2006年05月21日

科学的競馬投資コメント20060521

今週は、上位入着の要因についてお話させて頂きます。

さて皆様は、上位入着の要因としてどのような要因を使用して競馬予想をされていますか?
一般には、着順とか、走破タイムとか、調教状況、騎乗騎手、血統、レース中の不利・妨害等、を要因として考えて上位に入着すると思われる馬をさがすと思います。
前走1着馬や、走破タイムが一番良い馬や、調教が非常に良かった馬や、武豊等の優秀な騎乗が騎乗した馬や、良血馬や、前走で不利や妨害があった馬が上位入着することはよくおこると思われます。ましてや、前走1着で走破タイムが一番良くて調教が非常に良く武豊騎乗の良血馬で、前走不利があった馬が1着に来る確率はかなり高いと思います。
さて、このような馬を中心に馬券を買った場合の競馬投資収支はどうなるでしょうか?
当然、このような馬はしばしば上位に入着しますが、それほど高い確率ではありませんし、そして問題は配当で、これら馬の配当はかなり低い配当になってしまいます。前走1着で走破タイムが一番良くて調教が非常に良く武豊騎乗の良血馬で前走不利があった馬が1着に着た場合などは、単勝で100円ということもありえます。

私の場合は、考えられる上位入着要因を、なんでもかんでも研究するということではなく、上位入着の可能性が高く配当も高くそしてある程度の頻度で発生する要因を選んで研究しています。
競馬の実態を色々な角度から分析して、上位入着要因をまず見つけ出すことから初めますが、その後は、「儲かる要因」を探す事に集中します。
儲かる要因とは、発生確率と配当金額が重要で、上位入着の可能性が高いのは当然で、高額配当でかつ発生率が高い要因を見つけることが重要です。
儲かる上位入着要因が見つかったら、この上位入着要因の影響度を具体的数値に出来るようにに基準化し、これら基準値を使用してシミュレーションをして、回収率がどう変化するかを確認しながら、最適な勝利要因を再選定しなおし、それらをどのように組み合わせるかを確認していきます。
例えば、芝ダート変更基準は、血統分析みたいな分析結果から算定しており、父馬・母馬等の血統によって、芝からダートに変更の補正値と、ダートから芝に変更の補正値を背呈していまして、この芝ダート変更補正基準は非常に効果的で、私が当てる万馬券は、しばしばこの芝ダート変更補正基準で上位にランクされた馬によってもたらされています。
前にも述べましたが、ダートから芝あるいは芝からダートに変更になった馬が1着あるいは2着にきた場合の平均配当金額の分析結果は、該当レースは新馬・未出走・障害戦を除いた全レースの約28%もあり、かつ馬連の平均配当金額は全レース平均に比べて約1.34倍もの高額配当になっています。

そんなことで、先週5月14日(日曜)の超高額配当になった京都11Rの栗東ステークスの反省をしています。3連複で25万、3連単で122万馬券でしたのであたらためてアルゴリズムの再検討をしている次第です。
Adinpick3の買い目印は、1着のサクラビジェイ(単勝オッズ:8.6倍)が無印、2着のステンカラージン(単勝オッズ:8.0倍)が◎印、3着のエーピーフラッシュ(単勝オッズ:140.3倍)が?印でしたが、このレースでの上位入着ランクA馬は2頭いてサクラビジェイとステンカラージンで、格適性もこの2頭は非常に高く、レース終了後にあらためて競走馬戦歴画面でサクラビジェイの過去の戦歴を見てみるとこの3走高い能力値で走っており且つ成長途上の4歳馬ということで、サクラビジェイのAdinpick3での評価が低かった原因を調査した結果、最終順位に大きく影響する総合基準値の処理に起因していることが判明しております。
最終総合順位に大きく影響する総合基準値はレース条件によってはデータ数が少ない場合があり、データ数が少ない場合は信頼性が確保できない為Adinpick3はデータ数が少ない場合に代替基準を使用するアルゴリズムになっていますが、この代替基準のせっていにを色々と変えてみて各種分析・シミュレーションを行なっています。
分析・シミュレーション結果により、代替基準を再設定する予定です。

科学的競馬投資ソフトAdinpick3は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアップを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。


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