2007年11月11日

科学的競馬投資コメント20071111

先週お話させて頂いた、坂路調教データから、条件別に過去1ケ月間での坂路調教回数、600Mのタイム、400Mのタイム、200Mのタイムによって調教データを分類して、上位入着率の高い順に坂路調教区分をA−B−C−Dの4区分を設定して販路調教注目マーク馬を抽出するという話ですが、先週のレースでの販路調教注目マーク馬を見てみますと、休養明馬が販路調教注目マーク馬になっている場合が多いことに気がつきました。
はっきりとはわかりませんが、休養明馬は出走前にかなりの強めの調教過程をしているようで、販路調教区分が良いということになっているようなので、現在あらためて休養明馬と休養明けでない馬に分けて分析をしております。又、新馬戦出走馬にも調教区分表示できるように、新馬・通常馬・休養明馬の3分類に分けた基準値に再設定してテストしております。
新馬・通常馬・休養明馬の3分類に区分することで坂路調教区分がより適切になったようで、先週の例で単勝オッズが10倍以上の人気のあまりなかった販路調教注目マーク馬で上位入着した馬をあげみますと、以下になっていました。
土曜日福島1R2着のカシノレッド(単勝オッズ:20.8倍)はB馬
土曜日福島2Rの新馬戦2着のコスモスートラ(単勝オッズ:28.0倍)はB馬
土曜日東京12R1着のダイワエルパソ(単勝オッズ:11.9倍)はA馬
土曜日東京12R3着のチョウカイモンド(単勝オッズ:20.1倍)はA馬
土曜日京都3R1着のドリームキューブ(単勝オッズ:10.0倍)はC馬
土曜日京都8R1着のスマートストリーム(単勝オッズ:12.7倍)はD馬
日曜日東京10R2着のマコトスペリオール(単勝オッズ:20.1倍)はC馬
日曜日京都2Rの新馬戦2着のシーアクロス(単勝オッズ:47.0倍)はC馬

同様に、今週土日で、単勝オッズが10倍以上の人気のあまりなかった販路調教注目マーク馬で上位入着した馬をあげみますと、以下になっていました。
土曜日福島5R2着のロードレンジャー(単勝オッズ:11.0倍)はA馬
土曜日福島12R3着のハードランナー(単勝オッズ:15.2倍)はA馬
土曜日東京4Rの新馬戦2着のブリリアントマリー(単勝オッズ:28.7倍)はA馬
土曜日東京8R2着のラムタラプリンス(単勝オッズ:12.0倍)はC馬
土曜日東京11R2着のドリームシグナル(単勝オッズ:30.4倍)はC馬
日曜日東京1R1着のドリームスカイラブ(単勝オッズ:19.4倍)はC馬
日曜日東京7R3着のダノンブライアン(単勝オッズ:13.8倍)はA馬
日曜日京都10R1着ピースオブラブ(単勝オッズ:16.6倍)はD馬

ところで、今週のメインのエリザベス女王杯は1頭だけですが販路調教注目マーク馬がいました。実は、金曜日作成の出馬表では1頭もいなかったのですが、土曜日のJRAVANデータから作成した出馬表では販路調教注目マーク馬が1頭いました。1日の間に新しい販路調教データが追加されていました。土曜日の朝追いの販路調教データが追加されていたようでダイワスカーレットが販路調教区分のD馬になっていました。

2週間あまりですが、テスト運営中の坂路調教基準値から算定した坂路調教注目マーク馬(坂路調教区分馬)ですが、やはり過去の成績が悪いような坂路調教注目マーク馬では殆ど上位には来ていませんでしたが、過去そこそこの成績で買い目に加えるかどうか迷うような馬がしばしば上位にきていました。そういう意味では、中途半端な成績の馬で買い目にすべきか迷うような場合に、坂路調教注目マーク馬の場合は買い目対象にすれば有効な感じでした。
又、坂路調教注目マーク馬は過去の成績とか能力とは関係無しに坂路調教データのみから算定されている為に、人気馬も人気がない馬も幅広く抽出されるので、穴馬探しにも適している感じでした。

ところで、JRAVAN提供の坂路調教データについてですが、前にも説明致しましたが、栗東と美浦の坂路コースでの提供データに限定されていますのでご留意下さい。
調教のコースは、坂路コース以外にも、ウッドチップ・芝・ダートコースがあり、調教師が競走馬の調子や仕上がり具合で調教コースを変えていますので、調教のすべてのデータではありません。
又、調教データはバーコードやICチップ等から読み取った自動計測システムでのデータで、計測出来ていない場合もかなりあるということです。
そして、調教データの内容も、軽い調教のデータと追い切りのデータが混在しています。競馬新聞等に記載の調教タイムは普通は追い切りのタイムです。
追い切りも「単走」と「併せ馬」の2タイプがあり、又、追う強さも「馬なり」と「強め」と「一杯」がありますが、JRAVANデータにはこれら区分がありませんので、色々なデータが混在しています。
そんなこともあり、私は坂路調教注目マーク馬の場合は、必ず競走馬戦歴画面で調教データを必ず確認して、信頼できるデータかどうかを確認しています。
実際の坂路調教データを見て頂ければわかりますが、かなりデータとしてはひどい代物と思います。計測できなかったデータもゼロデータとして入っており、恐らくJRAでは自動計測したデータは殆どノーチェックのはずで、JRA−VANもそのノーチェックデータをもらって何のチェックもせずに提供していると思われるようなデータです。
そうはいっても、坂路調教といえば、「鍛えて強い馬をつくる」ということで坂路調教で有名だったミホノブルボンのように、坂路調教は強い馬にするために欠かせないと私は思っておりますので、坂路で調教してきた馬は勝ちに来る馬と思っており坂路調教データのみでも有効と思ったりしております。
JRA−VAN提供の調教に関するデータはこれしかないのですが、調教データは競馬予想には非常に重要なデータと私は思っていますので、もっとお金をかけてきちんとした自動計測システムを、坂路コース以外にも、ウッドチップ・芝・ダートコース等すべてのコースに導入すべきと思ったりしております。

ところで、今週は、3歳馬の活躍が目立ちました。
エリザベス女王杯も3歳馬が勝ちましたが、他のレースでも多くの3歳馬が上位入着していました。
6月の古馬との混合戦が始まったころは古馬が活躍し、その後に強い古馬が勝ちあがったら残った3歳馬が活躍し、その後に強い3歳馬が勝ちあがったら残った古馬が活躍し、今は強い古馬が勝ちあがったようで残った3歳馬が活躍している感じで、恐らく来週もまだ3歳馬が活躍すると予想しているのですが?????
実は私は日曜日の古馬混合レースでは、3歳馬を絡めた馬券を購入するようにしていました。
理由は、土曜日福島最終レースの3着馬のハードランナーに起因しています。
土曜日福島最終レースはシルクドラグーンとコアレスストームの2頭軸でかなりの自信を持って3連単馬券を購入していましたが、3着馬のハードランナーは馬券対象にしていませんでしたが、レース後ハードランナーの各独自データの印を確認したら、このレースのただ1頭の販路調教区分馬でA馬の3歳馬ということがわかり、能力値等が低くても3歳馬は要注意と思い、日曜日は3歳馬にかなり注意を払って馬券購入していた次第です。

科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。


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