2008年11月09日

科学的競馬投資コメント20081109

今日は、JRA−VANの競馬ソフト作者懇談会ということで、東京競馬場に行っており、ブログの公開が遅くなりました。

ところで、JRAのIPAT投票画面が今週から又変更になり、現在ADINPICK4・AdinautobetのIPAT投票機能が使用できない状況で、大変ご迷惑をおかけしております。
実は、Adinpick4及びAdinautobetのヘルプやホームページのソフト紹介ページの必要動作環境には、以下の記載がしてあります。
*「ADINPICK4のIPAT投票機能使用にあたっての注意点:
Adinpick4のIPAT投票機能は、JRA(日本中央競馬会)のIPAT投票の方法が変わることにより使用できなくなることがありますのでご留意願います。」

この背景は、実はJRAIPAT仕様は公開されておりませんので、各ソフト開発者が独自に仕様を解析して対応しているのですが、JRAIPAT仕様が変更されるたびに、ソフト開発側は対応におわれるのですが、最近は毎年1回位の頻度で仕様がかわっています。
現在、JRAの新IPATの仕様を解析しておりますが、今までの解析方法では解明できずかなり苦労しております、できれば来週までには動くようにしたいと思ってはおるのですが、IPATのテストはIPATが利用できる開催日の土日しかテストができませんので、遅れる可能性もかなりありますのでご了承をお願いする次第です。
更に今回の変更は、従来の変更とは異なっている感じで、今までの変更の対応方法では対応が不可能な状況で、かなり解析に時間がかかる感じがしておりまして、最悪、IPAT自動投票機能は取りやめにする可能性もありますのでご留意お願い致します。
最悪の場合ですが、私の考えと致しましては、仕様が公開されていないJRAIPAT仕様の仕様確認や対応に膨大な時間を割くよりも、本来の予想機能の充実に時間を割きたく思っております。幸い、JRAのIPATのホームページの投票機能もかなり改善されて使い勝手が良くなってきているようですので、その場合は、JRAのIPAT投票機能を使用して頂くことになろうかと思います。


さて、11月度基準値でワイド相手馬候補の抽出ができるようになり、私の馬券の買い目を決める重要予想要因が、以前とは大きく変わってきています。
「複勝軸馬」
「季節注目マーク馬」
「過去10走条件別入着順位優秀馬」
「ワイド相手馬補馬」
の4要因が私の買い目判断の最重要予想要因になってきています。
2週間ほど前のブログで、「最近の傾向では対戦適性の数値と過去10走条件別優秀馬の上位入着可能性の数値の両方が高い馬が要注意馬になっております。」という話をさせて頂きましたが、実は、「過去10走条件別入着順位優秀馬」同様に、「複勝軸馬」も「季節注目マーク馬」も上位入着の可能性の数値をベースメントとして保有しておりまして、例えば、「複勝軸馬」は上位入着の可能性が70%以上の馬を抽出しているというプログラムになっているわけです。
そんなことで、現在、
・対戦適性の数値
・過去10走条件別入着順位優秀馬の上位入着可能性の数値
・複勝軸馬の上位入着可能性の数値
・季節注目マーク馬の上位入着可能性の数値
を色々と分析開始しておりますが、上記4つの数値が共に高い馬が上位に来る確率が非常に高いことが分かってきております。
そんなことで、ワイド相手馬補馬の抽出に上記4つの数値を反映させるようにワイド相手馬候補抽出のアルゴリズムを再検討しております。

ところで、先週は、新しい予想要因の「過去10走条件別入着順位優秀馬」の上位入着率が一番高くなっていました。
この「過去10走条件別入着順位優秀馬」の抽出の基本は、開催時の出走条件をベースにして、過去10走での下位条件と同条件と上位条件での入着順位をベースに、過去10走での下位・同・上位条件別に入着順位別のパターンのどのパターンの場合に上位入着率が高くなるかの膨大なシミュレーションを行って、パタンーン別の入着可能性の基準値を算定しているのですが、人手では絶対に出来ない基準値でパソコンが保有する高いデータ処理能力を十分に利用して初めて算定可能になっています。
この「過去10走条件別入着順位優秀馬」を抽出する基準値は基本的には過去の条件別の入着順位のみのデータをベースに算定されています。
昔私は、過去の入着順位に関して各種分析・シミュレーションを各種観点から行ったことがありますが、実はこのときは過去の入着順位はあまり有効な予想要因との判断にならず、過去の入着順位をあまり重要視していない時期がありました。
今回、過去の入着順位を単に順位として考えるのではなく、下位・同・上位条件別の入着順位別パターンという発想で考えることで、予想に非常に有効な「過去10走条件別入着順位優秀馬」という予想要因が出来上がりました。
現在私の「過去10走条件別入着順位優秀馬」の利用は、穴馬を見つけるというのではなく、軸馬を決めるのに有効活用しております。
「過去10走条件別入着順位優秀馬」はレース当たり1頭から2頭は出走していますので、
かなり頭数が多い割りに上位入着率は高いと思っています。
先週の土日2日間で、「過去10走条件別入着順位優秀馬」は新馬・障害を除いて82頭も出走していて3位以内上位入着率は60%でしたので、先週がたまたまだったとは思いますが、なかなかの予想要因と勝手に思っております。
一方、今月度基準値に新しく導入した「ワイド相手馬候補」はレース当たり3頭も出走していますが、先週の土日2日間で「ワイド相手馬候補」は新馬・障害を除いて185頭も出走していて3位以内上位入着率は43%でしたので、これもそこそこの予想要因と勝手に思っております。
新しい注目マーク馬の「過去10走条件別入着順位優秀馬」・「ワイド相手馬候補」共に、次月基準値でも大幅改良の予定でおります。

ところで、先週の天皇賞の3強の直線のデッドヒートは今年一番の壮絶な戦いでしたが、結果論ですがG1は騎手の手腕が大きく影響することを再認識した次第です。
1・2着の武豊と安藤(勝)は共に騎手適性がBランクでしたが、3着の騎手は騎手適性無印でした。私は3強の馬自身の能力は全く互角と判断したのですが、騎手適性を軽視してしまった感じで、今年の今後のG1は必ず騎手適性をチェックすることにしております。
参考までに現時点の騎手適性をAdinpick4の「騎手調教師分析」機能で確認してみました。騎乗回数がソコソコ多い騎手のベスト10を過去5年でピックアップしてみました。
過去5年のベスト10
1、岩田康誠 
2、大庭和弥
3、武士沢友治 
4、北村宏司
5、川田将雅
6、吉田稔 
7、武豊
8、安藤勝巳
9、石神深一
10、川島信二
でした。

さて今週の活躍馬ですが、3競馬場全体での3位以内上位入着率が60%以上の注目馬はおりませんで、50%以上が、
・複勝軸馬候補
・展開適性注目馬
・34歳成長馬
でした、
・季節注目マーク馬
・過去10走条件別入着順位優秀馬
・ワイド相手馬候補
は40%以上でしたが50%は下回っていた次第です。
競馬場・芝ダート別に見ますと、3位以内上位入着率が60%以上の注目馬は、
福島競馬場芝では、展開適性注目馬
福島競馬場ダートでは、平均能力◎馬、ベスト能力◎馬、複勝軸馬候補
東京競馬場芝では、複勝軸馬候補、展開適性注目馬、34歳成長馬、対戦適性良馬
東京場ダートでは、過去の実力馬、展開適性注目馬、季節注目マーク馬
京都競馬場芝では、平均能力◎馬
京都競馬場ダートでは、34歳成長馬、季節注目マーク馬
といったように競馬場芝ダート別にかなり活躍馬が異なっていました。
特に今週の3位以内上位入着率が高かったのは東京競馬場芝の複勝軸馬候補でした。


科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアップを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。


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