2008年03月30日

科学的競馬投資コメント20080330

殆どの官公庁・企業にとっては3月末という年度末で超多忙な時期になっていますが、会社勤めをやめてしまった現在の私には「年度末」という概念はなくなってしまい、競馬開催の「週末」という概念しかなく、この時期になるとなんとなく寂しい思いをしております。

さて、次月基準値は、開催週の馬場状態での余力馬・先行馬・追込馬の能力発揮度を算定する「馬場状態別余力先行追込基準」を新規追加する予定です。
この「馬場状態別余力先行追込基準」を利用することで、開催時点での馬場状態で特に活躍が期待できる馬の抽出が強力になる予定で、
1)今週馬場適性注目マーク馬抽出機能
2)重要8要因注目マーク馬入着率分析機能の最新動向確認機能
3)今週馬場状態設定機能
というADINPICK4の3つの機能を使用することで、開催時点での馬場状態で特に「能力が発揮できる馬の抽出」及び「開催時点の馬場状態に対応した最適設定」がより簡便にできるようになる予定です。

当然ですが、馬場状態が変わると抽出される「馬場状態に対応して能力が発揮できる馬」も当然変わってきます。
ここで問題になるのが、開催時点の馬場状態を適切に把握することなのですが、実際には馬場状態を適切に把握するのはかなり難しいというのが実情です。
開催時点の馬場状態を的確に把握するには、JRA発表の良・やや重・重・不良等の馬場状態とレース終了後の走破タイムを参考にするのですが、同じ良発表の馬場でも荒れた馬場でタイムの掛かる馬場の場合もあると思えば開幕週のようなタイムの早い馬場の場合もありますし、走破タイムも同じ馬場状態でもペースによって早いタイムになったり遅いタイムなったりしています。
Adinpick4の「今週馬場適性注目マーク馬抽出機能」では速報成績データの走破タイムを利用して馬場状態を算定していますが、先週の土日の馬場状態は実は土曜日と日曜日ではかなり違っていました。
Adinpick4では開催時点の馬場状態を「今週馬場状態設定機能」で、
・土日2日間の平均で設定
・土日別々で日別で設定
の2つの設定方法が選択できます。
選択の基本的な考え方は2日間で殆ど馬場状態が変わらない場合は平均設定を、土曜日が晴れで日曜日は大雨といったように2日間で大きく馬場状態が変わる場合は日別設定を選択するのですが、算定の基になるタイム自体がペース等によって変わるため、速報成績データの走破タイムから算定した馬場状態は土曜と日曜日でかなり変わってしまうのが実情です。
先週2日間のADINPICK4の「今週馬場適性注目マーク馬抽出機能」を使用して把握した先週土日の馬場状態(現在の5区分は次月4月度基準値で7区分に変更)は以下になっていました。
土曜日中山の馬場状態は
・芝が「5:タイムがやや遅い馬場状態」
・ダートが「3:タイムがやや早い馬場状態」
でしたが、日曜日は、
・芝が「4:平均的な馬場状態」
・ダートが「5:タイムがやや遅い馬場状態」
土曜日中京の馬場状態は
・芝が「4:平均的な馬場状態」
・ダートが「2:タイムが早い馬場状態」
でしたが、日曜日は、
・芝が「2:タイムが早い馬場状態」
・ダートが「2:タイムが早い馬場状態」
土曜日阪神の馬場状態は
・芝が「7:タイムが超遅い馬場状態」
・ダートが「4:平均的な馬場状態」
でしたが、日曜日は、
・芝が「5:タイムがやや遅い馬場状態」
・ダートが「3:タイムがやや早い馬場状態」
というように土日でかなり違っていました。
この違いを土日平均で馬場状態を算定すると、またまた違う馬場状態にななってしまい、当然ですが抽出される馬場対応注目マーク馬も違ってきてしまうことになります。
ADINPCK4ではこれら違いを修正できるように「今週馬場状態設定機能」で自分で判断した馬場状態を指定して設定できるようになっていますが、この自分で判断するというのもまた難しいのですが、私の場合は、先週の例で言えば、土曜日のレースが終了した時点で日曜日の出馬表を作成する為に「今週馬場状態設定機能」で自分で判断した翌日日曜日の馬場状態を指定しましたが、土曜日終了時点の阪神芝の「7:タイムが超遅い馬場状態」は、ペース等によって非常に走破タイムが遅くなったと判断して「6:タイムが遅い馬場状態」を指定して翌日日曜日の出馬表を作成しましたが、実際には判断が難しいのが実情です。
実際には私は日曜日の9R以降のレースでの馬券購入を基本にしていますので、私の場合は、日曜日8Rが終了した時点で、速報成績データを取得後に「日別設定」で「今週馬場適性注目マーク馬抽出機能」で馬場状態を把握して、「今週馬場状態設定機能」で土日の馬場状態の違いを確認して、土日ほぼ同じ場合は修正せずにそのままにして、土日でかなり違う馬場状態の場合は自分なりに判断して日曜日の馬場状態を指定し直して再度出馬表を作成している次第です。
特に、先週までは冬競馬ということから芝のレースが少なかった為に、走破タイムから算定した芝の馬場状態の信頼性はかなり低かったと思っております。
走破タイムから算定した馬場状態を鵜呑みにせずに、自分なりの判断を加えることも必要と思っている次第です。
4週前と2週前の特定の馬場状態で余力馬の大活躍にみられたように、ある特定の馬場状態で能力を発揮して大活躍できる馬がいることは間違いないことと思いますが、特定の馬場状態を的確に把握することが難しいというのも事実です。
2週間前のTV解説者が「今の阪神ダートは先行馬が断然有利です」といって先行馬を中心にした馬券を薦めていましたが、結果は追込馬2頭で決まっていましたし、先週のTV解説者は「今の中山芝は時計が遅く先行馬には不利です」といっておられましたが先行馬がかなり上位入着していましたように、実際に的確に馬場状態を把握するのはなかなか難しいのかも知れません????
どちらにせよ、私はTV解説者等の発言は全く無視して自分の判断で馬券を購入するようにしています。

今回の各種馬場対応「能力発揮度補正」をテスト運用して私にとっての収穫がありました。
それは、過去に高い能力で走っていた馬や、過去に高い先行能力・追込能力で走っていた馬が、いつ走るかの判断がし易くなったことです。
今までは、過去に高い能力で走っていた馬や過去に高い先行能力・追込能力で走っていた馬を馬券対象にしても上位に来ない場合が多く、2−3回馬券対象にしてあきらめて馬券対象から外したとたんに上位に来るという経験をしてきましたが、今週馬場適性注目マーク馬・馬場対応注目マーク余力馬・馬場対応注目マーク余力馬・馬場対応注目マーク追込馬の場合には上位入着の可能性がかなり高いようで、得意な馬場になって上位に来る確率が高くなるものと思っております。
今週の例ですと、単勝オッズ10倍以上のあまり人気のない馬では、以下のような馬たちが活躍していました。
土曜中京4Rの2着テンガロンハット(単勝オッズ:10.8倍)は馬場対応注目マーク追込馬でした。テンガロンハットは休養明馬でしたので休養明馬も得意な馬場状態の場合は上位入着の可能性が高くなるのかもしれません。
土曜中京11Rの2着コスモベル(単勝オッズ:12.9倍)は今週馬場適性注目マーク馬且つ馬場対応注目マーク余力馬でした。コスモベルは昇級馬でしたので、昇級しても得意な馬場状態の場合は上位入着の可能性が高くなるのかもしれません。
土曜阪神9Rの3着エイシンヴァイデン(単勝オッズ:79.8倍)は今週馬場適性注目マーク馬且つ馬場対応注目マーク先行馬でした。
土曜阪神12Rの1着グリーデイ(単勝オッズ:25.8倍)は馬場対応注目マーク余力馬でした。


ところで、北京オリンピックが近づいておりますが、古い話で恐縮ですが、ミュンヘンオリンピックの水泳の平泳ぎで金メダルに輝いた田口信教選手を知っておられるでしょうか?
ミュンヘンの前のメキシコオリンピックで田口選手は実は泳法違反で失格になった選手でした。
某TVで田口選手の話を聞きましたが、金メダルを取れた理由を「絶対に勝てるという信念を持ち続けてメダルに向けて努力をしてきたこと」と言っておられました。
金メダルをとりたいという選手は多くいます。でも多くの人はひょっとしたら取れるかもしてないと思っていたと思いますが、自分は(ひょうっとしたらではなく)絶対に金メダルが取れると思って努力してきたことが最大の理由と思っていますとの話でした。
田口選手はそれまでの平泳ぎの泳法とは異なる新しい泳法を開発し、メキシコでは泳法違反で失格になりましたが、改良を加えてミュンヘンで金メダルを取ったのでした。
その後のオリンピックの平泳で金メダルをとったバロセロナの岩崎恭子選手もアテネオリンピックの北島康介選手も田口選手が開発した泳法と同じ泳法で金メダルを獲得しました。
実は、田口選手はほぼ私と同年代なのですが、私の競馬のソフト開発の考えと同じと勝手に思っている次第です。
科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は従来の競馬ソフトの概念とは異なる、シミュレーションに裏付けられた独自データや基準値という新しい概念の科学的競馬ソフトと私は思っております。
私も、絶対に勝てるという信念をもって、絶えず切磋琢磨してバージョンアップを繰り返し、今年はオリンピックの開催年ですので、ひそかに競馬での金メダルを狙っている次第です。

さて、今週も注目マーク馬が活躍していました。
土曜日終了時点では、上位入着率が50%以上の注目マーク馬は、
1)血統適性注目マーク馬
2)対戦適性注目マーク馬
3)過去の実力馬
4)成長34歳注目マーク馬
5)馬場脚質適性注目マーク馬
6)馬場対応注目マーク追込馬
でしたが、土日2日間の全レース終了時点では、上位入着率が50%以上の注目マーク馬は、
1)血統適性注目マーク馬
2)対戦適性注目マーク馬
3)芝ダ変更注目マーク馬
4)成長34歳注目マーク馬
ということで、ほぼ同じような活躍注目マーク馬でしたが、特に今週で上位入着率が高かったのは「芝ダ変更注目マーク馬」と「成長34歳注目マーク馬」でした。
今後も、注目マーク馬の信頼度向上に向けて基準値改良・バージョンアップを積極的に行う予定です。

ところで、時々ですが対戦適性2が飛び抜けて高い馬が活躍することがありますが、今週は、
土曜阪神8Rの2着エイシンダンベリ(単勝オッズ:13.9倍)
土曜阪神9Rの3着エイシンヴァイデン(単勝オッズ:79.8倍)
日曜中京9Rの2着デスコベルタ(単勝オッズ:15.6倍)
日曜阪神7Rの3着ホーマンジュピター(単勝オッズ:8.3倍)
日曜阪神10Rの1着タガノエクリプス(単勝オッズ:1.8倍)
日曜阪神11Rの3着モルトグランデ(単勝オッズ:7.0倍)
の6頭が活躍していました。
実は、今まで私も気がついておらず、今週初めて気がついたのですが、この6頭の対戦適性2が飛び抜けて高い馬の内、デスコベルタ以外の対戦適性2が高い馬は何らかの注目マーク馬でした。
エイシンダンベリは、坂路調教注目マーク馬
エイシンヴァイデンは、馬場脚質適性注目マーク馬且つ展開適性注目マーク馬且つ今週馬場適性注目マーク馬
ホーマンジュピターは、展開適性注目マーク馬且つ今週馬場適性注目マーク馬
タガノエクリプスは、今週馬場適性注目マーク馬
モルトグランデは、馬場脚質適性注目マーク馬
ということで、このことは私にとっての新しい発見でした。
私も今まで、対戦適性2が飛び抜けて高い馬には注意していましたが、同時に注目マーク馬であるということは気がついていませんでした。
そしてさらに注目に値したのは、注目マーク馬でも、坂路調教適性・展開適性・馬場脚質適性・今週馬場適性という「能力発揮度の注目マーク馬」で、調教が良かったとか、得意な展開になったとか、馬場状態が得意な馬場だった、というような能力発揮に関する注目マーク馬ということで、
「対戦適性2が高く且つ能力発揮度が高い注目マーク馬は上位入着の可能性が高い」
と思われます。
対戦適性2が高いということは過去に強い相手と接戦してきており、いわゆる過去強かった馬ですので、調教が良かったり、得意な展開になったり、得意な馬場だった場合には上位入着の可能性が高くなると思われます。
今週2日間だけですが、私自身大変興味を持ちましたので、今後、対戦適性2と能力発揮度が高い注目マーク馬との関係について各種分析をしてみる予定で、対戦適性2が高く且つ能力発揮度が高い注目マーク馬の場合に上位入着率が高いことが判明しましたら、基準値化して予想に反映できるようにする予定です。


科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアップを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。


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