2007年11月18日

科学的競馬投資コメント20071118

現在テスト運用中の販路調教区分ですが、従来のAdinpick4の独自データとは一味違った独自データということもあって、私の最終的な買い目のきめ方が変わってきつつあります。
私の馬券の買い方は極端に買い目を絞りますので、軸馬選定や相手馬選定でかなり販路調教区分を重要視するように変わってきております。
販路調教基準値を正式公開するかどうかは今月一杯テストして最終決定する予定です。
実は坂路調教基準値は約250万件もの膨大な過去の坂路調教データから算定している為に、非常に基準値作成に時間がかかり、坂路調教基準値が回収率向上に「有効でない」場合は、公式には坂路調教基準値は公開しないことも考えておりが、現時点での私の評価は「有効」と思っている次第です。
今後「調教関連」として新たに販路調教適性を追加することに仮になれば、Adinpick4の予想は、大きく以下の3大要因を基本に予想されることになります。
1、「タイム理論」をベースに、競馬場毎・芝ダート・出走条件・距離別の「総合基準値」から算定した能力1
2、重要8要因を中心にした独自データをベースに、「入着順位関連」・「血統関連」・「対戦成績関連」の基準値等から算定した能力2
3、「馬場関連」・「展開関連」・「調教関連」の基準値等から算定した能力発揮度
という3種類の独自データを駆使して、能力1と能力2から馬の「能力」を算定し、さらに「能力の発揮度」というフィルターを通して最終的な予想順位を決めていくことになるわけです。
「タイム理論」にはじまり、「入着順位関連」・「血統関連」・「対戦成績関連」、そして「馬場関連」・「展開関連」・「調教関連」という予想要因といういわゆる過去のデータから利用できる予想要因をほぼ利用してadinpick4は予想できるようになりますが、競馬の予想要因は非常に多岐にわたって色々な要因がありますが、より多くの予想要因を利用する方がいいかといえばそうでないのが競馬です。
他の予想要因は悪いが調教が良かった馬が勝つこともあり、調教はよくなかったが血統が良い馬が勝つこともあり、調教も悪く血統も良くないが前走の走破タイムが良かった馬が勝つこともあるのが競馬です。

私は最近は、重要8要因に特に注視するようにしていますが、例えば、対戦適性と血統適性ですが、
・対戦適性は過去3出走で対戦してきた馬達が、その後今回と同条件クラスで上位入着しているかどうかの指標です。
・血統適性は、父系や母系のいわゆ親戚の馬達が、芝とダートでの活躍や距離別の活躍や競馬場毎の活躍度合の指標です。

予想要因のすべてが良い馬は当然人気になりますしそして上位に来ない場合もかなりあり、予想要因すべてが良いような馬同士での馬券は妙味がないと私は思っております。
最近重要と思っているのは、重要8要因の中のある要因は良いが他の要因のひとつが悪く他要因は普通といった馬ような馬の取捨選択です。
実は、現在テスト中の坂路調教注目マーク馬も、他予想要因との組み合わせでによって上位入着率がかなり異なります。

ところで過去に対戦してきた相手馬から能力を評価する独自データとして、対戦適性と対戦適性2という2種類の対戦に関する適性があります。
・対戦適性は過去3走レースに限定しており、過去3戦で接戦してきた馬達が、その後今回と同条件クラスで上位入着しているかどうかの指標で、接戦してきた馬達の上位入着率によって数値化されています・
・対戦適性2は過去の全てのレースで算定しており、過去に接戦しきた相手馬の条件を示す指標で、現在1000万条件出走馬が過去にG2クラスの馬と接戦している場合はG2クラス相当馬として現在の1000万条件とG2クラスの差(4)を示し、差の数値が高い馬ほど過去の高いクラスの馬と接戦してきたことを示します。
私は、対戦適性をチェックする場合は、対戦適性と対戦適性2の両方をチェックしておりますが、対戦適性の値が高い馬は大抵の場合は人気になっている場合が多くたまに対戦適性値が高いのに人気のない馬がいますが、一方、対戦適性2の場合は人気がない場合が結構多くそしてしばしば好走します。
先週の土日では、特にずば抜けて対戦適正2(対戦クラス)が高かった馬は以下になっていました。
土曜東京8レースの1000万条件戦で3着のパッシングマーク(単勝オッズ:8.9倍)は対戦クラスはG2クラス
土曜東京9レースの1000万条件戦で3着のコリントシチー(単勝オッズ:32.8倍)は対戦クラスはG3クラス
土曜京都12レースの1000万条件戦で3着のマルカハンニバル(単勝オッズ:7.5倍)は対戦クラスはなんとG1クラス
日曜福島4レースの500万条件戦で1着のサムタイム(単勝オッズ:6.0倍)は対戦クラスはオープンクラス
日曜福島8レースの500万条件戦で1着のコスモスカイライン(単勝オッズ:17.8倍)は対戦クラスはG3クラス
日曜福島11レースの1000万条件戦で3着のサクラプログレス(単勝オッズ:14.0倍)は対戦クラスはG3クラス
日曜東京7レースの500万条件戦で1着のジョウテンロマン(単勝オッズ:9.7倍)は対戦クラスはオープンクラス
日曜東京8レースの1000万条件戦で2着のピサノバンキッシュ(単勝オッズ:2.4倍)は対戦クラスはG2クラス
上記5頭の対戦適性2のクラス差は他の馬に比べて際立って高いクラスの馬でした。
対戦適性2のクラス差が他の馬に比べて際立って高いクラスの馬には私は特に注意を払っております。

ところが、実際の競馬はそれほど単純ではなく、過去に強い相手と接戦してきた馬が勝つこともありますが、過去の戦歴とはあまり関係ない成長途上の3・4歳馬が勝つこともあり、過去の戦歴なのかこれからのさらなる成長のどちらを重要視するかによって買い目は大きくかわります。
さらには、過去の実績や将来性ではなく近走の成績が良い馬がかつこともあり、「過去」・「現在」・「将来」のどれを重要視するかで買い目は大きく変わり、馬券的中に大きく影響してしまいます。

そんなことで、過去に強い馬と接戦してきた馬と同様に、成長途上の潜在能力が高いと思われる3・4歳馬を見つけることが重要です。
私は、潜在能力に関しては、過去1着に来た馬を重視するようにしています。2着ではなく1着になった馬は昇級してもさらに勝ち続ける可能性が高いからです。成長途上の馬では1着馬と2着馬とは大きな違いがあると考えており、過去5走内に1着に来た回数が2回以上の馬を重要視するようにしています。2回以上とする理由も簡単で、1回でしたらまぐれもありますが、5走内で2回というのはまぐれではなく実力と考えるからです。

先週のレースで言うと、
先週土曜日福島11Rの福島記念1着の3歳馬アルコセニューラは5走内で2回1着
先週土曜日東京10R1着の3歳馬ニシノマナムスメは5走内で2回1着
先週土曜日京都11R3着の4歳馬シアトルバローズは5走内で2回1着
先週日曜日東京10R3着の4歳馬モンヴェールは5走内で2回1着
先週日曜日東京10R1着の3歳馬アドマイヤミリオンは5走内で3回1着
先週日曜日東京11R1着の4歳馬ブルーメンブラッドは5走内で2回1着
先週日曜日東京12R3着の4歳馬ダンスオールナイトは5走内で2回1着
先週日曜日京都11R1着の3歳馬ダイワスカーレットは5走内で3回1着

そして、今週のレースでは、
土曜日福島11R1着の4歳馬ローレルウエルシュは5走内で3回1着
土曜日福島11R2着の3歳馬ベルモントリボンは5走内で2回1着
土曜日福島11R3着の3歳馬ポートラブは5走内で2回1着
土曜日東京10R2着の3歳馬ウインルーセントは5走内で2回1着
土曜日東京12R2着の3歳馬ドリーミーペガサスは5走内で2回1着
土曜日京都10R3着の4歳馬ミヤビランベリは5走内で2回1着
土曜日京都11R1着の3歳馬ロングプライドは5走内で3回1着
土曜日京都11R2着の4歳馬メイショウシャフト(1回は1位入線降着)は5走内で2回1着
日曜日東京9R3着の3歳馬ケイアースは5走内で2回1着
日曜日東京10R2着の3歳馬モルトグランデは5走内で2回1着
日曜日東京10R1着の4歳馬ダンスフォーウインは5走内で2回1着
日曜日東京11R1着の4歳馬アドマイヤスバルは5走内で2回1着
日曜日東京11R3着の3歳馬クイーンオブキネマは5走内で2回1着
日曜日東京12R2着の4歳馬アドマイヤミラクルは5走内で2回1着
日曜日京都9R2着の3歳馬エイジアンウインズは5走内で2回1着
日曜日京都11R安田記念2着の4歳馬スーパーホーネットは5走内で3回1着

競馬で一番判断に悩むのが「過去強かった馬」・「現在強い馬」・「将来成長する馬」の判断と私は思っています。
「現在強い馬」は誰でも簡単に見つけられると思いますが、「過去強かった馬」が今回上位に来るかどうか、あるいは「将来成長する馬」が今回上位に来るかどうかを判断するのは非常に難しく、馬券的中のある意味での鍵を握っていると思っております。

馬券の買い目決定では、馬連で軸馬は来たが相手が来なかったとか、3連複で2頭は来たがあと1頭が来なかったというのが一番嫌な馬券ですが、私の場合の買い目から抜けた馬は「過去強かった馬」と「将来成長する馬」の場合が多いような気がしています。
競馬では、抜け目がないような買い目決定が非常に重要で、私の現在での「過去」・「将来」の注目馬の抽出には、
「過去」に関しては、過去に接戦しきた相手馬の条件を示す指標の対戦適性2が抜けて高い馬
「将来」に関しては、成長途上の3・4歳馬で過去5走内に1着に来た回数が2回以上の馬
を特に注意しています。
Adinpick4は非常に多くの独自データがありますので、どの独自データを重要視するかによって購入馬券の買い目は大きく違ってきます。
現在の、抜け目を避ける私の留意点である「対戦適性2が抜けて高い馬」とか「34歳馬限定での過去5走内に2回以上1着に来た馬」に注目されておられるadinpick4のユーザー様は殆どおられないと思いますが、ユーザー様はユーザー様で独自の注目独自データがあると思っておりますし、私の注目独自データも今時点での注目で、来月には違う独自データに注目するようになる可能性もあるわけです。

上記判断で抽出した「過去強かった馬」と「将来成長する馬」のどちらが信頼度が高いかといいますと、やはり「将来成長する馬」の方が過去5走に限定しており最近5走での成長度合いですので信頼度は高いようです。
一方「過去強かった馬」については、前にもこのブログで何回もお話しておりますが、過去に強かった馬の判断は非常に難しく、前走での対戦での接戦クラスの場合もあれば、1年前の対戦の接戦クラスもあれば3年も前の対戦の対戦クラスの場合もありますので信頼性はいまひとつの感じで、「過去強かった馬」はいつ又上位に来るかの判断が非常に難しく、今回は来ないが次回来る場合もありますし、以後全くこない場合もあるといった感じで判断が難しいのが実情です。

そういうことで現在私は、買い目の抜け目チェック用に「成長途上の3・4歳馬で過去5走内に1着に来た回数が2回以上の馬」を特に重要視していますが、このチェックは下位条件では使用できません。
過去5走内に1着に来た回数が2回以上の馬は1000万条件以上のレースに限定されるますが、なかなか有効な方法と思っており、私くし用に特別プログラムを組んで「成長途上の3・4歳馬で過去5走内に1着に来た回数が2回以上の馬」をピックアップ表示・印字できるようにしている次第です。
「成長途上の3・4歳馬で過去5走内に1着に来た回数が2回以上の馬」ですが、今週は非常に高い確率で上位に入着しておりましたが、来週も楽しみにしている次第です。
「成長途上の3・4歳馬で過去5走内に1着に来た回数が2回以上の馬」はAdinpick4(3)の過去の戦歴画面で簡単に確認できますので、ご自身で確認されることをお勧め致します。
但し、過去5走内に1着に来た回数は中央競馬のみで地方競馬等は除いています。又、3歳馬と4歳馬に限定しています。入着順位は確定順位ではなく入着順位ですので、例えば1着入着で降着の場合でも1着としてカウントしています。
「成長途上の3・4歳馬で過去5走内に1着に来た回数が2回以上の馬」ですが、来週の結果を見て最終判断しますが、Adinpick4の次期バージョンで予想アルゴリズムに反映することも考えております。

科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。



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