2010年10月10日

科学的競馬投資コメント20101010

私の科学的競馬投資のバックボーンは、「競走馬は過去のデータ通りには走らないことが多いが、データ通りに走ることもある」ということです。
私の科学的競馬の基本はデータですので、どんな場合に過去のデータ通りに走るのかを重視して各種研究をしてきた次第です。

昔の私の大学院時代で抜けて頭が良かった学友ですが、野村證券に就職しましたが、銀行をはじめ証券会社には私の頭脳とは比べ物にならないほど頭が良いおおぜいの人間が仕事をしていますが、私の頭脳とは比べ物にならないほど頭が良いおおぜいの人間が働いている証券会社では競馬予想はしていません。
過去のデータから上位入着した過去の事実を詳細に分析するのは大会社の証券会社ではいとも簡単にできるはずですが、証券会社をはじめとして競馬の過去のデータを分析する能力が私と比べて段違いに高い会社が全く競馬の分析をしていないということは、過去と実際の予想が違うことを証明しているのではないかと私は思ったりしております。
そういう意味で、1年ほどまえから私は、過去とは違う観点での開催時点の馬場状態や活躍馬を反映するハンター方式という発想の競馬予想方法に至ったのですが、さらに最近では全く別の観点として競馬変化の最大要因としての調教師と種牡馬という全く違う観点の予想要因の研究を開始しているのが最近の私の実情です。

ところで、最近カスタムソフト開発において、実際の競馬開催時の競馬が、過去の分析結果と同じようになる可能性がどの位あるかを検証するケースが増えてきております。
どのような検証をするのかと言いますと、例えば、過去の分析結果から算定した予想要因が「過去の特定の条件下」では的中率や回収率が過去2年間のデータに当てはめたら回収率が軽く100%を超えるというシミュレーション結果になった場合ですが、過去の特定条件下では回収率100%を超えるが、「実際の開催時の特定の条件下」も同様に100%以上の回収率になる可能性がどの位あるのかを検証するということです。
要は、「過去の特定の条件下」で回収率100%を超えたとすると、過去の特定の条件下での回収率に再現性がどの位あるかということで、再現性が高い特定条件下の予想要因でしたら、実際の開催時の特定の条件下でも回収率100%を超える可能性が高いと判断できるということで、過去の回収率100%はたまたまの偶然ではなくある特定の条件下では今後も同様に回収率100%を超える可能性があるということをデータ的に証明するといった感じです。
実際に、毎週の開催競馬で確認していけば、半年も確認作業を続ければ結論がでるはずですが、パソコンを活用することで、短時間で再現性を確認する方法ということになります。

私は、この再現性の検証方法を色々と研究してきており、例えば過去2年分のデータを過去の期間で2分割あるいは4分割・8分割して、分割期間毎の回収率が高かった「特定の条件」を確認して、全分割期間共に回収率が高ければたまたまではなく安定して回収率が高いと判断でき再現性があると判断でき、競馬開催時でも有効な再現性のある「特定条件」と考えることがでるということで、逆に、ひとつの分割期間だけ回収率が高い場合はその期間のみのたまたまの高回収率で再現性はないと考えられるのではないかということです。
この期間分割という発想も再現性確認方法の一つですが、他にも再現性確認方法はたくさんあると思いますが、どの方法が最適化はなかなか判断が難しい感じですが、現在、色々な方法でテストを開始しております。
過去に発生したことが競馬開催時でも同様に発生するという「再現性」は別の言い方で言うと「信頼度」ということでして、私がよく使う言葉の「軸馬の信頼度」もその軸馬の予想要因の再現性が高いかどうかという問題と思っております。
軸馬の信頼度が高いかどうかの判断は、その軸馬が複勝軸馬候補且つ馬場脚質不利克服馬且つ血統適性注目馬である場合は、過去のデータで複勝軸馬候補且つ馬場脚質不利克服馬且つ血統適性注目馬であった馬が過去にどの位の上位入着率だったかを確認する方法が一般的と思われますが、実は過去の分析には再現性の問題がありまして、複勝軸馬候補や馬場脚質不利克服馬や血統適性注目馬といった予想要因自体が過去の上位入着データを中心に算定されていることが殆どのため、過去の複勝軸馬候補や馬場脚質不利克服馬や血統適性注目馬を分析すると的中率・回収率は高めの数字になってしまうことが殆どで、過去のデータで的中率や回収率を分析すると非常に高い数値になってしまいますが、実際の開催時の競馬では同様の的中率・回収率になることは非常に少ないのが現実です。
この過去のデータでの的中率・回収率に、実際の競馬開催時の的中率・回収率を近づけることも再現性の問題と私しは思っており、どんな場合に実際の開催競馬で過去のデータ通りに走るのかを最重要課題として、私は最近特に、この再現性・信頼度に関して各種テストを繰り返している次第です。

例えば、Adinhunter2で使用している予想要因の一つである血統適性は、過去のデータ分析では的中率・回収率は高い数字になることが殆どですが、実際の競馬開催時では過去と同様な的中率・回収率になる可能性が低いということです。
いわゆるデータ競馬では、どんな場合に過去のデータ通りに走るのかを探り出すことが大きな課題で、単に過去の分析をしただけでは馬券的中はできないということで、過去の分析以上に再現性・信頼度の確保が最重要と私は思っており、過去の分析をしたら必ず、その分析結果の再現性を確認するということがデータ競馬では最重要と思っております。
別の言い方をすると、例えば、過去に種牡馬アグネスタキオンの子供達が東京芝での3位以内上位入着率が非常に高いという分析結果から、アグネスタキオンの子供は東京芝の血統適性が高く東京芝では上位入着の可能性が高いと単純に判断できないと私は考えております。
東京芝のどのような馬場状態の時に上位入着する可能性が高いのか、あるいはどのような展開の場合に上位入着する可能性が高いのかといった、どのような場合に再現性が高いのかが非常に重要という事です。
そして、馬場状態がどのような場合でも、又、展開がどのような場合でも、アグネスタキオンの子供は東京芝では必ず上位入着すると再現性が確認できて初めて、アグネスタキオンの子供は東京芝の血統適性が高く東京芝では上位入着の可能性が高いと判断することができるということです。

ところで、先週のスプリンターズステークスではただ1頭の馬場脚質不利克服馬のダッシャーゴーゴーが2着入着(降着4着)で、あらためてG1/G2等での馬場脚質不利克服馬の活躍可能性を再認識した次第でした。
参考までに先週土日2日間の馬場脚質不利克服馬と最強馬場脚質不利克服馬の3位以内入着率を確認してみましたら、以下になっていました。
・ 先週土日2日間での馬場脚質不利克服馬は43頭で、41%の3位以内入着率
・ 先週土日2日間での最強馬場脚質不利克服馬は5頭で、62%の3位以内入着率
ということで、特に過去3走で2回以上の不利な馬場脚質を克服して上位に来ている最強馬場脚質不利克服馬の入着率は特に高くなっていました。
私がG1/G2等で非常に重要視している馬場脚質不利克服馬ですが、現在は過去3レースで2回以上不利な馬場脚質状態を克服して上位入着した馬を最強G1/G2等での馬場脚質不利克服馬とし1回不利を克服した馬を馬場脚質不利克服馬として抽出しているのですが、過去3走ではなく過去5走あるいは過去10走にして抽出したらどうなるか、又、現在は出走競馬場を限定していませんが、同じ競馬場の場合のみ抽出したらどうなるかを確認できる特別機能を年間基準値ユーザー向けの期間限定優待機能のなかの「馬場脚質不利克服馬の過去レース数選択機能」で条件を変えて抽出できるようにしており、私も馬場脚質不利克服馬が1頭もいない場合等には条件を変えて再抽出することがよくあります。
私の場合ですが、G1/G2レースの場合で馬場脚質不利克服馬が1頭もいない場合は、あえて過去5走にして抽出したりすることがありますが、やはり過去5走という古い時期が含まれるデータでの抽出は信頼度が低い感じがしております。

ところで、今週ですが、私としては珍しく今開催を期待を膨らませて待っておりました。
予想印◎及び複勝軸馬候補及び馬場脚質不利克服馬等の信頼度をチェックするために約7つの信頼度確認方法のテストプログラムを私専用のAdinhunter2に組み込んでおり、信頼度が高い可能性の馬を中心に馬券購入を試みるテスト運用を期待していた次第です。
現在私専用のテストプログラムで約7種類の信頼度チェック方法を試しておりますが、一般公開版のAdinhunter2の各種設定機能を活用することで手間隙はかかりますが色々な信頼度チェック方法が考えられると思いますので、ユーザー様のほうでも試してみることをお勧め致します。
今週は、特に馬場脚質不利克服馬の信頼度の高い馬が大活躍していた感じです。
今週から信頼度確認というテスト運用を開始しましたが、信頼度の高い軸馬の判断と馬券購入レースの判断が今までに比べて格段に的確に判断できた感じで、期待以上の好結果でした。来週のブログで詳細報告予定です。

さて今週ですが、両競馬場共に雨が降り続くということで、馬場状態の的確な把握が非常に難しい開催でした。
昔と違って最近の競馬場は非常に水はけが良いので驚くほど早く馬場が回復しますので、レース毎の的確が馬場把握は重要です。

さて今週のメインはG2レースでしたので、いつものG1/G2の場合と同様に私は馬場脚質不利克服馬を探した次第です。
今週のG2の毎日王冠と京都大賞典での馬場脚質不利克服馬の出走は以下になっていました。
毎日王冠は、エイシンアポロンとアドマイヤメジャー
京都大賞典は、出走なし
標準での馬場脚質不利克服馬の抽出は過去3走からの抽出ですので、過去5走で抽出すると、
毎日王冠は、エイシンアポロンとアドマイヤメジャーとアリゼオ
京都大賞典は、出走なし
でした。
実は私は、先ほど書きました現在テスト中の馬場脚質不利克服馬の信頼度の高い馬の信頼度チェックで同じ馬場脚質不利克服馬でも信頼度が高いと判断されたエイシンアポロンの単勝馬券を購入してTV観戦していました。
エイシンアポロンはゴール前5メートル位までは先頭でしたが、ゴールではアリゼオにハナ差負けていた次第で、今週も「まあ競馬というのはこんなもんだ」とつぶやいた私でした。
現在、予想印◎及び複勝軸馬候補及び馬場脚質不利克服馬等の信頼度をチェックするために約7つの信頼度確認方法のテスト運営を行っておりますが、今週は、特に馬場脚質不利克服馬の信頼度の高い馬が大活躍していた感じです。

来週は、秋のG1の第2弾秋華賞です。
ワイルドラズベリー・ベストクルーズを含めて多く馬場脚質不利克服馬が出走してくるようですので、G1の秋華賞でも馬場脚質不利克服馬を狙ってみるつもりでおります。


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