2008年02月24日

科学的競馬投資コメント20080224

先週は、4−5回(あるいは10回)に1回位の割合で突然上位に来る馬として「ムラ馬」及び交互に下位―上位を繰り返す「交互馬」の話をさせて頂きました。
その後この「ムラ馬」を含めた近走の成績が悪い馬や「交互馬」をなんとかピックアップする方法がないかと検討しており、近走の成績が悪い馬は人気がないことが多いので馬券にからむと高配当になりますので、現在必死に分析・シュミレーションを行って予想アルゴリズムを研究しております。
特に、ベースメントになるタイム理論能力の算定方法を見直しております。
Adinpick4のタイム理論能力は、大きく前走能力と平均能力とベスト(距離ベスト)能力から成り立っていますが、近走の成績が悪いが能力がある馬をより適切にピックアップするという観点から、平均能力とベスト能力の算定方法を再検討しております。
色々とアルゴリズムを変えて分析・シミュレーションをしており、平均能力およびベスト能力算定時の、「対象過去レース数」と「算定方法」を色々と研究しております。
平均能力算定は、対象過去レースを「過去5走」と「過去10走」の2種類で、算定方法は「単純平均」と「能力が高い3能力のみの平均」の2種類で、ベスト能力算定は、対象レースを「過去全走」と「過去20走限定」の2種類で、算定方法は「最も高い1能力」と「能力が高い2能力平均」と「能力が高い3能力平均」の3種類で、近走の能力は低いが過去に高い能力で走っていた馬を適切に判断することを目的に各種シミュレーションを繰り返しております。

「ムラ馬」が典型的ですが、競馬の競走馬の過去の入着順位は殆どの場合、上位に来たり下位に来たりを繰り返していまして、過去3走共に下位順位の馬が上位入着したり、過去3走共に上位入着の馬が大敗するというのが近代競馬では日常茶判事です。
例えば、いわゆる交互に下位―上位を繰り返す「交互馬」をピックアップできるようにするには、低い能力を除外して高い能力のみで平均能力を算定する必要がありますので、平均能力の算定を「単純平均」ではなく「能力が高い3能力のみの平均」で算定する必要がありますし、平均能力を算定する対象レースは「過去5走」よりも「過去10走」を対象にしたほうがより高い平均能力として算定されることになるわけです。
同様に、先週話題にしましたいわゆる4−5回下位順位成績の馬が突然上位に来る「ムラ馬」をピックアップできるようにするには、下位順位のときの能力を除外して突然上位に来たときの能力のみで平均能力を算定すればよいので、上記「交互馬」と同じような算定方法がよいわけです。
しかしながらこのような「ムラ馬」や「交互馬」をピックアップするようなアルゴリズムにすると、逆に成長途上で過去の能力が低い馬が全くピックアップされなくなってしまいますので、「近走の能力は低いが過去の能力が高い馬」と「成長途上で過去の能力は低いが今後高い能力で走る可能性がある馬」という両方の馬たちをバランスよく適切にピックアップできるような平均能力やベスト能力を算定することが必要になり、最適なバランスになるようなアルゴリズムをシミュレーションで決めようとしております。
現在シミュレーションを繰り返しておりますが、上記のように平均能力やベスト能力を算定するアルゴリズムを変えるとびっくりするほど予想順位が変わってしまい、買い目印無印の馬が▲や○になったり、逆に買い目印◎印の馬が△になったりしていました。

Adinpick4の次期バージョンでは、平均・ベスト能力算定の対象レース数を少・中(標準)・多の3段階に設定できる機能を追加して、「近走の能力は低いが過去の能力が高い馬」と「成長途上で過去の能力は低いが今後高い能力で走る可能性がある馬」のどちらをピックアップし易くするか34歳馬の成長次期に応じた設定も可能にする予定です。
例えば、34歳混合レースが始まる7月頃は、3歳成長馬の過去の能力は低い場合が多いので「成長途上で過去の能力は低いが今後高い能力で走る可能性がある馬」をピックアップし易い設定にして、春競馬(現時点の競馬も該当?)では、4歳成長馬の過去の能力もかなり高い能力になってきているので「近走の能力は低いが過去の能力が高い馬」をピックアップし易い設定にするといったことがユーザー側で設定可能になります。
今週土曜日の京都11Rの京都記念の場合ですが、平均・ベスト能力算定の対象レース数を「近走の能力は低いが過去の能力が高い馬」をピックアップし易くするために「多」に設定すると、当然ですが3着にきた9歳馬のシルクフェイマスのような馬がピックアップされるようになるといった具合です。

ところで、先週話題にした交互に下位―上位を繰り返す「交互馬」で先週3着に来たミスターモナルコスがなんと連闘で今週土曜日の東京10Rに出走していました。
過去芝レースで連続11回も交互に下位―上位を繰り返してきたミスターモナルコスは今週は下位入着の順番でしたが、予定通りに10着の下位入着という結果でした。私は、次走のミスターモナルコスは絶対に馬券対象にする予定ですが?????、
馬券を購入している人はミスターモナルコス(前走3着にもかかわらず7番人気でした)が「交互馬」ということを知らない方もおられるかも知れませんが、当然ですが馬主や調教師は知っていると思いますが、どのような考えで毎回ミスターモナルコスを出走させているのでしょうか?
今回で芝コースでは12回続けて下位―上位を繰り返したわけですが、あまりにも不自然と私は思っています。2度あることは3度あるというのはわかりますが、12回というのは人為的としか思われませんが??????


Adinpick4の予想は、
1)タイム理論をベースにした「タイム理論能力」・「先行能力」・「追込能力」・「総合能力」という4能力から「タイム理論ベースの総合能力」を算定して、
2)この「タイム理論ベースの総合能力」を血統適性や対戦適性等の各種独自データで補正して、
3)最後に、「馬場脚質適性」・「今週馬場適性」・「展開適性」・「坂路調教適性」で能力発揮度を加味する
というのが基本アルゴリズムです。

ADINPICK4では、「タイム理論ベース能力」に対して「独自データ補正」および「能力発揮度補正」をして最終的な予想能力を算定して算定能力順に予想順位を設定しており、最も基本になるのが「タイム理論ベース能力」です。
Adinpick4でいうタイム理論ベース能力は、巷で言う「スピード指数」といったタイム理論指数とは全く異なります。
スピード指数を筆頭にしたタイム理論指数は、基本的には走破タイムをベースにした競馬場毎距離別の基準タイムに対して馬場状態や負担重量に応じて、走破タイムを単に指数化した指数ですが、ADINPICK4の「タイム理論ベース能力」とは、走破タイムを前走能と平均とベスト(距離ベスト)の4種類のベースにして、4種類のベース能力に先行能力・追込能力・総合能力を出走条件・芝ダ・距離別に競馬場特有(先行有利不利・追込有利不利)の条件を加味して算定した総合的な能力を示しています。

現在、Adinpick4の予想の出発点である「タイム理論ベース能力」の算定方法を全面的に見直しており、総合基準値にから算定される「タイム理論能力」と「先行能力」と「追込能力」とこれら3種の能力を総合した「総合能力」という4能力の最適な重付のシミュレーションを繰り返し行っております。
回収率を最大にする重み付けを見つける目的で、芝ダ別のシミュレーションや競馬場・芝ダ別のシミュレーションを行っておりますが、年間ベースでは、芝ダ別および競馬場・芝ダ別によって重み付けにそれほど大きな差はありませんが、1週間の短期間では大きな差がでており、開催中の馬場状態を適切に把握できれば、開催週の馬場状態によって重み付けを最適化でき、回収率が向上できる可能性があります。
ただ問題は、開催中の馬場状態を適切に把握できるかどうかということですが、、、、??
現在、各種分析・シミュレーションを繰り返しながら「タイム理論ベース能力」の算定方法の見直しを図っておりますので、この「タイム理論ベースの総合能力」と「独自データでの補正」と「能力発揮度での補正」についても全体的な配分見直しを図っております。

ところで、マイクロソフトがOSとOFFICE等の設計情報公開を決めましたが、無料OSのLINUXや無料のOPENOFFICEが急速にシェア拡大してきている時代になり、又世界の広告媒体で雑誌広告をインターネット広告が上回る時代になり、これからマイクロソフトはどのようなビジネス展開をするのでしょか?間違いなく、今までと同じではマイクロソフトは消滅してしまうと思いますが???
私は、マイクロソフト製品を無料化する必要はないと思っている1人です。
価格に対してその価値があると思えば私は当然代価を払いますが、今のマイクロソフトのサポートがあまりにひどいので、製品は価値がありますがサポートを含めた価値が非常に低いと思っています。今後のマイクロソフトの最大課題は無料化ではなく、サポートの充実と思っている次第です。私は、無料というのは好みません、価値にあった正当な代価を払うのがこれからのビジネスの基本と思っている一人です。中国産の餃子は安いのですが、食の安全を含めたその価格が適切かどうかということで、少々高くても安全な食品を私は選択するというのが私の判断基準になっております。
同様なニュースとして、東芝がHD−DVDの撤退を決めましたが、対抗BD(ブルーレイデイスク)組の松下やソニーは本当に勝ち組のなって行くのでしょうか?
私は疑問視している一人です。HD−DVDやBD共に将来的にはどちらも恐ろしく価格が下がり日本企業は利益が出なくなることは間違いないと思いますし、HD−DVDやBDにとって代わってフラッシュメモリーに切り替わっていくことは間違いないと思います。
パソコンもHDからフラッシュメモリーのSSDに切り替わっていくでしょうし、直接ダウンロードすることでDVDメデア自体が不要になる可能性も高くなっていきます。
東芝が利用価値が低くなる可能性が高く価格が急激に下がるHD−DVDを撤退して今後の主役となる可能性が高いフラッシュメモリーに集中することができたことは正解で、BDの撤退機会を逃がした松下・ソニーは今後の価格競争に勝てるのか? と勝手に心配している次第です。

ところで最近私は、土日2日間の競馬で、土曜日と日曜前半のレースは情報把握に集中して日曜日9R以降のレースの馬券購入に集中していますが、今週は日曜日9R以降で「今週馬場適性注目マーク馬」は京都競馬は1頭もおらず東京競馬で5頭いましたが、1頭がAランク馬で他4頭はCランクでした。
日曜東京9R3着のセッカチセージ(単勝オッズ:11.7倍)は今週馬場適性はCランクでした。
日曜東京10R2着のカイシュウタキオン(単勝オッズ:5.7倍)は今週馬場適性は最も高いAランクでしたので迷わず軸馬にすることができました。
日曜東京11R3着のワイルドワンダー(単勝オッズ:5.1倍)は今週馬場適性はCランクでした。


科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアッを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。


この記事へのトラックバックURL