2007年10月28日

科学的競馬投資20071028

最近私し、データに基づく競馬予想についていろいろと考えております。
4年ほど前にタイム理論の限界を感じて、対戦関係や血統関連等の独自データを駆使したAdinpick3を公開させて頂き、今年はAdinpick4を公開させていただきましたが、この4年間で過去のデータに基づく予想環境が大きく変わってきているように感じております。
具体的には、過去3走ほど2桁着順の馬が上位入着したり、休養明馬が好走や芝ダート変更出走馬の好走が多くなってきており、いわゆる過去の成績データからはピックアップしずらいような馬が上位入着するケースが毎年毎年増えてきているように感じております。
私なりに、色々と分析・研究した結果、
1、近走成績不振の馬を立ち直らす調教技術や、休養明けでも好調時の体調で出走できる調教技術や、血統的に短距離馬でも長距離でも能力を発揮できるような調教技術等、ここ4年ほどで調教技術が大幅に進歩してきている。
2、ここ4年ほどで新しい種馬馬が増えてきていると同時に、従来の種馬馬の子供たちの種馬馬も増えてきており、従来の血統理論では通用しにくくなってきている。
3、5年ほど前にはそこそこ通用していたタイム理論(スピード指数等)が、最近は馬の能力を適切に反映できなくなってきており、タイム理論自体が過去の産物になりつつある。
と、上記3つの競馬予想環境の変化に対応する必要性を非常に感じている次第です。

今後、これら競馬予想環境の変化についていけない競馬予想ソフトはユーザーから見捨てられるのは間違いないと思っておりますし、データ競馬自体がユーザーにそっぽを向けられることになると思っており、日々、競馬予想環境の変化への分析や基準値改訂・ソフトのバージョンアップに励んでいる次第です。

そんなことで、今年の4月には、休養明馬の調教技術の進歩について分析・研究した結果、調教師による調教能力にはそれほど大きな差はないが、休養明馬に関して各種分析をしたところ、休養明け馬に関しては調教師によって大きな差があることがわかり、新しく「調教師休養明適性」を新基準値として設定して、従来の休養明適性と新しく導入した調教師休養明適性の両面から休養明馬の能力発揮度を算定するようにしており、非常に好結果が出ており、私の的中する高額配当馬券の多くに休養明馬が含まれるようになってきております。

また、血統に関しても先月から世代別の分析・研究を開始しており、血統適性の世代見直しを行っている最中で、データ数が多い場合は、2世代血統適性より1世代血統適性がより適切な血統適性になることが確認されております。
例えば、父の父がサンデーサイレンスでも、父がサンデーサイレンスの子供として、フジキセキ・ダンスインザダーク・スペシヤルウイーク・ロイヤルタッチ・バブルガムフェロー・アグネスタキオン・ステイゴールド等多く種牡馬がいますが、芝よりダートに強い場合もあれば、短距離に強い場合あるいは長距離に強いといったように、2世代血統のサンデーサイレンス全体では平均されてしまいますが、フジキセキ・ダンスインザダーク・スペシヤルウイーク・ロイヤルタッチ・バブルガムフェロー・アグネスタキオン・ステイゴールド等の1世代血統では、かなり適性が異なっておりより血統適性が適切になるということです。但しAdinpick4で算定する血統適性は父系のみではなく母系の血統も加味して算定しておりますので、母系が同じでも、例えば父系の1世代血統がロイヤルタチの場合とスペシアルウイークでは血統適性は異なってくるこるということになります。
そういうことで、血統に関連する基準値として、
・父系母系の血統に基づく、休養明けの能力発揮度を判断する休養明基準値
・父系母系の血統に基づく、芝ダート変更の場合の能力の発揮度を判断する芝ダート変換基準値
・父系母系の血統に基づく、過去から現在までの成長・衰退を判断する過去成長基準
といった父系母系血統に基づく3つの基準値も血統世代別に見直しを行っており、血統に関係するすべての基準値の血統世代を次月11月度基準値では全面改訂する予定です。

そして最後にタイム理論に関してですが、ここ数年の間で私の競馬予想要因のタイム理論の影響を毎年小さくするように予想アルゴリズムを改定してきましたが、先月には、今まで以上に思いきった改訂をおこない、出走馬間でのタイム理論ベースでの能力差を小さくして、従来タイム理論ベース能力値が低すぎて各種独自データでいくら補正しても予想順位が大きく上がらないような潜在能力が高い34歳成長馬や昇級馬等の予想順位を上げるように大幅に予想アルゴリズムを見直したりしております。

ところで、Adinpick4の買い目印(◎○▲△)あるいは予想順位についてですが、買い目印や予想順位は、私が考える予想アルゴリズムをプログラムするのですが、私の脳みそで考える予想順位とプログラムした予想順位は全く同じにはできないようで、脳みその中身をプログラムするのは至難の業で、やはりプログラムは脳みそにはかなわないようです。
そういう意味で私が買い目を決めるにあたっては、買い目印よりも独自データ、特に重要8要因注目マーク馬の方を重視して最終買い目を私は決めるようにしており、時によっては、Adinpick4の買い目印無印馬を買い目にするこよもよくあります。

又、私の場合の、購入馬券の種類ですが、私の場合は、馬連を主馬券としています。
特に注目している馬の場合で配当が高い場合は単勝を追加しますし、馬連で配当が低い場合は3連複に変更する場合もあります。馬単や3連単はめったに買いません。(3連単でも購入点数は6点から多くても10点くらいの買い目です。)
私が馬連を主馬券としている理由は、以下の分析結果から導いております。
過去5年間のデータに基づき、上位3着以内に入着した馬の内に占める予想要因馬の割合を分析した結果は、騎手適性を除いた、「血統適性馬」・「休養明適性プラス馬」・「対戦適性馬」・「前走及びベスト能力が高い余力馬」・「芝ダート変換後能力が高い馬」・「昇級馬」・「過去3走3位以内馬」・「過去5走上位ランク馬」・「上位入着ランク馬」・「過去成長適性馬」といった独自データの印が付いた馬は、上位入着した馬の内、約73%を占めていましたが、タイム理論に基づく3種の能力の「前走能力1・2・3位馬」・「平均能力1・2・3位馬」・「ベスト能力1・2・3位馬」「過去ベスト能力1・2・3位馬」を加えると何%になるか分析してみましたところ、実に、約85%を占めていた次第です。
このことは、「血統適性馬」・「休養明適性プラス馬」・「対戦適性馬」・「前走及びベスト能力が高い余力馬」・「芝ダート変換後能力が高い馬」・「昇級馬」・「過去3走3位以内馬」・「過去5走上位ランク馬」・「上位入着ランク馬」・「過去成長適性馬」、「前走能力1・2・3位馬」・「平均能力1・2・3位馬」・「ベスト能力1・2・3位馬」「過去ベスト能力1・2・3位馬」に注目することで、上位1・2・3着に入着する馬の85%の馬が見つけることができることを意味しております。
但しこの85%という数字は非常に問題となる数字で、上位1・2・3着に入着する馬の残り15%の馬が予想要因馬でないということが、実は競馬の難しさを物語っております。
上位3着以内の馬の85%が予想要因印が付いた馬であっても、3着馬は予想要因印馬でも1着馬が予想要因印馬でない場合もありますし、1・2・3着馬が全て予想要因印馬でない場合もありえます。
実際の競馬で重要なのは、単勝の場合でしたら1着馬が予想要因印馬の割合、馬連でしたら1・2着共に予想要因印馬の割合、3連複でしたら1・2・3着共に予想要因印馬馬である割合が一番気になるところです。
過去のデータで分析・シミュレーションして見た結果は。
1着が予想要因印馬の割合は、約72%
1・2着共に予想要因印馬の割合は約45%
1・2・3着共に予想要因印馬の割合は21%
という分析結果でした。
実は、上位1・2・3着に入着した馬に予想要因印が付かない馬が15%いるということは、過去のデータからは馬券対象として考えられないような馬が1.2.3着にきていることを意味しており、馬連や3連複では非常に大きな影響を与えることになっています。
上位1・2・3着に入着した馬で予想要因印が付かない馬の割合が15%という数字を少ないと思うのは大きな間違いで、実はこの15%の馬が大きく影響するのが競馬なのです。
特に3連複や3連単の様に3頭を的中する場合は、非常に大きな影響を与えています。3連複馬券を買った場合に、買った2頭は来たが残り1頭は考えてもいなかった馬が来たという経験は誰もがしばしば経験しているはずです。
上位1・2・3着に入着した馬の内15%が予想要因印馬でないということは、JRAの平均配当金額が単勝で約10倍、馬連で約50倍、3連複で約200倍、3連単で約1600倍ということを裏付けていると思っております。
3連単の平均配当は約1600倍ということで16万馬券が平均です。
JRAは3連単馬券は9R以降しか販売しませんが、私はその理由を以下に思っております。
「3連単馬券を1Rから販売すれば、メインレースの時点ではほとんどの人が資金を使い果たしてしまっている」

調教技術の大幅進歩に関連して、JRA−VANのDatalabの坂路調教データに関しても各種角度からの分析を開始しております
美浦と栗東での坂路での調教タイムに限定しておりすべての出走馬の調教データではないのですが、現在のJRA−VANのDatalabの調教に関するデータはこの坂路調教データしかありませんので、問題も多々ありますが、分析して、利用できそうなデータかどうかを確認しているところです。

今週も、Adinpick4独自の注目マーク馬の活躍が目立ちましたが、人気のあまりない注目マーク馬が活躍していました。単勝オッズで10倍以上のあまり人気がなかった注目マーク馬をあげますと以下になっていました。
土曜日東京9Rの休養明注目マーク馬のショウワモダン(単勝オッズ:10.7倍)は1着
土曜日東京11Rの血統適性注目マーク馬のエイシンロンバート(単勝オッズ:41.7倍)は1着
日曜日福島9Rの注目マーク余力馬のノボタイタン(単勝オッズ:80.0倍)は1着
日曜日東京10Rの血統適性目マーク馬のスウオードキャット(単勝オッズ:23.0倍)は3着
日曜日京都3Rの血統適性注目マーク馬のプレサンテイール(単勝オッズ:11.2倍)は1着
日曜日京都9Rの休養明注目マーク馬のワンダーステイーブ(単勝オッズ:15.9倍)は1着


科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。



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