2007年08月26日

科学的競馬投資コメント20070826

先週の競馬開催中止原因の馬インフルエンザも、ワクチン接種の効果が大きく貢献して流行が拡大せずに治癒する方向に向かい、今週は競馬開催ということになりましたが、1週間競馬がない生活は非常に寂しい1週間でした。
ところでJRAですが、先週は開催発表から一転して中止発表に変わり、今週は開催発表の理由を「JRAはワクチン接種等すべきことはやってきており、出走判断も疫学的な検査・調査結果から公正な競馬開催が可能と判断した」ということでしたが、私には、中央競馬管轄官庁の2人の元・前農林大臣と同じような発言に聞こえてなりませんでした。
「世界の競馬のルールに従っている」というのは「法律に従って報告している」に似ているような気がしますし、素人の私にもわかがらないのはワクチン接種(予防接種)していた馬がなぜ馬インフルエンザに感染してしまったのか?ということなのですが、この件には全く触れていませんでしたが、原因が未だわかっていないということなのでしょうか?
新たな馬インフルエンザ感染馬が今でも見つかっており馬インフルエンザは終息していない状況での競馬開催とのことですが、古い話ですが、26年ほど前の北陸豪雪の時に私が北陸に車で旅行していたときのことを思い出します。
私は、北陸豪雪の時に北陸自動車道を走っていましたが、高速道路上ではスリップで事故が多発していました。北陸自動車道の管轄TOPの決定は、北陸自動車道の全面通行止めで高速道を走っていた車は全車高速道から降ろされました。私も高速道からおろされて道端で止まっていましたが、食べ物もなくトイレもなく非常に困ったのを記憶していますが、1日後には北陸自動車道は再開していました。高速道路上のすべての車を降ろして、除雪車で完全除雪をしたそうです。全面通行止めにせずに車を走らせながらの除雪では、完全除雪はできずに、大事故が起こったり道路の回復ももっと遅れたはずと私は思い、お客の立場での道路公団の判断は正しかったと思った次第です。
今回のJRAの判断は、本当にお客の立場での判断なのでしょうか?
JRAの売上減を少しでも避けようとしていると私には思われてしょうがありませんが、、、、、
お金をかける競馬の大前提は、出走馬が全力を出し切れる健康な状態で出走していることと思いますが、馬インフルエンザが終息していない状況での競馬開催決定で、今後何か大きな問題がおこった場合に、誰が責任を取るのでしょうか?間違いなく誰も責任を取らないと思っていますが、、、、、、、、、
今後もJRAの売り上げは更に落ち込んで行くに違いないと思った次第です。

さて、ここ2ケ月ほど、私は馬場適性に興味を持って色々と研究をしてきておりますが、改めて、血統適性と馬場適性について私なりの考え方を説明したいと思います。
例えば、血統適性では函館競馬場適性が高いのに馬場脚質適性が低い馬がいますが、実は、血統適性と馬場適性は全く背景が異なります。
血統適性はその馬でなく3世代の父系と母系から算定した適性で、その馬の適性ではありません。父系母系の適性というのは、いわば親戚全員の平均適性と同じで、親戚の中には短距離に強い馬もいますし長距離に強い馬もいますが平均的には中距離に強いといった感じです。
なぜその馬自身の適性でなく父系母系の適性を使用するかといいますと、その馬自身の適性にするにはデータ数が少ないという理由からです、その馬自身は長距離を走っていない場合もありますし不良馬場で走っていない場合がありますが、父系母系の適性ということになると親戚全体のデータ数になりますので格段にデータ数が多くなり、親戚のなかでは長距離を走った馬もいますし不良馬場を走った馬もいるので全ての適性をあらわすことができると考えるからです。
一方、馬場適性は、脚質適性と血統適性の不良馬場適性の2つの適性からなっていますが、脚質はその馬自身の適性で、不良馬場適性は3世代の父系と母系から算定した適性ですので、その馬自身の適性と父系母系の血統適性の混合適性になっています。
従い、例えば洋芝の函館芝コースで、血統適性では函館競馬場適性が高いのに、馬場適性では上位入着率が低いという馬もいることになります。
血統適性も馬場適性も両方高ければ判断も容易なのですが、血統適性と馬場適性が異なる場合は、私の場合はその馬自身の適性が入っている馬場適性を重視することにしています。
とはいっても、その馬自身の脚質適性が正しく示されているかというとそうでない場合もあると思っています。馬の脚質は常に変わらないのではなく、以前は先行脚質だった馬が追込脚質に変えてくる馬もいるからで、当然ながら血統適性も馬場適性も信頼度100%ということではありません。

さて、最新バージョンのAdinpck4の予想アルゴリズムを、「能力決定」と「能力発揮度判定」に基づき科学的に上位入着可能性の高い馬を探し出す予想アルゴリズムに大幅改良したのですが、今度は、「能力」と「能力発揮度」との間のバランスが非常に重要になってきます。
具体的には、能力を例えば100と仮定した場合に、能力発揮度でどの程度修正するのかということが大きな課題で、能力100に対して、10程度の修正をするのか半分の50程度の修正をするのか能力と同等に100程度の修正をするのかという問題です。
現在、各種シミュレーションを行い、「能力」と「能力発揮度」間のバランスの設定を色々と試しておりますが、レース毎にかなりバランスが違ってくるようで一筋縄ではななかないかない感じです。
又、馬場適性も出馬表作成時に設定する「馬場脚質適性」と、開催中に速報データに基づき設定する「今週馬場適性」の2種類があり、これら2種類のバランスも大きな問題になります。現行のAdinpick4では、「今週馬場適性」は全く予想順位には反映しておらず、「馬場脚質適性」のみを予想順位に反映していますが、次期バージョンでは、「今週馬場適性」も予想順位に反映するかどうかをユーザー側で設定できるようにする予定です。初期値は「今週馬場適性」は予想順位に反映しない設定の予定です。

さて次は、Adinpick4に新しく導入した馬場適性での馬券対象除外区分「Z」についての話です。
今まで、馬券対象除外区分「Z」を他の予想要因にも導入して色々とテストを続けてきましたがあまり有効な要因が見つかりませんでしたが、私にとっては想定外ともいえる新しい予想要因でのテストで有効な予想要因が見つかりました。
馬インフルエンザで競馬が中止になり時間に余裕ができたことで、今まで私が予想するのが非常に難しいと判断して予想要因に取り入れていなかった展開について色々と試してみましたところ、馬券対象除外区分[Z]が展開予想で有効と判断できそうな感じがしてきています。
Adinpick4に新しく馬場脚質適性を導入したことで、出走馬の脚質データができていたので試しに展開基準をテスト的に作成してみました。Adinpick4には従来から、レース毎に出走馬の全体能力を示す能力レベルと先行馬達の先行レベルという独自のデータも保有していましたので、馬場適性導入で新しく作成した脚質データを組み合わせて簡単に展開基準値が出来上がり、テストを開始した次第です。
展開は騎手の判断で決まりますので、騎手がどう考えるかは判断が難しいのは事実なのですが、騎手の思い通りにならない脚質の馬がいるはずということから展開上明らかに不利と思われる馬を探せないかと考えた結果が展開基準値でした。
展開基準値をベースに、今回のレースで想定される先行レベルでの有利不利を算定して、展開注目馬と展開馬券除外区分[Z]馬を設定して、上位入着率を調べて見ましたところ、そこそこ有効と思われる結果になっていました。
展開注目馬の発生率は5%で、3位以内上位入着率は50%。
展開馬券除外区分[Z]馬の発生率は3%で、3位以内上位入着率は1%。
ということで展開基準値に関しては、今後更なる研究を進め、次月9月度基準値に追加予定で考えています。
但し、展開基準値から算定される展開適性に関しては、予想順位には反映せずに、展開注目マーク馬として抽出するだけを予定しております。
来月一杯位、展開注目マーク馬の上位入着動向を見極めてから、予想順位に反映するかどうか最終判断する予定です。
この展開注目マーク馬は、「能力発揮度」の予想要因になり、「能力」決定後には、「能力発揮度」の判定として、「馬場適性」と「展開適性」という2種類の適性で最終的な「能力発揮度」を判断することにする予定です。
今週のテスト運用では、展開適性のみの信頼度はまだ低いようでしたが、馬場適性と展開適性を組み合わせた場合の「馬場脚質適性注目マーク馬」で「今週馬場適性注目マーク馬」で「展開注目マーク馬」共に注目マーク馬の場合はかなり高い確率で上位入着していた次第です。
又、馬券対象除外区分「Z」馬の扱いですが、馬券対象から除外するのではなく、買い目印のランクを下げる程度にとどめ、例えば、軸馬から相手馬に下げるといった程度のほうが良い結果になっているようでした。

ところで私は、重要8要因注目マーク馬の中でも特に、「成長3歳注目マーク馬」と「過去の実力馬」を非常に重要視していますが、今週は、特に「成長3歳注目馬」が活躍していました。
土曜日札幌8Rの「成長3歳注目マーク馬」のウイキウイキは4着
土曜日札幌9Rの「成長3歳注目マーク馬」のピサノデイラニは2着
土曜日小倉9Rの「成長3歳注目マーク馬」のキクカラブリイは2着
土曜日小倉10Rの「成長3歳注目マーク馬」のクリーンは1着
日曜日札幌7Rの「成長3歳注目マーク馬」のリボンノキシは1着
日曜日新潟8Rの「成長3歳注目マーク馬」のマイネルグラナーテは1着
日曜日新潟9Rの「成長3歳注目マーク馬」のアスクデピュテイは1着
日曜小倉潟12Rの「成長3歳注目マーク馬」のツルマルキセキは1着
ということで、今週は土日2日間で8頭の「成長3歳注目マーク馬」が出走していましたが、3位以内に来なかったのは4着のウイキウイキ1頭のみで、7頭は2着以内で、実に1着馬は5頭もいた次第です。
Adinpick4を長くご使用されているユーザー様は、このことに既に気がついておられると思いますが、今年の3歳馬は非常に強いということと私は判断しております。
今年の3歳馬というよりも、正確には今の時期の3歳馬は非常に強いということで、Adinpick4のユーザー様は、同じレースに「成長3歳注目マーク馬」と「過去の実力馬」が両方共に出走している場合は、間違いなく「成長3歳注目マーク馬」を軸馬に馬券購入していると想像しております。
当然私は、現時点では、古馬の「過去の実力馬」より成長途上の3歳馬の「成長3歳注目マーク馬」を能力上位と判断して馬券購入している次第です。
これがいわゆる学習効果と私は思っております。
Adinpick4の買い目印や独自データ印を単に見るだけではなく、Adinpick4を使用していて、「成長3歳注目マーク馬」がよく上位に来ることを学習したら、今年の3歳馬は強そうだと考え、古馬の「過去の実力馬」より成長途上の3歳馬の「成長3歳注目マーク馬」の方が今の時期は能力が高いと判断して、馬券購入に反映することが学習効果と私は思っております。
私は、来週の競馬では、「成長3歳注目マーク馬」を中心に馬券購入することを考えている次第で、「成長3歳注目マーク馬」が出走するレースのみに限定して、絞り込んだ馬券購入することも考えたりしています。
慎重な私ですので、実際は、来週土曜日の結果によって、日曜日の馬券の買い方を決めるつもりです。

科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。



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