騎手が騎乗するレースは見ごたえがありますし、何よりも、馬の保有する能力をキチンと出し切った騎乗をしますのでレース後も馬券購入者の私に不満が残らない結果となっています。
馬の能力を出し切れないJRAの下手な騎手を守る為に、外様の上手な騎手を締め出さないことを願うばかりです。
今週で引退の松永幹夫騎手は騎手適性▲で、非常に味のある騎手でしたので残念です。
Adinpick3の次期バージョンでは、G1レースの場合は騎手適性の影響度を大きくするようにプログラムを改定すべく準備中です。

科学的競馬投資ソフトAdinpick3は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアップを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。


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