2008年05月25日

科学的競馬投資コメント20080525

最近私は、3位以内入着の可能性の高い馬について集中的に研究しております。
3位以内という考えに至った理由は単純で、過去のデータに基づいた予想では1着に来る馬を的中することが非常に難しいと思うようになったからで、過去のデータ以外の「馬主や調教師等の極秘情報」が入手できない限り、過去のデータのみを利用した予想では3位以内入着の可能性が高い馬を探し出すのがAdinpick4の実力と思うようになってきたからです。
先週のG1ビクトリアマイルの例では、1着のエイジアンウインズと2着のウオッカの2頭を過去のデータのみで比較すると、エイジアンウインズは過去10戦して1600万条件とG2と連勝してきた馬で坂路調教注目マーク馬でした。一方のウオッカはG1レース2勝で2着・3着・4着が各1回の馬で今週馬場適性注目マーク馬でした。
あと想定できることは、両馬共に成長途上の4歳馬でしたが、特に2連勝中のエイジアンウインズはさらに大きく成長する可能性があるということは想定可能ですが、過去のデータからではどちらが上位に来るかの判断は私にはできません。
武豊が好きな人はウオッカの単勝、高配当狙いの人はエイジアンウインズの単勝を買うというのが一般的な最終判断なのかも知れませんが、仮に的中してもそれはたまたま的中したと私は考えます。
私はウオッカは3位以内に来る可能性が高いと判断して複勝を検討しましたが、複勝配当が150円以下でしたので、配当が高く3位以内に来る可能性が高いと判断したジョリーダンスの複勝馬券を買っていました。ジョリーダンスは直線でさあこれから伸びるという時に前をふさがれる不利で7着でしたが、、、、、。
同様に、先週日曜日京都11Rの栗東ステークスでは、私が3位以内に来る可能性が高いと判断した馬は2頭で、スリープレスナイトとテイエムアクションでしたが、ウオッカ同様にスリープレスナイトは複勝配当が150円以下でしたので、配当が高いテイエムアクションの複勝を買っていました。スリープレスナイトは過去5走オープン戦に出走して、5着-5着-2着-2着-1着馬で、一方テイエムアクションはオープン戦2勝でG3レース3着でした。又、2着にきたジョイフルハートは近走4走は成績不振で休養していた馬ですがその前の11戦は8勝で2着3回でオープン戦2勝の馬で休養明適性もプラスの馬でした。
過去のデータのみからでは、私にはスリープレスナイトとテイエムアクションとジョイフルハートのどの馬が1着に来るかは判断できませんでしたが、この3頭の中でテイエムアクションが坂路調教注目マーク馬で京都競馬場の脚質適性注目マーク馬で且つ過去の実力馬ということで3つの注目マーク馬でしたので、配当も高く上位3位以内に来る可能性が高いということでテイエムアクションの複勝を買いましたが、図ったように3着でした。
同様に、先週土曜日東京11RのG2京王杯スプリングカップでは、珍しいことに注目マーク馬の過去の実力馬が3頭いました。スズカフェニックスがG1で1勝とG2で1勝で、スーパーホーネットがG2で1勝G1で2着2回で、キスツウヘブンがG1で1勝の過去の実力馬でした。3頭の過去の実力馬の中でもキスツウヘブンは馬場対応余力注目マーク馬で東京競馬場芝コースの開催時点の馬場状態で能力を最大限に発揮できる馬でした。
他の注目マーク馬としては芝ダート変換後能力が非常に高い芝ダート変更注目マーク馬のイブロンと、距離・京都競馬場・格適性ともに高い血統適性注目マーク馬のハイソサイテイーの2頭も上位入着の可能性があると私が判断した馬でした。
このレースの断トツの1番人気は武豊騎乗のスズカフェニクスで、複勝配当は極端に低く150円以下で私の場合は複勝馬券対象外でしたが、結果はスズカフェニックスは3着で複勝配当は110円でした。
実は私は、単勝万馬券(複勝最低オッズ:13.4倍)のダート馬と思われがちなイブロンの芝での血統適性が意外と高かったので複勝を検討しましたが無謀と判断して断念しましたが、ダート馬と思われがちなイブロンは結果8着とある程度の芝適性を証明していました。
要するに私にとって京王杯スプリングカップの判断は非常に難しく、実際に私が購入した馬券は、スズカフェニックスを軸にした3連複馬券でした。3連複馬券の配当は意外に低く馬連配当の3分の1以下という結果でした(Adinpick4の買い目印は、スーパーホーネットが◎でスズカフェニックスが○でキスツウヘブンが▲でした)。

先週のメインレースのビクトリアマイル・栗東ステークス・京王杯スプリングカップで共に断トツの1番人気馬で1着に来たのは1頭のみで、他の断トツの1番人気馬は2着と3着で、1着に来る馬を探すのは非常に難しいことを証明していた先週でしたが、3着以内ということでしたら3頭共に3着以内にきていたわけで、私が3位以内入着の可能性の高い馬について集中的に研究している背景でもあります。

過去のデータという限定データのみ使用したAdinpick4を使用して私に判断できるのは、ビクトリアマイルでのエイジアンウインズと栗東ステークスのスリープレスナイトと京王杯スプリングカップのスーパーホーネットの3頭共に自信をもって単勝候補にすることは難しく、現在の私の実力としては、ビクトリアマイルでのウオッカと栗東ステークスのテイエムアクションと京王杯スプリングカップのスズカフェニックスを複勝候補とするのが精一杯の実力と思っております。
私は他人が開発した競馬ソフトは全く使用しておりませんので他の競馬ソフトのことはわかりませんが、もしビクトリアマイルでのエイジアンウインズと栗東ステークスのスリープレスナイトと京王杯スプリングカップのスーパーホーネットの3頭共に自信をもって単勝候補と推奨できるソフトがあれば、Adinpick4などは使用せずにそのソフトの方を使用されることをお勧めする次第です。

よくTVで競馬解説者やパドック解説者の「この馬はものが違います。他馬とは別次元の馬です。この馬を軸に馬単・3連単馬券、、、」といったような発言が目立ちますが、実際の結果は1着に来ないことが多いのが競馬解説者の実態です。ただし3着以内にくることは結構多いようです。
先週のG1ビクトリアマイルのパドック解説者も推奨した馬が「勝つと信じきっています」との発言でしたが結果3着でした。

実は、ビクトリアマイルや栗東ステークスや京王杯スプリングカップのように判断に迷うレースは近代競馬の殆どのレースに該当します。さらに、騎手の質も年々低下して、出遅れや落馬や進路妨害等の不利も多発してきており、近代競馬で1着馬を的中させるのは非常に難しくなってきており、私は近代競馬では、3位以内入着可能性の高い馬を探すことが最重要と思っている次第です。
最近の私は、複勝が的中した場合は思ったとおりの結果だったと思うのですが、馬連や3連複が的中しても「たまたま的中した」ラッキーだったと思うようになってきています。

そして近代競馬では、1着でない3着以内上位入着馬(複勝)を的中するのも非常に難しくなってきています。(2008年1月から5月までの複勝の平均配当は383円です。)
私は今年4月からですが、3位以内入着馬の複勝馬券に興味を持ち始めて、研究を開始しましたが、色々と分析・シミュレーションをしてみると、低い配当の3連複馬券を購入した場合は回収率が100%を超えないという結論に至り、最初は複勝配当150円以上の場合に限定して複勝を購入する方針で3回に2回は的中させることを目標にしてスタートしましたが、現在は複勝200円以上の複勝馬券を2回に1回的中させるという方針に変わりつつあります。
実際に複勝馬券を購入してみてわかりましたが、例えば110円とか120とかの超低配当の複勝ですら3回に2回的中させるのは非常に難しく、現在のAdinpick4の実力というか過去のデータのみに頼った判断では、2回に1回的中させるのが精一杯と感じている次第です。

最新基準値と最新バージョンのAdinpick4では、上位入着率が高い独自要因の中からさらに上位入着率の高い馬に絞り込んだ注目マーク馬が、
1)年間平均的観点での注目マーク馬が7種類
2)能力発揮度注目マーク馬が7種類
の合計14種になっております。
又、競馬場芝ダ毎の馬場状態区分も最新基準値では、「超早いタイムの馬場状態」から「超遅いタイムの馬場状態」まで7区分の馬場状態に分けております。

現在の私の「3位以内上位入着候補馬(複勝軸馬)」を探す考え方は、「馬場状態と注目マーク馬の組み合わせ」によって3位以内上位入着の可能性が高い馬を探し出すという方法を模索しており、各種分析・シミュレーションを繰り返しております。

現時点で、これら14種類の注目マーク馬の中で、注目マークの数によってどのように上位入着率が変わるのかを過去5年間のデータで調べてみました。
まずは、
・注目マークが1つ以上の馬が上位3位以内に入着する上位入着率は約41%で発生率は23%、
・注目マークが2つ以上の馬が上位3位以内に入着する上位入着率は約60%で発生率は7%、
・注目マークが3つ以上の馬が上位3位以内に入着する上位入着率は約72%で発生率は3%、
・注目マークが5つ以上の馬が上位3位以内に入着する上位入着率は約85%で発生率は1%以下でした。

又、3位以内入着した馬の中で14種のなかのいずれか1つ以上の注目マーク馬である割合は約44%(過去1年間では51%)でした。
やはり注目マークが多い馬が上位入着率が高いという結果で、発生率1%以下ですが5つ以上の注目マークがある馬は馬券対象から絶対に外せないようです。

別の角度からも分析してみました。
年間平均的観点での注目マーク馬と開催時点の馬場状態が確認できた後の注目マーク馬を分けて分析してみました。
誰でも考えるのは「年間平均的な注目マーク馬で且つ開催時点の馬場状態が確認できた後の注目マーク馬の両方での注目マーク馬」の上位入着率が高いはずでは?
ということで、「年間平均的な注目マーク1つ以上で且つ馬場対応注目マークが1つ以上」を分析して見ましたが、結果は発生率5%で上位入着率は63%で単純に2つ以上の60%に比べて若干高い程度でした。

注目マークが同じように2つでも、
単純に2つの場合は発生率が5%で3位内上位入着率は53%
年間平均注目マークのみで2つの場合は発生率が1%で3位内上位入着率は54%
馬場対応注目マークのみで2つの場合は発生率が1%で3位内上位入着率は45%
年間平均注目マーク1つ且つ馬場対応注目マークが1つづつの場合は発生率が3%で3位内上位入着率は55%
ということで、年間平均注目マークがなく馬場対応注目マークだけの場合は入着率が低く、年間平均注目マークと馬場対応注目マークの両方の注目マークのある馬が上位入着率が高いという感じでした。
次に、注目マークが1つだけの場合も調べてみました。
単純に1つの場合は発生率が23%で3位内上位入着率は41%
年間平均注目マークのみで1つの場合は発生率が7%で3位内上位入着率は39%
馬場対応注目マークのみで1つの場合は発生率が9%で3位内上位入着率は28%

注目マークの数については結論的には、もちろん14種のどの注目マークかによって大きく異なりますが、マークが多い馬は要注意ということで、特に年間平均注目マークと馬場対応注目マークの両方の注目マークのある馬は特に要注意という感じでした。
そんなことで私の場合は、全体的な「3位以内上位入着候補馬(複勝軸馬)」選定の基本的な方針を、
「予想順位3位以内(買い目印◎○▲)で、年間平均的観点での注目マーク馬で且つ能力発揮度注目マーク馬」
として複勝馬券検討をしております。

さてここからが重要な話になります。
実際には、注目マークが多い少ないよりも重要なのは注目マークがどのような組み合わせの時に馬券対象にするかが重要と私は思っております。
誰でも判断に迷うのが休養明け馬ですが、休養明注目マーク馬の場合でも他にどんな注目マークの時が一番上位入確率が高くなるのでしょうか?
又、過去の実力馬はいつ上位に来てもおかしくない馬なのですが、どのような時に上位に来るのでしょうか?他にどんな注目マークの場合に一番上位入着率が高いのでしょうか?
例えば、展開適性注目マーク馬ですが、馬場情報把握後の馬場対応先行マーク馬や馬場対応追込マーク馬でもある場合は、上位入着率は単独の場合に比べてかなり高くなります。

これら分析結果に基づいて、既に5月度基準値に新しく「注目マーク組合せ基準」を追加しており、注目マーク馬の組み合わせによって予想アルゴリズムに反映しております。
そして現在、この「注目マーク組合せ基準」に馬場状態区分を加味して、14種の注目マーク組合せと7種の馬場状態区分に対応した上位入着の可能性を判断する基準値に大幅改良する予定でおります。

今後、この14種の注目マーク組合せと7種の馬場状態区分に対応した上位入着の可能性を判断する「注目マーク組合せ基準」を利用することで、段階的に以下利用ができるようにする予定でおります。
第一段階:14種の注目マーク組合せと7種の馬場状態区分に対応して、上位入着可能性を算定して予想アルゴリズムに反映する。
第二段階:14種の注目マーク組合せと7種の馬場状態区分に対応して、「3位以内上位入着候補馬(複勝軸馬)」を抽出する機能を追加して、複勝馬券を購入するレースを設定すると同時に、複勝軸馬候補を設定する。
第三段階:14種の注目マーク組合せと7種の馬場状態区分によって、上位入着率や的中率・回収率を分析・シミュレーションする機能を追加する。
といった3段階のAdinpick4のバージョンアップを考えており、現在、3段階の機能は既にテスト運用を開始しており、結果がよければ段階的に基準値改良・バージョンアップを図っていく予定でおります。

さて今週は、とうとうオークスの時期になってしまいました。
5月に入って土日は雨模様の日が多く、気象庁の話では今年は5月に台風が日本に3回も接近したとのことで、5月の台風接近は気象庁の観測が始まって依頼初めてのことだそうで、温暖化の影響でしょうか地球がおかしくなって来ている感じです。
今年のオークスは混戦模様で、馬場状態も微妙で、当然ながら1着馬を探すのを私は断念して、3着以内に来る可能性が一番高い馬を探しました。
現在テスト運用中の「7区分馬場状態毎上位入着可能性高位馬抽出機能」で抽出された馬は、レジネッタ・エフテイマイヤ・ソーマジックの3頭でした。
オークス出走前の「今週馬場適性注目マーク馬抽出機能」で抽出された今週馬場適性注目マーク馬は、アロマキャンドル・レジネッタ・ソーマジック・トールポピーの4頭で、最終的に、私の複勝候補はレジネッタに決めた次第です。複勝配当の420円が高いと思うか低いと思うかは微妙な感じです。
今回のオークスの1番人気馬はリトルアマポーラで単勝オッズは3.9倍だったそうですが、恐らく極秘の裏情報が流れた結果の1番人気とは思いますが、私には絶対にリトルアマポーラの単勝馬券は買えません。私に買える馬券はせいぜいレジネッタの複勝馬券というのが、私の実力と思っている次第です。
最近感じているのは、配当が超低い複勝ではなく、そこそこの配当の「ワイド馬券」を検討する必要を感じておりまして、オークスもワイド馬券でしたら、「レジネッタとトールポピー」か「レジネッタとエフテイマイヤ」のどちらかは取れていたような気がするのですが、、、、、、、、、、。競馬では「もし」は禁句です。

それにしても、落馬・出遅れ・進路妨害といった騎手能力が馬券に与える影響が非常に大きくなってきている気がします。レース前に騎手が振り落とされるといった放馬も多く、リスクが多く馬券を買う気になれなくなる人が今後どんどん増えていくような気がしております。素人が馬に騎乗しているのとそれほど変わらない気がしている次第で、騎手のプロ意識もどんどん変わってきているような気がしています。

現在テスト運用中の「7区分馬場状態毎上位入着可能性高位馬抽出機能」ですが、馬場状態での能力発揮度と『同時に競馬場芝ダ別での能力発揮度が高い馬も同時に探し出しており、テスト運用中の「7区分馬場状態毎上位入着可能性高位馬抽出機能」の特徴として以下を想定しております。
1)競馬場毎芝ダート毎での能力発揮度発揮度がわかることにより、開催競馬場での軸馬候補の信頼度が高まる。
2)「どんな馬場状態になっても能力を発揮できる馬」と「特定の馬場状態でしか能力を発揮できない馬」に分けることによって馬場状態が適切に把握できない場合には、「どんな馬場状態になっても能力を発揮できる馬」を複勝軸馬候補とすることで信頼度が高まる。
3)逆に、抽出された7区分馬場状態毎での上位入着可能性の高い馬のなかで、レース終了後に実際に上位入着した馬の得意とする馬場状態から、開催時点の馬場状態を推測することが可能になる。


参考までに、テスト運用中の「7区分馬場状態毎上位入着可能性高位馬抽出機能」により抽出された「東京競馬場の芝コース」での3位以内上位入着の高い馬について、来週東京10Rのダービーについて、7区分毎の馬場状態での複勝軸馬候補のテストシミュレーションをしてみましたところ、G1ということで非常に多くの馬が抽出され、以下7頭が浮かび上がりました。
1、デイープスカイは、東京競馬場の芝コースで平均に近い馬場状態で能力発揮
2、アドマイヤコマンドは、東京競馬場の芝コースで平均に近い馬場状態で能力発揮
3、モンテクリスエスは、東京競馬場の芝コースで平均に近い馬場状態で能力発揮
4、ブラックシェルは、東京競馬場の芝コースで平均から早い馬場状態で能力発揮
5、レインボーペガサスは、東京競馬場の芝コースで早い傾向の馬場状態で能力発揮
6、クリスタルウイングは、東京競馬場の芝コースで超早い馬場状態で能力発揮
7、ベンチャーナインは、東京競馬場の芝コースで超早い馬場状態で能力発揮
最近は土日になると雨模様になることが多いので、馬場状態の適切な把握は非常に重要と思っている次第です。
「7区分馬場状態毎上位入着可能性高位馬」を抽出する基準の「注目マーク組合せ基準」は、現在さらに大幅改良中ですので、上記のダービーでの7頭の複勝候補は来週になると変わる可能性が高いのですが、デイープスカイ・アドマイヤコマンド・モンテクリスエス・ブラックシェルの4頭は有望と思っておりますが、さて来週の結果はいかに???????

科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアップを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。


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