2008年12月14日

科学的競馬投資コメント20081214

先週のG1のジャパンカップダート(JCD)のカネヒキリが、私専用の特別版Adinpick4ではやや早い馬場状態では印◎の軸馬候補で、平均的な馬場状態では△印になっていたことで、あらためて馬場状態の適切な把握の重要さを再認識しております。
Adinpick4もAdinhunter共に馬場状態を算定する機能を2種類保有しておりまして、1つは「今週馬場適性注目馬抽出」機能で日単位で馬場状態を算定し、もうひとつの「速報成績検索・レース毎馬場状態算定」機能はレース毎に馬場状態を算定しております。
先週の阪神ダの馬場状態は土曜日終了時点では「やや早い馬場状態」で、日曜日になってJCDの前の7Rと8Rでは「平均的な馬場状態」でしたので、私の判断は平均的な馬場状態としてしまったのですが、実は、JCD終了後に「速報成績検索・レース毎馬場状態算定」機能でJCDのレースの馬場状態を確認すると、なんと「やや早い馬場状態」でした。馬場状態を的確に判断するのはなかなか難しいとあらためて感じた次第です。

誤解されますと困りますので念のために補足させて頂きますが、科学的競馬ソフトAdinpick4やAddinhunterを使用して馬場状態を的確に把握できれば予想が必ず的中すると言っているのではなく、何の根拠も無くエイヤーでカネヒキリを軸馬にするのでなく、馬場状態という判断基準に基づいて自分自身で判断できるということが科学的ということで、Adinpick4やAddinhunterが科学的発想にもとづくソフトと呼ばさせて頂いているゆえんと思っている次第です。

実は、レース後に知ったのですが、カネヒキリは競走馬にとっては致命的な不治の病と言われる屈腱炎だったそうです。カネヒキリを見事に復活させた調教師はあのウオッカの調教師でもある角居調教師です。
Adinpick4は調教師休養明適性も算定できますが、角居調教師の調教師休養明適性は優秀(Bランク)ということになっていました。
先週のカネヒキリの馬場状態の問題を踏まえて、現在12月度基準値ユーザー向けに12月度限定で提供しているハンター方式特別情報の注目馬コメントですが、今週分から、軸馬候補にはならないが他の馬場状態では軸馬候補になる馬には「馬場状態によっては軸馬候補の可能性があり」というコメントを追加するように変更しております。

カネヒキリのこともありましたが、現在、Adinpick4及びAdinhunterにとって共通の課題と私が思っておりますのが、
1)最適な馬場状態の設定
2)ADINPICK4とADINHUNTERの各種設定の最適設定
をより科学的に設定する方法はないかという課題です。
現行のAdinpick4もAdinhunterも馬場状態の設定や総合配分設定を変えると予想は大きく変わる場合が多く、これら最適設定が大きな課題と思っております。
現行のAdinpick4及びADINHUNTERでは、
1)の馬場状態は速報成績の走破タイムに基づいてパソコンが自動算定していますが、走破タイムが必ずしも馬場状態をあらわしているとは限りませんし、タイム自体がベースによってかなり変化しますし、タイムのバラつきもあるので、なかなかタイムから馬場状態を算定することにも課題があります。
2)の配分設定は、「総合配分設定」が予想に大きく影響しておりますが、初期設定は年間平均的な発想で決めておりますが、近代競馬は年間平均的結果になることは少なく、毎週毎週最適設定が異なることが多いようです。

最近は、この課題に対する研究を重ねておりまして、
1、馬場状態シミュレーション機能
2、全体設定シミュレーション機能
をテスト運用しております。
例えば、馬場状態シミュレーションでは、速報成績に基づいて、馬場状態を早い・やや早い・平均・やや遅い・遅いの5分類に分けて的中率や回収率をシミュレーションするわけですが、土曜日の結果から日曜日の馬場状態を判断しようとしているのですが、如何せんデータ数が少ないのが致命的で、土曜日のレースでは新馬戦や障害を除くと1つの競馬場では芝とダートではそれぞれ5レース位しかありませんので、信頼性が低く、実際にはデータ数を増やして信頼度を上げるために、日曜日8R位までの速報成績を使用してシミュレーションをして、日曜日9R以降の予想に反映するという感じです。
同様に、全体設定シミュレーションは5大予想要因の影響度を大・中・小の3分類類でシミュレーションするので、3*3*3*3*3=243回も出馬表作成処理をすることになりますので、「膨大なデータを短時間で処理するパソコン能力」を駆使してもかなり時間がかかり、馬場状態シミュレーションで5分、全体設定シミュレーションでは20分ほどのシミュレーション時間がかかります。
時間がかなり取られる割にデータ数が少なく信頼度が低いので、悪戦苦闘している状況です。


ところで、先月の11月度基準値からソフトのバージョンアップを基準値専用バージョンアップ版を該当月度基準値ご使用ユーザー様に限定して開始しております。
基準値限定バージョン提供に至った背景には「サポート対応」の問題があったのですが、別の意味もあります。
実は、ソフト予想の根幹の基準値の毎月更新(開発・改良)には膨大な時間を割いて分析・シミュレーションを行い基準値を算定し、その基準値に最も最適な設定になるようにソフトのバージョンアップを行っておりますが、最新基準値向けに最適化した最新バージョンは、旧基準値では最適設定にならない可能性があるということで、旧基準値に対しては旧バージョンの方が最適な場合が多々あるということも背景としてありました。
ただ、最新基準値限定バージョンも私がテスト運用している私専用の特別バージョンとはかなり違っておりまして、私がテスト運用している中からバグ等の発生の可能性が低く信頼度が高く予想に有効と判断した機能のみを最新基準値限定バージョンに反映しております。実は私が注目馬を検討するときは、私専用の特別バージョンを活用して検討しております。


ところで、アメリカではVISTAの次のOSのWINDOWS−7のベータ版が開発者向けに公開されたようです。
まだVISTAが普及せずにXPが主流の今、今度はWINDDOWS−7だそうです。
VISTAにはマイクロソフトも見切りをつけたのでしょうか???
JRA−VANのDatalabを使用するにはJV−LINKというJRA−VAN提供ソフトが必要ですが、一日も早くLinux版のLV−LINKの提供を期待している次第です。
同様に、不要な機能が盛りだくさんのVISTAのようなOSでない、基本機能のみに限定したOSを切に期待している次第です。

今週・来週のG1は2歳G1ということで、今時点の2歳G1出走馬は殆ど2−3戦しかしていない馬ですので、過去のデータから判断するのは非常に難しく、私は馬券購入はしないようにしております。
今週のG1阪神JFを勝った馬は2戦、2着馬が3戦、3着馬に至っては1戦しかしていない馬ですので、過去のデータ以外の情報がないと判断が非常に難しいレースだったと思っております。
来週のG1も2歳戦ですので私はパスして、今年最後のG1有馬記念に期待する次第です。


科学的競馬投資ソフト:Adinpick4は、常に上位入着の要因(原因)を発見・確認するために各種分析・シミュレーションを継続して行っており、回収率向上に向けて、基準値改定及びソフトバージョンアップを行っていきますので、今後とも科学的競馬投資を宜しくお願いする次第です。


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