2007年04月01日

科学的競馬投資コメント20070401

先週、休養明馬・芝ダート変更出走馬に関する各種分析・シミュレーション結果の話をさせて頂きましたが、休養明馬や芝ダート変更出走馬が上位3位以内に入着したレースの多さとその配当の高さには皆様も驚ろかれたことと思っています。
近代競馬は、土日2日間の全レースの内、半数のレースで安い配当のレースばかり的中しても収支マイナスになることもあれば、大きな配当を1レースだけ当てても大幅プラスになることもあります。これが競馬なのですが、、、、、、、
私が、競馬予想で休養明馬・芝ダート変更出走馬に注目して、重点的に研究する理由は簡単です。
1、休養明馬や芝ダート変更出走馬が上位3位以内に入着するレースが非常に多い。
2、休養明馬や芝ダート変更出走馬が上位3位以内に入着した場合は配当が非常に高い。
3、現在、休養明馬や芝ダート変更出走馬の研究を本格的にされている競馬予想家や競馬評論家がほとんどおらず、休養明馬や芝ダート変更出走馬の適切な競馬理論なく適切な判断ができない。
ということで、休養明馬や芝ダート変更出走馬の適切な判断ができれば回収率は飛躍的に向上すると確信しているからです。
そんなことで、Adinpick4の次期バージョンに「休養明馬・芝ダート変更出走馬分析」機能を追加予定ですが、この分析機能を使用した分析結果を見て見ると。
例えば、休養明馬について、全休養明馬について過去3年間の簡単な分析結果は以下になっていました。
全休養明馬の単勝配当オッズの平均は約78倍ですが、1着に来た馬の単勝配当オッズの平均は約13.3倍でした。
・全休養明馬の1着入着率は5%で単勝配当金額は1333円
・休養明馬で平均能力が一番高い馬の1着入着率は16%で単勝配当金額は526円
・休養明馬でベスト能力が一番高い馬の1着入着率は12%で単勝配当金額は706円
・休養明馬で血統適性が◎の馬の1着入着率は25%で単勝配当金額は620円
・休養明馬で対戦適性が◎の馬の1着入着率は16%で単勝配当金額は604円
・休養明馬で調教師休養明適性がABランクの高い馬の1着入着率は8%で単勝配当金額は994円
という状況でした。
さらに分析を続けてみます。
平均配当と1着になる確率をかけて期待配当を計算して見ると以下になりました。
・休養明馬で平均能力が一番高い馬の期待単勝配当は0.84倍
・休養明馬でベスト能力が一番高い馬の期待単勝配当は0.84倍
・休養明馬で血統適性が◎の馬の期待単勝配当は1.55倍
・休養明馬で対戦適性が◎の馬の期待単勝配当は0.96倍
・休養明馬で調教師休養明適性がABランクの高い馬の期待単勝配当は0.80倍
という結果で、期待配当が一番高いのは血統適性が◎の馬でした。
もちろん「休養明馬・芝ダート変更出走馬分析」機能は、休養明馬全体だけではなく、休養明適性がプラスの馬やマイナスの馬等の分析も当然できますので、休養明適性がプラスの馬の場合に入着率や単勝配当金額はどのようになるかご自身で確認頂ければ幸いです。
一方、芝ダート変更出走馬ですが、全芝ダート変更出走馬の単勝配当オッズは約90倍で、休養明馬よりも高い平均オッズでしたが、1着に来た馬の単勝配当オッズは約12.8倍ということで休養明馬とほぼ同じでした。
・全芝ダート変更出走馬の1着入着率は5%で単勝配当金額は1278円
ということでした。

さらに詳細に各種角度から「休養明馬・芝ダート変更出走馬」を分析していくと、回収率という観点から、発生確率・上位入着率と配当金額から絞り込むと、
1、血統適性
2、休養明適性(調教師休養明適性を含む)
3、対戦適性
4、父母系芝ダ適性(芝ダート変換後能力を含む)
5、余力馬
の5要因が大きく回収率に影響していることが判明してきています。他にも予想要因はありますが、今後の「休養明馬・芝ダート変更出走馬」研究はこの5つの予想要因に絞り込む予定です。
近代競馬は単勝の平均配当が10倍、馬連の平均配当が55倍、3連複の平均配当が200倍となっているように、皆が考えるような結果になっていないということを重視しています。
例えば、誰でもが考えますが、例えば中京競馬場の開催日程の前半と後半で、前半の芝コースは荒れていないので内枠や先行が有利、後半は芝が荒れて外枠や差し・追込が有利といった分析結果があります。
私は、このような誰でもが分かるような分析結果は有効とは思っていません。
皆が考えるようなことは結果的に人気を高め配当が低くなります。当然ですが、騎手のなかには皆が考える通りの騎乗をする騎手もいれば、逆の発想をして勝利を手にしようとする騎手もいるわけで、騎手の判断が重要になり、内枠外枠とか逃げ先行差し追込という要因以上に騎手の上手下手の方が重要と私は考えています。
私自身で、Adinpick4の「休養明馬・芝ダート変更出走馬分析」機能を使用して分かったことで重要なことがありましたので、次期バージョンではこれら分析結果を反映して休養明馬と芝ダート変更出走馬の予想順位算定アルゴリズムを改良予定です。

さてここからが本題ですが、ご存知のように出走してきた休養明馬・芝ダート変更出走馬の大半が上位入着するのではありません。
出走してきた休養明馬・芝ダート変更出走馬の一部の馬が上位に来るわけで、休養明馬・芝ダート変更出走馬は上位入着率はあまり高くありませんので、上位入着率という観点からはなかなか適切な判定ができないのが実情です。
Adinpick4には、従来より上位入着率の高い馬をピックアップする目的で上位入着率を判断基準とした上位入着ランクという独自データがありますが、休養明馬・芝ダート変更出走馬は上位入着率はあまり高くない為この基準値ではピックアップが難しかったのが実情でした。
そこで、休養明馬・芝ダート変更出走馬の配当が高いことを考慮して、上位入着率ではなく上位入着率と平均配当を掛け合わせた回収率(期待配当率)をベースにした新しい独自データとして重要5要因ピックアップ基準を研究してテスト運用を開始しています。
当然ですが、「上位入着率をベースとした上位入着ランク馬」と「回収率(期待配当率)をベースにした重要5要因ピックアップ馬」ではかなり異なる馬になっています。
次月基準値には、主に休養明馬・芝ダート変更出走馬の適切な判定を目的にしたこの「重要5要因ピックアップ基準」を追加予定で、現在、休養明馬・芝ダート変更出走馬の適切な判定ができるような重要5要因ピックアップ基準に仕上げている状況です。

ところで、Adinpick4の次期バージョンでは現在の「騎手調教師分析機能」に休養明馬に対する調教師適性の分析機能を追加予定です。
実はAdinpick4では、騎手適性と調教師適性を算定していますが、実際の予想には騎手適性しか使用していません。
騎手適性は良い騎手と悪い騎手の数値が大きく差がありますが、調教師適性は良い調教師と悪い調教師の数値にそれほど大きな差が無い為でしたが、今回調教師について休養明馬に限定して分析した結果は、調教師休養明適性は調教師によってかなり異なっており、非常に休養明適性の高い調教師がおられる一方、かなり休養明適性が悪い調教師もおられました。Adinpick4の「「騎手調教師分析機能」を使用して、休養明馬の各調教師の休養明け適性の良い悪いをご自身で確認して頂ければ幸いです。
この調教師休養明適性も、出走馬の連対率といった考え方で算定はしていません。調教師休養明適性も、従来の騎手適性や調教師適性と同様にAdinpick4の予想順位に対してその順位より上位に来たか下位に来たかによって算定しています。

さて、Adinpick4をリリースして早いもので3ケ月が経過しようとしております。
リリース後の1−2ケ月ほどはバグや問題解決の修正におわれ、その後1−2ケ月はWINDOWS VISTA対応に追われ、私自身がAdinpick4の分析・シミュレーション機能を十分に使用しきれなかった時期でしたが、バグ対策やWINDOWS VISTA対応が一段落しましたので、今後は、本格的にAdinpick4の分析・シミュレーション機能を私自身も十二分に使いきって徹底的に分析・シミュレーションを行い、バグ対策や問題解決ではなく「回収率向上」を目的にした基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきたいと思っております。

ところで最近、フラッシュメモリーのUSBメモリーやメモリーカードが非常に安くなってきています。
デジカメや携帯電話にフラッシュメモリーが使用され、生産が急激に増加していることが原因と思いますが、4GクラスのフラッシュメモリーでUSBメモリー・メモリーカードでも、安い店では1万円以下で手に入るようで、この急激に安くなったUSBメモリー・メモリーカードを利用できないかと考えています。
私は、先週2GのUSBメモリーを通販で送料無料で4、480円(消費税込み)で購入しました。この価格でWINDOWS VISTAのReadyBoost機能にも対応した高速USBメモリーで読み込み速度27MB/Sという商品です。
当初は、ハードデイスクではなくUSBメモリーなので処理速度の大幅向上を期待したのですが、WINDOWS VISTA(搭載メモリーは2.5G)及びWINDOWS XP(搭載メモリーは1G)共に、データが少ない毎週の成績処理や出馬表作成処理では処理速度が30%−50%位向上するのですが、処理するデータ数が多いJRA−VANデータセットアップ処理などでは逆に処理速度が低下してしまいました。
良くはわからないのですが、やはりUSB2.0そのもののデータ転送速度の限界があり、処理データ量が多い場合は処理速度の向上はフラッシュメモリーを使用しても無理のようでした。
そんなことで、処理速度向上効果はあきらめて、フラッシュメモリー等「別ドライブ処理機能」という観点でテストしております。
現行のAdinpick4のインスツールドライブとは別のドライブのストレージドライブ、例えば、USBメモリーやメモリーカードやハードデイスク等にデータを自動コピーして、コピーした別ドライブでAdinpick4の処理を実行できる「別ドライブ処理機能」という考え方で、
1)独自データの影響度を変えた出馬表の作成
2)別パソコンへのデータ移動
3)データバックアップ
等に使用できるのが「別ドライブ処理機能」です。
通常ドライブでの処理と別ドライブでの処理を簡単に切り替えできる機能です。
極端な使い方としては、独自データの影響度を変えた出馬表の作成を別ドライブで作成して、通常ドライブの標準出馬表と切り替えて見るといったことも可能になる予定です。
但し、別ドライブの空き容量はデータ取り込み期間にもよりますが、2G位は必要になります。次期バージョンのAdinpick4にこの「別ドライブ処理機能」を追加予定です。

科学的競馬投資ソフトは、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。



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