2008年05月04日

科学的競馬投資コメント20080504

以前にも説明させて頂きましたが、最新Adinpick4の予想は2ステップ予想で、まずは年間平均的発想での標準予想が第1ステップで、馬場状態把握後の馬場対応予想が第2ステップです。
第1ステップの標準予想は、、
1)タイム理論をベースにした「タイム理論能力」・「先行能力」・「追込能力」・「総合能力」という4能力から「タイム理論ベースの総合能力」を算定して、
2)この「タイム理論ベースの総合能力」を血統適性や対戦適性等の各種独自データで補正して、
3)最後に、「馬場脚質適性」・「展開適性」・「坂路調教適性」で能力発揮度を加味する
というのが標準予想の基本アルゴリズムで、
第2ステップの馬場状態把握後の馬場対応予想は、
1)開催催時点での馬場状態を的確に把握して
2)把握した馬場状態に対応した各種設定を適切に設定して
3)馬場状態に対応して高い能力を発揮できる馬を抽出する
というのが第2ステップの馬場状態把握後の馬場対応予想の基本的な予想方法です。

ということで、ADINPICK4では、
1、年間平均的な「タイム理論ベース能力」
2、年間平均的な「独自データ補正」
3、年間平均的な「能力発揮度補正」
4、馬場状態把握後の「能力発揮度補正の馬場対応補正」
という4つの要因を組み合わせて最終的な予想をしているわけですが、
Adinpick4を有効に利用するのは、これら4つの「タイム理論ベース能力」・「独自データ補正」・「能力発揮度補正(馬場対応補正)」のどれを重要視するかという命題があります。
私の経験では、通常は「タイム理論ベース能力」と「独自データ補正」の2つの基本要因で上位入着馬が見つかる場合も多いのですが、特に近代競馬では「能力発揮度補正(馬場対応補正)」も非常に重要になってきており、特殊な馬場状態の場合は「馬場対応補正」が最重要要因になることがあります。

昨年10月頃からAdinpick4に能力発揮度という概念を導入しておりますが、私が能力発揮度を導入した理由は単純で、タイム理論面から考えても各種独自データの面から考えても間違いなく上位入着間違いないと思われる馬が上位入着できなかったり大敗することが日常茶判事的に起こっていることから、どう考えても強い馬がなぜ負けるのかを検討した結果で、その時期に読んだアメリカの競馬理論の本で、「競走馬には、その馬が得意とするペースがあり、その得意とするペースで走れない場合は大敗する」といった内容が書かれていました。
その後色々な分析をした結果、「競走馬には得意とする馬場状態やペース配分があり、得意とする馬場状態やペース配分以外では能力を発揮できない。」という私なりの原則を確立して「馬場適性」や「展開適性」等の能力発揮度と、さらには「競走馬を鍛えて強くする」という考えに基づいた「坂路調教適性」といった能力発揮度という研究をしてきた次第です。
特に最近は、馬場適性に非常に興味を持って研究しており、現時点では、馬場状態に関連した能力発揮度注目マーク馬は以下5種類に増えています。
1)馬場脚質適性注目マーク馬
2)今週馬場適性注目マーク馬
3)馬場対応注目マーク余力馬
4)馬場対応注目マーク先行馬
5)馬場対応注目マーク追込馬
実はこれら5つの馬場状態に関する注目マーク馬の基準値は、競馬場芝ダ別に算定されており、馬場状態のみならず競馬場の適性も反映した注目マーク馬になっています。
よく中山競馬場で上位入着していた馬が東京に変わって大敗したというのはよくあることで、馬場状態に関係なく東京の馬場で能力を発揮するが中山では能力を発揮できない馬もいますし、東京でも中山でもどちらの競馬場でも能力を発揮できる馬もいます。
出走馬が出走する競馬場は1つの競馬場だけではなく色々な競馬場に出走してきますので、馬場関連の注目マーク馬はその競馬場で能力を発揮できる馬かどうかの判断にも有効と思っております。
馬場適性関連の注目マーク馬では、「馬場脚質適性注目マーク馬」・「今週馬場適性注目マーク馬」が特に上位入着率が高いのですが、その他の馬場適性の注目マーク馬も注意が必要です。
先週土曜日京都11Rのオーストラリアトロフィー1着のオーシャンエイプスはタイム理論ベースの能力は異常に低い馬でしたが馬場対応注目マーク余力馬でした。
先週日曜日福島9Rで3着のキングベアロードは休養明け馬でしたが過去の実力馬で且つ馬場対応注目マーク先行馬でした。

実は私はこの馬場適性を含めた能力発揮度を導入する以前は、過去の出走データ数が少ない成長途上の2・3歳馬のレースは基本的に馬券購入しておりませんでしたが、最近特に4月以降は3歳馬のレースでも「タイム理論ベース能力」・「独自データ補正能力」が高く且つ「能力発揮度補正(馬場対応補正)能力」も高い馬の場合は、1頭限定馬券で且つ3位以内という「複勝馬券」を積極的に購入するように変わってきております。
3歳クラシックの桜花賞のレジネッタは複勝でなく単勝馬券でしたが、皐月賞のキャプテントウーレは複勝馬券を購入していました。
先週日曜日の東京11Rのオークストライヤル(G2)フローラSで3着にきたキュートエンブレムは、血統適性注目マーク・対戦適性注目マークで且つ今週馬場適注目マーク・坂路調教注目マーク馬で、複勝配当は460円でした。
又、複勝馬券は購入していませんでしたが、このフローラSで2着にきたカレイジャスミンですが、Adinpick4ユーザー様の中で気がついた方もおられると思いますが、対戦適性2がこのレースでただ1頭のG1クラス馬でした。前に話しましたが、「対戦適性2が高く且つ能力発揮度が高い注目マーク馬は上位入着の可能性が高い」ということで、実はカレイジャスミンは能力発揮度の坂路調教注目マーク馬でした。
今週ですが、土曜日東京11Rのダービートライアル(G2)の青葉賞で3着にきたモンテクリスエスは、血統適性注目マークで且つ馬場脚質適性注目マーク馬で、複勝配当は320円でした。
キュートエンブレムは未勝利を勝ち上がったばかりの馬でしたが意外に人気になっていて8番人気、モンテクリスエスは500万条件を勝ちあがったばかりの馬でしたが意外に人気になっており6番人気でしたが、私が複勝馬券を買っているのを知っていたかのように図ったように3着でした。
複勝馬券を購入するようになって感じるのは、3着に来た時の喜びが大きいことで、1着でもなく2着でもなく3着にきたときの複勝馬券の価値が最近わかってきました。

4月から複勝馬券の研究を開始してからですが、私の馬券購入方法は劇的に変化してきております。ただし配当が150円以下と低い場合の複勝馬券は購入しません。
今週土日2日間での馬券購入金額は、実に複勝馬券の購入金額が約半分にもなっていた次第です。
実は今週は、未勝利戦でも複勝馬券を購入してしまいました。土曜日京都3Rの未勝利戦に注目マーク馬の「過去の実力馬」で対戦適性2の対戦クラスがG2クラスの馬が出走していました。「新潟開幕週脚質適性注目マーク馬」で意外なことに4番人気でした。
迷わず複勝馬券を買いましたが、結果は昔の私の買い方の単勝を買っていればよかったのにという結果で、複勝配当は200円でした。

変な話ですが、最近私は、複勝は精神面で非常に好感がもてる馬券と思っております。
馬連や3連複等の複数馬を当てる必要がある馬券を買う殆どの方というよりも全員が経験されていると思いますが、自分が決めた軸馬を中心に馬券を買うのですが、軸馬は来たが相手馬が想定外の馬で不的中という経験をされています。
時間をかけて色々な角度から軸馬を決めても、自分の判断で決めた軸馬以外の馬のせいで不的中というのはなぜか納得できないのですが、複勝は自分の判断で決めた馬が来るか来ないかだけですので、上位に来ない場合でも自分なりに納得できます。

お金が余っていて趣味で馬券を買うのでしたら、運がよい場合に大きな配当の馬券が的中する可能性がある3連単馬券を購入するのもよいとは思いますが、、、、、、
JRAが3連単馬券を9レース以降しか発売しない理由を私は以下に想像しております。
「1レースから3連単を発売すると殆どの人はメインの11Rの時点では資金がなくなりメインレースの馬券が買えなくなり、結果として殆どの人が競馬に興味をなくし、JRAの売上げが激減してしまうから」と私は勝手に想像しております。
今年2008年の1月から先週の4月末までの3連単の平均配当金額をご存知でしょうか?
261,573円が3連単の平均配当金額で、平均的な話で、100円玉1個で買った馬券が1万円札26枚に大変身する馬券です。誤解されると困りますが、この金額は今年の最高配当ではなく、3連単の配当の「平均」です。
今週の私の馬券購入金額の半分は複勝馬券で、いまだに馬連と3連複馬券も購入していますが、馬連や3連複馬券を的中しても「たまたま運がよかった」と思うようになってきており、馬連や3連複馬券のことを私は「たまたま馬券」と呼ぶようになってきております。
今後の私の主力馬券は複勝馬券に変貌していくような気がしている今日この頃ですが、今後も3連複のみの馬券購入になることはないと思っており、レースによって馬連や3連複馬券も購入すると思っております。

以上は私個人の勝手な考え方で、競馬の楽しみ方は人それぞれですので、高額配当狙いの3連単馬券、自信がある馬の単勝馬券等、ご自身の競馬を楽しまれることを期待しております。

ところで、私のマレーシアの友人でマカオとマレーシアで馬主をされている人が言っておられましたが(日本の競馬の話ではないので誤解のないように)、マレーシアやマカオでは八百長は当然のようにあるとのことでした。
日本のJRA主催の競馬では上記のようなことはないと思いますが、今年の競馬は的中が非常に難しくなってきていると思います。ブービー人気馬や最低人気の馬が3位以内に来ることはしばしばですし、過去3走ともに2桁着順の馬が3位以内に来ることはしばしばで、馬券を購入する側もこれら事実を踏まえて対応することが必要と思いますし、競馬は出遅れや不利等は当たり前ですので、鉄板というようなレースはありえないと私は考えており、本当に強い馬はたとえ出遅れや不利が発生しても、又想定外の馬が激走したとしても、「3着以内」には来る可能性が高いということを考えて、どの馬券が今の時期に最適かを考えることも非常に重要と思っております。
JRAの狙いに惑わされて3連単馬券を購入したり、今までの習慣から馬連や3連複馬券を買い続けたりするのも致し方ない面もあろうとは思いますが、日本経済の変化に対応して民間企業や大阪府や夕張市が経営改革や財政改革をせざるを得なくなってきているのと同様に、近代競馬の変化に対応した馬券購入改革が必要な時期になってきているような気がしている次第です。競馬を止めるのもひとつの改革と思いますが、、、、、????
私も競馬では儲からないと思うようになりましたら、競馬を止めるつもりです。
競馬で儲ける方法は、めったに起こらない超高額配当を的中して一気に儲ける方法と、低配当馬券ですが毎週毎週高い確率で的中して着実に資金を増やして儲ける方法と、両極端な方法があると思いますが、どちらの方法が可能性が高いのかの判断を、今年4月から開始した「複勝準ころがし馬券実験」を経て来年4月には結論を出したいと思っている次第です。

さて今週も馬場関連の注目マーク馬が活躍していました。あまり人気がない馬では以下になっていました。
土曜日新潟12R1着のアグネストカチ(単勝オッズ:16.5倍)は馬場脚質適性注目マーク馬
土曜日東京10R2着のブレイバー(単勝オッズ:15.4倍)は馬場対応注目マーク余力馬
土曜日東京11R3着のモンテクリスエス(単勝オッズ:11.9倍)は馬場脚質適性注目マーク馬
日曜日新潟11R2着のインセンテイブガイ(単勝オッズ:40.5倍)は今週馬場適性注目マーク馬
日曜日東京7R2着のサクラスウイープ(単勝オッズ:15.1倍)は馬場対応注目マーク余力馬

最近の某TVチャンネルでは競馬解説者の方が馬場状態の解説をするようになってきておりますが、その馬場状態で能力を十分に発揮できる馬も時々競馬解説者の方がピックアップされていますが、ピックアップされた馬が上位に来ることは少なく、せっかくの馬場状態の解説なのですが、能力を発揮できる馬が適切にピックアップされない限りはあまり意味がないような気がしています。
近代競馬では、「馬場状態の適切な把握」と「把握した馬場状態で能力を発揮できる馬の適切な選択」の両方が益々重要になってきている気がしております。
さて、今週の天皇賞ですが、レース前の「今週馬場適性注目マーク馬抽出機能」で抽出された「今週馬場適性注目マーク馬」はトウカイエリートとメイショウサムソンでしたが、私は配当が高い方のトウカイエリートの複勝を買っていました。
本来の私の複勝購入の考え方からすると、能力発揮度関連以外の注目マーク馬はメイショウサムソン1頭だけでしたので、注目マークの「過去の実力馬」のメイショウサムソンの複勝を買うべきでしたが、配当金額に目がくらみトウカイエリートの複勝のみを購入していた私でした。
G1を4勝した過去の実力馬で武豊騎乗のメイショウサムソンの複勝が200円というのは予想以上に高配当と感じましたが、一方の私が購入したトイカイエリートの低い方の複勝オッズが320円というのは私の予想に反して以外に低い予想配当という印象でした。
複勝に関しては4月から研究を開始して1ケ月足らずで、まだまだ不透明な部分が多く、今後さらなる研究・勉強をする必要を感じております。

科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアップを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。


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