2006年05月28日

科学的競馬投資コメント20060528

今週も先週に続き、上位入着の要因について考えて見たいと思います。

最近、過去のデータからは考えられないような馬(例えば過去3走共に2桁着順の馬や、過去の成績が不振だった休養明馬など)がしばしば上位に来ることが多くなっているように感じております。
展開のあや、馬場適性、調教技術の向上など過去のデータと関係ない要因も近代競馬には大きく影響していると思いますが、各種要因をあれこれ考えるとそれこそ全馬を馬券対象にしなければならない状況になってしまいます。過去のデータからは判らない「展開のあや・馬場適性・調教技術向上のよる馬の体調」などは一般ユーザーにはわからないのですが、私は騎手はこれらのことを理解しているはず考え、最近騎手に注目することが多くなっています。騎手は、実際にレースで走って今の馬場状態をわかっているはずですし、馬の体調・状態もわかっているはずですし、レース中に展開を把握して何らかの対応が出来るはずと私は考えていますが、騎手にも判断能力や適応力が優れた騎手もいれば能力が低い騎手もいます。
先週のオークスは、馬場状況が非常に高速馬場になっていたようで、前にいた馬が残りやすい馬場になっていたように感じており、前に行った馬が有利と判断した騎手が上位に来ていたように感じております。JRAは、昔からG1になると必ず高速馬場に設定しているように感じておりますが、理由は何なのでしょうか?????
近年競馬の売り上げは減少が続いているとの事ですが、世の中はエレクトロニクスやIT等大きな進歩が見られるのに、競馬の世界では相変わらず競馬理論に的中率や回収率の進歩がないことや、上位入着に関する情報不足等が、競馬ファンが離れていっている一因と私は感じております。幾らデイープインパクト等の人気馬がでてきても競馬ファンは戻ってこないような気がしてなりません。競馬関係の雑誌やWEBでは、100万馬券的中とか1000万馬券とかの記事等が眼を引く昨今ですが、偶然に的中したとかたまにしか的中しないような馬券を購入しても収支プラスにならないことは競馬ファンは既に気が付いているような気がしてなりません。

ところで最近私し、連勝馬に興味をもって色々な分析をしております。
先週では、G1オークスの3連勝馬のカワカミプリンセスやG2東海ステークスの前々走まで4連勝馬のマイネルボウノット、そして先々週のG1ヴィクトリアマイルの4連勝馬のアグネスラズベリ等に代表されますが、連勝している馬の潜在能力はかなり高いと思うようになっており、早速、過去のデータに基づいて、連勝馬について分析してみた結果は、
2連勝馬の上位入着率は38%で単勝配当金額420円で1.3%の構成馬
3連勝馬の上位入着率は50%で単勝配当金額320円で0.2%の構成馬
4連勝馬の上位入着率は52%で単勝配当金額230円で0.1%の構成馬
前々走まで2連勝馬の上位入着率は29%で単勝配当金額613円で1.0%の構成馬
前々走まで3連勝馬の上位入着率は35%で単勝配当金額480円で0.1%の構成馬
という分析結果でした。
やはり連勝馬はあまり多くなく、2連勝馬でも2%しかおらず、4連勝馬は1000頭に1頭もいないという状況ですが、連勝馬が出走して来た場合は要注意と感じております。
最近私が注目している「過去に上位条件で活躍していた格上馬」に対して、「今後更なる成長が見込まれる連勝馬」は、「過去の馬」と「これからの馬」と対照的ですが、どちらも注意が必要な馬と思っております。
さて今週のG1ダービーにも連勝馬が出走していました。
前走まで連勝していた馬は3頭でした。
2連勝のメイショウサムソン
3連勝のアドマイヤメイン
2連勝のパッシングマーク
の3頭で、これら3頭の中から最近私が注目している上位入着ランク馬あるいは格上馬を探すと、メイショウサムソンが上位入着ランク馬且つ格上馬で、アドマイヤメインは上位入着ランク馬でした。
又、中京12Rにも2連勝馬のウインファンタジアが出走し、東京12RのG2目黒記念にも3連勝馬のポップロックが出走していました。
次期バージョン3003では、連勝馬の予想順位への影響度を大きくする予定です。

ところで、ここ数ケ月の間に、上位入着ランク馬・格上馬・連勝馬等の新しい独自データをAdinpick3の予想順位決定要因として追加検討してきましたが、これら新しい独自データを含めた1・2・3位に入着する上位入着率を分析してみましたところ、ベスト10は以下になっていました。
1、上位入着ランクA馬の上位入着率は69%
2、血統適性◎馬の上位入着率は62%
3、過去3走上位入着3回馬の上位入着率は55%
4、格上A馬で上位条件5点馬の上位入着率は53%
5、格上A馬で上位条件5点馬の上位入着率は52%
6、4連勝馬の上位入着率は52%
7、上位入着ランクB馬の上位入着率は51%
8、格上A馬で上位条件5点馬の上位入着率は50%
9、芝ダート変更出走馬で過去ベスト・平均能力が高い馬の上位入着率は50%
10、3連勝馬の上位入着率は50%
という分析結果で、新しい要因がかなり上位を占めておりました。
そして格上馬に関してですが、格上馬は上位条件入着馬であることが前提ですが、上位条件入着馬は点数が1点から5点の馬までいますが、やはり点数が多きい馬ほど上位入着率は高くなっていました。
但し、ベスト10に入っている新しい要因は、発生頻度はあまり高くないのが実情です。
今後も、今までになかった新しい上位入着要因を探していきますが、出来れば発生頻度も高く・配当金額も高い上位入着要因が見つかることを期待している次第です。来週は、ベスト20について、発生頻度・単勝配当金額を含めて報告させて頂く予定です。

科学的競馬投資ソフトAdinpick3は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアップを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。


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