2006年10月15日

科学的競馬投資コメント20061015

今週はAdinpick3でのタイム理論能力に関するお話をさせて頂きます。

Adinpick3(Adinautobetも同じ)でいうタイム理論に基づく能力は、実はいわゆる単なるスピード指数とは全く異なります。
各種補正を加えて、最終的には、競馬場・距離・芝ダート区分別に総合基準値で、タイム理論に基づく能力を設定しております。
膨大なデータから各種分析・シミュレーションをくり返して設定した各種基準値に基づいて各種補正を行い、最終的に総合基準値で競馬場・距離・芝ダート区分別に総合基準値で、タイム理論に基づく能力を設定しております。
Adinpick3におけるタイム理論は、能力を決めるというのではなく、基準を決めているにすぎません。
そして、そのタイム理論に基づく基準に対して各種独自データで能力順位をきめるという考え方です。
過去に何度もお話させて頂いておりますが、タイム理論のみでの予想では回収率は100%を超えませんが、タイム理論を無視してはいけません。タイム理論の利点・欠点を理解して、最適な利用のし方をするのが重要と思っております。

近代競馬は想定外が多く発生しますが、想定内のレースもあります。
想定内のレースでは、科学的な考え方は非常に有効です。そして、タイム理論も有効です。

さて新バージョンで導入した「対戦適性2」に関しては、先週のブログで具体的な数字で説明させて頂きましたが、対戦能力が高い馬、すなわち過去に強い馬と対戦して来た馬や昔上位クラスで勝った馬は、対戦能力が高いということだけで判断するには非常に危険と思っております。
対戦適性2のみで単独に判断するのではなく、他の独自データの対戦適性や血統適性や上 位入着ランク馬や前3走3位以内馬等との関連から判断することが必要と思っております。
この辺の事情を踏まえて10月度基準値では、対戦適性2が優秀で且つ対戦適性・血統適性・上位入着ランク馬・前3走3位以内馬といった他の独自データが優秀な場合とか、対戦適性2は優秀だが対戦適性・血統適性・上位入着ランク馬・前3走3位以内馬いった他の独自データに印がない場合といった、他の独自データとの関係がどのような場合に一番回収率がよくなるかといったことを各種シミュレーションして、対戦適性2の導入による基準値改訂作業をさせて頂いております。

さて、対戦適性2は、能力クラスの差を示しますので、重賞レース、特にG1レースでは、ほとんど能力クラス差が出ません。そういう意味で、下位クラスの500万下・1000万下条件のレースは、能力クラス差が大きな馬がかなり多く出走しています。
今週日曜日の東京と京都の最終レースは、共に1000万下のレースでした。
日曜東京12Rでは能力クラス差が2の馬が1頭だけいました。ウインプレジール(単勝オッズ:15.8倍)でした。
日曜京都12Rでは能力クラス差が2の馬が1頭だけいました。タマモドン(単勝オッズ:56.3倍)でした。
私自身、色々と対戦適性2に関して試行錯誤をしておりますが、単に対戦適性2だけで判断するのでなく、対戦適性2を反映して改訂した基準値に基づく買い目印に注目するようにしています。
能力クラス差が大きな馬でも買い目印がない場合はあまり注目せずに、能力クラス差が大きく且つ買い目印が付いた馬の場合は注意を払うようにしています。
日曜東京12Rの1着馬ウインプレジールは買い目印◎でした。2着のリメンバードリームと3着のリワードパットンも共に買い目印馬で、馬連で万馬券・3連複で2万馬券、3連単では18万馬券でした。
日曜京都12Rの3着馬タマモドンは買い目印○でした。1着のスリーアベニューは買い目印◎で、2着のアグネスホゾンも買い目印馬で、3連複で7000円馬券でした。
対戦適性2の能力クラス差が大きく且つ買い目印が付いた馬が常に上位入着するということではありませんが、可能性が高いと思っている次第です。

ところで、私今、全く新しい考え方の競馬ソフトの開発に着手開始しております。
パソコンの最大の利点である「膨大なデータを短時間で処理する能力」を駆使して、
シミュレーションを行なって勝ち馬の勝利要因を確認するシュミレーションソフトで、データベースも現在Adinpick3で使用しているACCESSではなく処理速度がかなり速いデータベースを利用しています。
勝ち馬の勝利要因別に、
1)発生率:その要因の馬は、どの位の頻度で出走しているのか。
2)上位入着率:その要因の馬は、1・2・3着にどのくらい頻度で入着しているのか。
3)予想単勝配当:その要因の馬は、予想単勝配当はどのくらいなのか(人気馬なのか)
の3種類の結果を算定する「分析・シミュレーション機能」を中心としたソフトを考えております。

科学的競馬投資ソフトAdinpick3は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。



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