2007年02月11日

科学的競馬投資コメント20070211

新科学的競馬投資ソフトAdinpick4をリリースして1ケ月が経過しました。
さて、今週もAdinpick4の特徴である分析・シミュレーション機能のテスト運用結果からの話をさせて頂きます。
今週は、馬券購入の話をさせて頂きます。

過去7年間の馬券種類別の平均配当金額は、以前このブログでも書きましたが、
単勝平均配当金額:994円
馬連平均配当金額:5478円
馬単平均配当金額:11454円
3連複平均配当金額:21100円
3連単平均配当金額:162765円
という平均配当金額で、単勝で約10倍、馬連で約55倍というのが平均配当で、この事実は、皆が予想するような結果に近代競馬はなっていないということを意味しています。
めったに的中しないが当たれば配当は非常に高いというのが近代競馬になっています。
従って、馬券を「買うのか見送るのか?」、買うとしたら、「どの馬券を買うのか?」、といった判断が、近代競馬では非常に重要になります。
今週は、馬券を買うのか?馬券購入を見送るのか?という判断について、「オッズシミュレーション」というシミュレーション結果から話題を探して見ます。
Adinpick4の「オッズシミュレーション」は、各種予想要因と単勝オッズ1・2・3番人気のオッズとの組み合わせに基づき、単勝の的中率・回収率のシミュレーションを行なうことができ、どのようなオッズ条件の時に的中率や回収率が一番良くなるかを確認できます。

オッズは、なんといっても、各人の予想の最終結果とも言え、あらゆる情報から判断した最終予想順位ということですので、ある意味では基準となるものです。
オッズは馬券購入した人達の最終判断の結果が表れていますので、タイム理論に基づいて馬券購入した人や、血統理論に基づいて馬券購入した人や、インサイダー的な情報に基づいて馬券購入した人や、競馬新聞に基づいて馬券購入した人といった思い思いの考えに基づいた最終馬券購入の結果になっているはずです。
私の場合ですが、オッズに関しては、馬券購入をするのかしないのかの最終判断に非常に大きな影響を与えているのが実際です。

Adinpick4のオッズシミュレーション機能は、現時点では単勝オッズに限定したシミュレーションですが、昔と違い単勝馬券の研究は非常に重要と私は思っております。1着候補がわかれば、超高額馬券の3連単も買い目を極端に絞り込むことも可能で、単勝を的中させることが近代競馬では非常に重要になってきております。

現在の仕様では、単勝オッズに関して、6種類の予想要因(最終総合順位、上位入着ランク、血統適性、対戦適性、過去3走上位入着、過去5走上位ランク)について1・2・3番人気のオッズがどのような場合に、発生率がどのくらいで、予想要因が一番良い馬の単勝の的中率と回収率がどのように変化するかをシミュレーションが出来るようになっております。
例えば、最終総合順位のオッズシミュレーションの場合ですと、
最終総合順位1位の馬について、1番人気の場合と2番人気の場合と3番人気の場合で、それぞれのオッズについて、過去5年間のデータでの約15000レースでのシミュレーション結果は以下になっていました。

一番的中率が高かったのは、最終総合順位1位の馬が1番人気の場合で、1番人気オッズ1.5倍以下で、2番人気オッズが4倍以上で、3番人気オッズが4-6倍の場合でした。
具体的には、最終総合順位1位の馬が1番人気で1着になった場合で、1番人気オッズ1.5倍以下で、2番人気オッズが4倍以上で、3番人気オッズが4-6倍のデータ数は36レースしかありませんでしたのでほとんど発生していない(発生率0.24%)のですが、的中率は78%で回収率は111%でした。
発生率が高く的中率が高かったのは、最終総合順位1位の馬が1番人気の場合で、1番人気オッズ1.5倍以下で、2番人気オッズが4倍以上で、3番人気オッズが6倍以上の場合で、データ数は1075レースあり(発生率7%)、的中率は61%でしたが回収率は81%でした。

次に回収率が高い場合を見てみると、
一番回収率が高かったのは、最終総合順位1位の馬が3番人気の場合で、1番人気オッズ1.5倍以下で、2番人気オッズが3−4倍で、3番人気オッズが6倍以上の場合でした。
具体的には、最終総合順位1位の馬が3番人気で1着になった場合で、1番人気オッズ1.5倍以下で、2番人気オッズが3−4倍で、3番人気オッズが6倍以上のデータ数は6レースしかありませんでしたのでほとんど発生していない(発生率0.04%)のですが、的中率は50%で回収率は563%でした。
発生率がそこそこあり的中率も回収率も高かったのは、最終総合順位1位の馬が1番人気の場合で、1番人気オッズ1.5倍以下で、2番人気オッズが4倍以上で、3番人気オッズが6倍以上の場合で、データ数は95レースあり(発生率0.6%)、的中率は23%で回収率は208%でした。

最後に、回収率100%以上で発生率が一番高かったのは、最終総合順位1位の馬が1番人気の場合で、1番人気オッズ3倍以上で、2番人気オッズが4倍以上で、3番人気オッズが4−6倍の場合で、データ数は460レースあり(発生率3%)、的中率は28%で回収率は107%でした。

最終総合順位1位の馬についての総括としては、当然のことなのですが、的中率は圧倒的に買い目印◎の1番人気馬が高いですが、回収率に関しては買い目印◎で3番人気馬が高い結果になっていました。

ところで、以前にこのブログで報告しておりますが、既に皆様もご理解しておられると思いますが、
単勝1番人気馬が1着に来る割合は約34%で、この場合の回収率は約76%。
単勝2番人気馬が1着に来る割合は約19%で、この場合の回収率は約80%。
単勝3番人気馬が1着に来る割合は約13%で、この場合の回収率は約84%。
ということで単勝1番人気が1着に来る割合は3回に1回ですが、回収率が一番悪く76%となっています。1着に来る割合は7回に一回位ですが3番人気の馬の単勝回収率が一番高いのですが、それでも84%にしかなっていません。

オッズシミュレーションの結果から私なりの結論としては、オッズ理論を中心にした馬券購入は、発生頻度も少なく、回収率100%を超えるのは非常に難しいというのが私の認識で、Adinpick4の保有する独自データを有効活用する方法がより実利的と思っている次第です。
但し、オッズ理論を馬券購入の判断にすることは一つの方法とも思っております。
そういう意味でAdinpick4(adinautobetも同様)には購入判定機能があり、馬券購入すべきかどうかの判定をしますが、実はこの購入判定機能の一部に、具体的には購入判定の機能の中の「買い目◎の購入判定」で今回お話させてさせて頂いたオッズシミュレーションの結果を反映させております。


今後も、回収率向上に貢献できるような色々な分析・シミュレーション機能をテスト運用して、回収率向上に貢献すると判断した分析・シミュレーションプログラムは出きれば1−2ケ月毎に1機能位はADINPICK4に機能追加してバージョンアップというかたちで公開させて頂くつもりです。
科学的競馬投資ソフトは、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。



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