2007年10月14日

科学的競馬投資コメント20071014

「競走馬は過去のデータ通りには走らない」ということを前提に「競走馬は過去のデータ通りに走ることもある」というのが私の競馬ソフト開発のバックボーンになっております。
この考え方に基づくと、購入馬券種類は馬連が最適と私は思っており、Adinpick4の初期設定は馬連に一番適した設定にしております。
誰でもよく経験するのは、
「単勝を買うと2着が多く、3連複を買うと2頭は来たが1頭は思ってもない馬が来た」
ということがよくあります。
一方、私の馬券購入の考え方は、「高額馬券を的中しないと回収率100%以上にならない」というのが基本で、Adinpick4の初期設定は的中率ではなく回収率を重視した設定にしております。
高い的中率で低い配当の馬券を的中するのは高額馬券を的中する以上に難しいと思っております。低い配当の馬券を当てるのも難しいからで、低い配当で決着がつくレースは少ないということで、低い配当の馬券を的中するのも難しく的中しても配当が低く回収率は100%を超えないというのが私の考え方です。
私の場合ですが、馬券不的中の場合のケースの多くは、
・過去3走ともに2桁着順といったような思ってもいなかった馬
・馬券対象にすべきかどうか判断に迷うような中途半端な馬
・休養明や芝ダート変更出走といった過去のデータだけからでは判断が難しい馬
・出走回数が少なくデータからの判断が難しい馬
が上位入着した場合が多い感じで、要は過去のデータから判断するのが難しい馬が上位に入着しているということです。
一方、競馬は条件によってクラス分けがされていますので、出走馬の間での能力差はあまりないということで、過去3走ともに2桁着順の馬が上位入着することもあるわけです。

以上のような考えに基づき、10月度基準値を大幅改定させて頂いております。
予想要因の考え方は変わっていませんが、能力差を小さくした基準値に大幅改定しております。
「過去3走ともに2桁着順の馬」と「過去3走ともに3着以内の馬」を比較する場合、旧基準値では大きな能力差があるとしていましたが、新しい基準値ではあまり能力差は無いとしているということです。
もちろん、過去のデータに基づくタイム理論ベース能力と独自データのすべての予想要因共に低い評価の馬は予想順位は低いままですので、過去のデータだけでは判断できない馬が上位にくることも当然おこります。

ところで、9月16日のブログにて、以下のお話をさせて頂きました。
「まずは、過去5年に比べて過去1年での入着率が下がってきていたのが、
血統適性注目マーク馬
次に、過去5年に比べて過去1年での入着率が上がってきていたのが、
休養明注目マーク馬と34歳成長注目マーク馬
で、私自身はなんとなく納得できるような気がしています。
まずは血統適性の上位入着率が下がってきている件ですが、実はAdinpick3を3年前にリーリースした当時は、今でも覚えていますが血統適性が良い馬が非常に高い確率で上位入着していた記憶がありますが、最近は血統が良い馬の活躍が少なくなってきているように私自身が感じていました。
血統適性注目マーク馬の上位入着率が下がっている理由としては、特に最近1−3年で新しい種牡馬が急激に増えてきており、血統データの信頼性が低くなってきていることがひとつの原因と思っています。」
ということで、血統適性についてあらためていろいろな角度から研究を開始しており、特に最近は種牡馬としてのサンデーサイレンの子供たちの活躍が非常に目だっていることに注目して2・3世代での血統適性に加えて、データ数が多い場合は1世代血統適性を取り入れて分析・シミュレーションを繰り返していますが、データ数が多い場合は1世代血統適性が非常に好結果なシミュレーション結果になっており、1世代血統適性をテスト運用開始している次第です。
1世代血統と2世代血統を具体例で説明しますと、2世代血統は父の父、1世代血統は父ということになり、父がフジキセキでしたら、1世代血統はフジキセキを父とする馬たちで、2世代血統はサンデーサイレンスを父の父とする馬たちを意味しており、現行の基準値の血統適性基準は、父系血統適性は2世代血統をベースにした父の父であるサンデーサイレン全体の血統適性ですが、現在テスト中の血統適性基準は、父系血統適性は1世代血統をベースにした父であるフジキセキ全体の血統適性ということでテスト運用をしております。
特に現在の上位入着馬の多くは、父の父をサンデーサイレンスとする馬が非常に多いため、データが多すぎて血統適性に差がなくなっているような状態になっているため、より血統適性の優劣差を出すために1世代血統適性をテストしている次第です。
今週のテスト結果では、1世代血統適性では血統適性の優劣差が大きくなり血統適性の判断がより的確になっている感じです。
今週のレースで、単勝オッズ10倍以上の人気が低い馬でテスト中の血統適性が良い馬は、以下になっていました。
土曜日東京4Rのヒカリラブハート(単勝オッズ:46.1倍)は3着
土曜日東京10Rのメジロアリス(単勝オッズ:46.8倍)は2着
土曜日東京12Rのヴィヴァチッシモ(単勝オッズ:10.2倍)は2着
土曜日京都8Rのフレジェール(単勝オッズ:43.1倍)は1着
土曜日京都12Rのフルブラッサム(単勝オッズ:57.1倍)は1着
日曜日東京6Rのヤエノアカハチ(単勝オッズ:12.9倍)は2着
日曜日京都6Rのセイウンハレルヤ(単勝オッズ:13.3倍)は3着
日曜日京都9Rのベルジュール(単勝オッズ:16.8倍)は3着
日曜日京都11Rのレインダンス(単勝オッズ:43.2倍)は2着
日曜日京都12Rのエイシンイーデン(単勝オッズ:52.8倍)は2着
ということで、血統適性が良いにも関わらず人気が殆どないような馬もかなり活躍していた次第です。
また、日曜日の東京・京都競馬場のメインレースの秋華賞と府中牝馬ステークス共に3位までの上位入着馬は6頭共に血統適性が良い馬でした。
参考までに、今週の競馬最強の法則WEB森下万券ファクトリーの出馬表の血統適性は、現在テスト中の血統適性を使用させて頂いております。
次月11月度基準値は、テスト運用結果に基づき血統適性基準値を全面改訂させて頂く予定です。
又、血統適性基準値以外の父系母系の血統に関連した基準である、休養明基準値・芝ダート変更基準値・過去成長基準値についてもあらためて適切な血統世代を検討するつもりです。

科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。



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