2010年07月04日

科学的競馬投資コメント20100704

夏競馬がスタートして既に3週目に入りました。
3歳と古馬の混合戦が始まっており、過去に対戦した経験がない成長途上の3歳馬と古馬の比較そして古馬は降級馬の判断等、この時期は新しい基準での判断が必要で、馬券検討は非常に難しいのが実情ですが、これら判断を適切にすれば回収率は大幅向上間違いなしですので、特にこの時期はハンター方式が威力を発揮する時期と勝手に思っております。


ところでカスタムソフト依頼ですが、最近の傾向は非常に興味深いテーマが多く、特に調教師に関連したカスタムソフト依頼が多くなってきています。
一般会社は不況になると倒産してしまう会社が多くなってきますが、私が知らないだけかもしれませんが、中央競馬の調教師(厩舎)が倒産したという話は聞いたことがありませんが、調教師の収入源を調べてみました。以下になっていました。

「調教師は厩舎という会社の社長であり、部下に調教助手や厩務員を雇って、競走馬と言う商品を管理する仕事ですが、年収1000万円を超えるような調教師は 全体の3割ほどでしかありません。もしかすると、もっと少ないかもしれません。
調教師は馬を預かり、管理するための費用として預託金を馬主から毎月約60万円徴収します。一般的な20馬房を持つ方で、現在は全て埋まっているのが普通 で、となると月に1200万円ほどの経営費を得る事になります。
そして、馬を走らせ、賞金を得て(各々のルールに従い)、部下であり社員でもあるスタッフの給料を支払う事になり、加えて馬を管理する費用、光熱費など様々な諸費用が必要となり、預託金の殆どは管理費で消えてしまいます。
厩舎は大体1億円を年間で獲得できれば、十分な管理と給料を得る事ができて、調教師の取り分はスタッフや厩舎維持費など全てを賄った残り+賞金の分配金と なりますが、調教師の多くは毎月日本だけではなく海外にまで足を伸ばす事になり、その費用は全て自己負担、優しい馬主などなら別ですが、そういった厩舎を 営業するに当たり、新しい戦力を向か入れるための営業周りにも大きな費用を使わなければ成りません。
幅はありますが、大体手取600万〜800万が平均、獲得賞金の多い厩舎だと1000万を超えるところもありますが、その逆で成績が伸びず赤字経営になっているところもあります。実際は、この手取りから様々な営業をしますので、残金はもっと少なくなります。」
といった内容でしたが、結論としては管理馬の成績次第といった感じでした。

先週のブログにも書きましたが、近代競馬環境の変化は非常に激しいと私は思っており、特に「新種牡馬の大活躍」と「調教技術の進化」が特に大きな環境変化と思っておりますので、今後の注目予想要因は「調教師」と「種牡馬」の組み合わせが有効ではないかと勝手に思っております。
「調教師」と「種牡馬」の組み合わせは、馬の能力とは全く関係しませんので、人気がない馬もピックアップしますので穴馬候補の予想要因として有効な気がしております。
先週のブログで「調教師」と「種牡馬」の組み合わせの話をしましたが、その後、「調教師」と「種牡馬」の組み合わせに関してカスタム依頼ユーザー様と色々と分析を開始しております。
先週は、今時点で非常に関心が高い混合戦における若馬の3歳馬に関して、この3歳の若馬を活躍させる調教技術の高い調教師に加えて、3歳の若馬が活躍している種牡馬と組み合わせて分析した結果は期待以上の結果で非常に有効と判断しているのですが、一方の混合戦での降下級に関して同様に「調教師」と「種牡馬」と組み合わせて分析をしてみましたが、期待に反してというか当然の結果なのかは良くはわかりませんが、的中率・回収率共に悪い結果で、私なりに勝手に思っているのですが、降級馬は元々能力が高かった馬ですので、調教技術とか父系血統ではなく能力の影響が非常に大きいためではないかと考えております。

さらに現在、カスタム依頼のユーザー様と共同で「調教師」と「種牡馬」との組み合わせ分析として、「休養明馬(短期と長期を分離)」・「芝ダ変更出走馬(芝からダートとダートから芝)を分離」・「混合戦の若馬3歳馬」・「混合戦の降級馬」・「7歳以上高齢馬」・「ブリンカー装着馬」・「距離延長馬」・「距離短縮馬」に関して過去1年分のデータに基づき有効かどうか各種分析をしてみましたところ、非常に興味深い結果でした。
初期段階の簡易分析ですので、該当馬の調教師と種牡馬の3位以内入着率だけの組み合わせだけで他の条件を全く加味せずに抽出した結果は、JRAの控除率25%を差し引いた75%をかなり上回っていまして、他の条件でさらに絞り込むことで、単回収率・複回収率共にさらに向上するのではと期待しております。
又、別の観点からも興味深い結果になっており、調教師」と「種牡馬」との組み合わせ分析では、休養明馬(短期と長期を分離)」では長期休養明馬の方が短期休養明馬より回収率が高く、「芝ダ変更出走馬(芝からダートとダートから芝)を分離」では芝からダート馬の方がダートから芝馬より回収率が高く、「距離短縮及び延長馬」では延長馬の方が短縮馬よりも回収率が高いという分析結果でした。

現時点では、「混合戦の降級馬」などは有効性が低い感じですが、「混合戦の若馬3歳馬」や「距離延長馬」は有効性が高い感じがしていますし、「芝からダート馬」・「長期休養明馬」や「距離延長馬」も条件設定によってかなり有効な感じがしております。
シミュレーション機能も付加して、調教師の複勝率を20%から40%位の10段階と種牡馬も同じ様に複勝率を20%から40%位の10段階にして100回分析を繰り返すシミュレーションをして最適な条件設定を探したりしていますが、有効性が低い「混合戦の降級馬」でも特定条件によっては回収率100%を超えてしまう場合もありました。
この基本10要因を調教師と種牡馬毎に複勝率を変えて100回ほどシミュレーションする時間はパソコン処理ですと過去1年分のデータでも10分ほどの処理時間です。

そしてどちらかと言うと、複勝回収率よりも単勝回収率に方が高い結果となっており、特にカスタム依頼ユーザー様は単勝回収率が高いことに非常に期待している感じで、抽出馬を1着候補にした超高配当3連単馬券を狙うことを検討されているようです。
今までの私のつたない経験とは全く違った、ユーザー様独自の予想方法が確立できるようなカスタムソフトに仕上げていければと思っている次第です。

ところで、カスタムソフト開発をしておりますと、有名な競馬ソフトのTARGETのシェアーの高さに驚きます。聞いた話ですが競馬ソフトTARGETは全競馬ソフトのなかでのシェアーは90%以上とは聞いておりましたが、カスタムソフトの場合はユーザー要望の仕様通りにカスタムソフトが開発されているかの確認する検証作業が必ず必要になるのですが、カスタム依頼ユーザー様の殆どの方がこの検証作業をTARGETでされており、時間はかなり掛かるようですが殆どの検証はTARGETでできるようで、TARGETを使用して色々なことができることを知りました。
かなり複雑な予想方法でもTARGETを使用して自分の予想方法にあった馬をTARGETで探し出せるようです。但し、膨大な時間が必要なようです。


さて今週ですが、今週も混合戦での3歳馬の活躍が目立ちました。
毎年3歳馬が強くなって来ている感じで、調教技術が毎年進歩している感じです。
混合戦では、芝ダートコース共に3歳馬の活躍が目立ちました。
混合戦での3歳馬が強いと判断すれば、混合戦の3歳馬の馬券を購入すればいいのですが、今週だけでも混合戦には3歳馬は約100頭ほど出走していたわけで絞込むのが難しいのが実情です。
ちなみに、混合戦における若馬の3歳馬に関して、一番簡単な分析設定で、混合戦3歳馬の複勝率25%以上の「調教師」と複勝率25%以上の「種牡馬」と組み合わせて分析をしてみましたが、先週ほどの高回収率にはありませんでしたが、
・抽出馬件数:8件
・複勝的中率:66%
・単勝回収率:124%
・複勝回収率:108%
といた分析結果でした。
ちなみに、100回分析を繰り返すシミュレーション機能で最適な条件設定を探してみましたが、今週の場合は、
混合戦3歳馬の複勝率26%以上の「調教師」と複勝率28%以上の「種牡馬」との組み合わせ設定が最適設定でして、この最適設定での結果は、
・抽出馬件数:3件
・複勝的中率:67%
・単勝回収率:183%
・複勝回収率:157%
ということでした。
この出馬データでの100回分析を繰り返すシミュレーション機能での処理時間は約20−30秒ほどで完了してしまい、あらためてパソコンの能力を再認識した次第です。
競馬ソフトのTARGETでできるかどうか、又どのくらいの時間が必要なのかも私にはわかりませんが,TARGETでも混合戦の3歳馬の複勝率26%以上の「調教師」と複勝率28%以上の「種牡馬」と組み合わせて確認が可能な場合は、ご自身で確認されることをお勧め致します。(TARGETのことはよくは知りませんので、間違っていたら「ゴメンナサイ」です。)


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